増元照明
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増元 照明(ますもと てるあき、1955年10月5日 - )は、日本の政治活動家、北朝鮮による拉致被害者の実弟。北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)事務局長、政治団体「照明会」代表(東京都選挙区・参議院議員候補者としての資金管理団体)。
略歴
- 1997年3月、「家族会」結成に際して、姉のるみ子を1978年8月に北朝鮮に拉致されたとして事務局次長を務める。
- 2003年3月、特定失踪者問題調査会常務理事に就任。
- 2004年3月、「活動との両立に限界を感じていた」として、24年間勤めた水産卸会社を退社。
- 2004年7月の参議院議員選挙に東京都選挙区(改選数4、候補者11人)から無所属で立候補し、38万1771票(有効投票の6.9%)を獲得したものの7位で落選した。
- 蓮池透事務局長の副代表就任時に、家族会事務局長に昇格。以後、北朝鮮への侵攻の必要性を主張する[2]などタカ派の論客として活動を続ける。
- 2007年2月1日、劇団「若宮優子プロデュース」主宰の女優で演出家・若宮優子(ペンネームは朱宮理恵)との婚約を明らかにした。姉と日本人男性の拉致事件を若宮が演劇化したことが縁であるという[3][4]。姉が北朝鮮から帰国するまで挙式しないとしている[3]。
- 2007年10月、特定失踪者問題調査会常務理事を退任。
人物・主張
- 鹿児島県出身。
- 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校及び北海道大学水産学部卒業。
- 趣味は映画鑑賞。
- 好きな言葉は敬天愛人。
- 好きな作家は夏目漱石。
- 尊敬する人物は西郷隆盛。
- 公式サイトにおいてメッセージが不定期に更新されている。その中では、中華人民共和国への批判が強い。同国を北朝鮮の宗主国と断じ、更に脱北者の強制送還、チベット問題やウイグル問題を引き合いに出し、自らの意見を表にはしないが、北京オリンピックに断固反対や同国の製品不買に賛意を表明している。名指しこそしないが、国内にも「内なる敵」がいるとしている。
出演
- 拉致問題アワー(司会 隔週水曜日 21:00~21:30 日本文化チャンネル桜)
脚注
- ↑ 増本照明ウェブサイト・プレスルーム(2004年5月)
- ↑ 2009年7月5日、「村山談話の破棄を求める埼玉県民集会」にて。この集会には田母神俊雄も講師として出席、『日本は侵略国家ではない!』と題して同様の主張を述べた。「拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」などと主張 埼玉・田母神俊雄講演会で」日刊ベリタ2009年7月11日。ちなみに実際にこのような行動に出れば、国際連合憲章の敵国条項が適用され、中国やロシアによる対日武力制裁が行なわれる恐れがある。
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
関連項目
- 北朝鮮による日本人拉致問題
- 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会
- 特定失踪者問題調査会
- ブルーリボン運動 (北朝鮮拉致問題)
- 『北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』 2003年テレビ東京系で放送されたドラマ
- 『めぐみ 引き裂かれた家族の30年』 2006年公開の映画
外部リンク