サディスティックス
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サディスティックス(sadistics)は、1976年から1978年まで活動した日本のバンド。
概略
1975年末のサディスティック・ミカ・バンド突然の解散により、高橋幸宏、高中正義、後藤次利、今井裕によって1976年春に結成された。もともとは高橋が来るべきソロ・アルバムにと想定していた“海賊”というイメージに、ミカバンド時代のエキゾティックな和洋折衷スタイルや笑いのエッセンスを引き継いだ『sadistics』を、Invitation(レーベル)の立ち上げの目玉商品として1977年6月に発表、グループとしての活動を本格化させた。
その一方、ミカ・バンド時代から彼らの“世界を見ているアレンジ”に惹かれていたという矢沢永吉のバック・バンドに起用され、その模様は矢沢のライブ・アルバム『THE STAR IN HIBIYA』[1]に収録された。
サディスティックスと平行してソロ・アーティストとしても活動を始めた高中、高橋のソロ・アルバムを挟んで1978年8月にリリースされたセカンド・アルバム『WE ARE JUST TAKING OFF』はメンバー各自の認知度も高くなったことを反映した、どこか余裕のあるフュージョン色の強い作品となった。
結果としてメンバー個々のバンドに対する関心が次第に薄れ、セカンド・アルバム発売直後の1978年8月29日に九段会館で行われたライブ(ゲストにペッカー、斉藤ノブ、村上秀一を迎えた)をもって解散。そのときの模様は1979年1月にライブ・アルバム『Live Show』としてリリース。ここから高中はソロ・アーティストとして、高橋はイエロー・マジック・オーケストラへの参加。今井はイミテーションを結成。後藤はセッション・プレイヤー、プロデューサーとして、それぞれの道を歩む。