レス
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レスは、あるメッセージに対する返信あるいはフォローアップを意味するものとされる日本語。英語圏やフランス語圏では通用しない。
語源
「レス」という言葉自体は、現在では多くの資料においてレスポンス (Response)の略と説明されている。しかしその経緯についてははっきりしておらず、語源は不明と言える。説明の試みがいくつかされているが、どれも十分ではない。主なものは次のとおり。
- 電子メールやネットニュースで、あるメールや記事に返信する際に、多くの場合電子メールクライアントやニュースリーダがSubject:欄に追加する「~について」という意味の英語の接頭辞 Re: からレスポンス(response)を誤って連想し、それが縮まってレスになったとする説。実際には Re はresponseの略ではない。該当記事参照。
- パソコン通信サービスNIFTY-Serveが「電子会議室」(現在でいう電子掲示板に相当)での特定の投稿への返信に
RES
というコマンドを用いたことから返信そのものを「レス」と呼ぶことが普及し、それが他のシステムやサービスでも一般にも使われるものと誤って理解されて他のサービスでも使用されたという説。 - パソコン通信サービスASCII-netで 「電子掲示板」上に作られるベースノートに書き込まれるものが「レスポンス」であった。これの省略形として用いられたものが他のサービスでも広がったという説。
1990年代の中頃にインターネットのネットニュースにおいて一部の利用者が使用した例がみられるが、「そのような言葉はない」「レスってなんですか?」と指摘されることが多かった。「レス」とはなんであるか説明できないにもかかわらず、それでも頑なに「レス」という言葉を使い続ける人々を反知性の象徴として忌み嫌う者も多い。なおこの議論の過程では、 ネットニュース及び日常会話の文脈で意図される「レス」という言葉について、ファミ「レス」(この場合はレストランの略)、プロ「レス」(この場合はレスリングの略)等、28通りの例があげられていた[1]。
現在では語源不明のままインターネット掲示板などでも使われる例がみられる。2ちゃんねるを含むいくつかの掲示板では「レス」という言葉を公式な用語としている。掲示板などでは、(メールや電話などではなく)その掲示板上での返信をさしていると思われる使用例が多いが、人によって異なるものを想定する可能性があるのでできるだけ使用するべきではない。
また、場合によっては『スレ』(『スレッド』の略)と誤用されるケースもあり、注意が必要である。