白石駅 (JR北海道)
白石駅（しろいしえき）は、北海道札幌市白石区平和通3丁目北6にある、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅である。駅番号はH03。電報略号はシイ。
函館本線を所属線としており[1]、千歳線を加えた2路線が乗り入れている。当駅はJR北海道の基本計画上での千歳線の終点[注 1]であるが、千歳線の列車は全て函館本線に乗り入れ札幌駅へ直通する。当駅から札幌駅までは複々線となっており、函館本線系統と千歳線系統が別々の線路を使用する。
札幌市営地下鉄東西線にも同名の白石駅があるが、両駅は約1.6km離れた全く別の場所にあり、乗換駅ではない（事故・トラブル等によるJR線運転見合わせ時の代替輸送駅にも指定されていない。同駅へ連絡するバスについては「バス路線」節を参照）。
目次
歴史
- 1882年（明治15年）11月13日：官営幌内鉄道の駅（フラグ・ステーション）として開業。
- 1883年（明治16年）：休止。
- 1888年（明治21年）：営業再開。
- 1889年（明治22年）12月11日：北海道炭礦鉄道に譲渡。
- 1890年（明治23年）9月5日?：廃止。
- 1903年（明治36年）4月21日：再開業。一般駅。
- 1906年（明治39年）10月1日：北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、国有鉄道に移管。
- 1918年（大正7年）10月17日：定山渓鉄道線開通。
- 1945年（昭和20年）3月1日：定山渓鉄道線の白石駅 - 東札幌駅間廃止許可。
- 1968年（昭和43年）
- 1970年（昭和45年）10月25日：東北本線白石駅と姉妹駅提携。
- 1973年（昭和48年）9月9日：千歳線の新線切り替えに伴い、千歳線直通列車の乗り入れ開始。
- 1985年（昭和60年）3月14日：荷物の取扱いを廃止。
- 1986年（昭和61年）11月1日：函館本線貨物支線、白石 - 東札幌間廃止。
- 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道（JR北海道）が継承。
- 1999年（平成11年）：自動改札機設置。
- 2007年（平成19年）10月1日：区間快速「いしかりライナー」全列車が停車するようになる[2]。
- 2008年（平成20年）
- 2009年（平成21年）4月24日：JR白石駅周辺整備事業のうち、橋上駅舎建設に着手。
- 2011年（平成23年）1月30日：JR白石駅周辺整備事業のうち、自由通路の供用と橋上駅舎の使用を開始[3]。
駅構造
方向別の島式ホーム2面4線の他に2線を有する橋上駅。ホームの付番は、南口側から2、3、5、6番線となっている。
- 2番線の南側にホームの無い線路があり、試運転列車の一時留置に使用されている他、東側は札幌貨物ターミナル駅に連絡している。
- 3番線と5番線の間にはホームのない中線があり、千歳線下り列車の通過線として使用されている。また3番線発着列車のうち、白石駅発車後に渡り線を渡って函館本線の上り線路を走る列車が日中を中心に数本ある。
直営駅でみどりの窓口（営業時間5時50分-23時00分）、自動改札機が置かれている。キヨスク設置。
駅の東側にはカートレイン発着所があったが、2008年1月に解体された。その後、パークアンドトレインの駐車場や、橋上駅化工事のための控地として利用されている。
| 2 | テンプレート:Color函館本線（上り） | 札幌・手稲・小樽方面 |
|---|---|---|
| 3 | テンプレート:Color千歳線（下り） | 札幌・手稲・小樽方面 |
| 5 | テンプレート:Color千歳線（上り） | 千歳・新千歳空港・苫小牧方面 |
| 6 | テンプレート:Color函館本線（下り） | 江別・岩見沢方面 |
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新駅舎北口（2011年2月）
- JRHokkaido Shiroishi 2011 South.jpg
2011年1月以降の新駅舎南口。旧駅舎も残っている（2011年2月）
- Shiroishi sta pedestrian deck.jpg
歩行者連絡通路
- JRHokkaido Shiroishi 2011 waiting room.jpg
2011年1月以降の新駅舎出入口（2011年2月）
- JRHokkaido Shiroisi Ticket Gate.jpg
改札口
- JRH Shiroishi 721 731.jpg
ホームの様子、721系電車と731系電車が見える
- JRH Shiroishi signs.jpg
駅名標
- Shiroishi sta view.jpg
歩行者連絡通路からの光景
利用状況
| 乗車人員推移 | |
|---|---|
| 年度 | 1日平均人数 |
| 2000 | 6,034 |
| 2001 | 6,008 |
| 2002 | 6,013 |
| 2003 | 6,170 |
| 2004 | 6,118 |
| 2005 | 6,186 |
| 2006 | 6,365 |
| 2007 | 6,492 |
| 2008 | 6,579 |
| 2009 | 6,556 |
| 2010 | 6,662 |
| 2011 | 7,238 |
| 2012 | 7,507 |
| 2013 | 7,807 |
- 北海道旅客鉄道によると、2013年度の1日平均の乗車人員（乗り換え客を含めない数）は7,807人である。
- テンプレート:要出典範囲一方、以前は駅への出入りは駅の南側からのみ可能であった。上述の通り、2011年に橋上駅舎が完成し、駅の北側から直接駅への出入りが可能になった。
駅周辺
南側
旧白石村の中心市街地に隣接している歴史的経緯から商業地域として発展してきた。駅前にはコンビニエンスストア（セイコーマート）といくつかの商店・飲食店等だけがあるほか、国道12号までの約700mの間にはスーパーマーケットや薬局が存在している。
- 札幌市白石区役所
- 白石警察署白石中央交番
- 白石本通北郵便局
- 北門信用金庫白石支店
- 北海信用金庫白石支店
- 北洋銀行白石中央支店
- 札幌市農業協同組合（JAさっぽろ）白石支店
- ビックハウス白石店
- ツルハドラッグ平和通店
北側
都市化が進む前は畑地が広がる地帯であったが、住宅街となった。後述のJR白石駅周辺整備事業の工事中であり、至便となる施設はみられない。道道864号北13条北郷通までは約350m。
JR白石駅周辺整備事業
札幌市によりJR白石駅周辺の整備事業が進められている。事業案の内容は以下のとおりである[4]。
- 白石駅を橋上駅に建替え。高齢者・障害者などへの配慮としてエレベーター・エスカレーターを設置する。
- 歩道橋に代わり自由通路を建設。鉄道で事実上分断されている南側と北側の往来を活発にし、南北のアクセスの悪さを解消する。
- 南口広場を拡張し、北口に駅前広場を新設。それぞれ駐輪場のほか、バス発着場・タクシープールも再整備される。
- 北口広場からの道路利便性を考慮し、同広場から北13条北郷通りまでの間に白石駅北通が開通した。
- かつて駅周辺にレンガ工場があったことから、広場モニュメントにレンガが使用される予定である。
2005年（平成17年）度から翌年度は設計および周辺住民への説明・用地補償が中心で、実際の工事は2009年の4月から開始した。2011年（平成23年）1月30日に橋上駅舎の供用が開始された後は、旧駅舎の解体やホームの延長が進められる予定である。なお、駅舎の供用を記念して硬券の記念入場券や記念オレンジカードが発売された。
- Shiroishi Station Hokkaido 20040621.JPG
2011年1月までの旧駅舎（2004年6月）
- JRShiroishi-kaisatsu.jpg
旧駅舎にあった改札口（2010年8月）
バス路線
かつては南口のみバス停が設けられていたが、2008年12月17日より駅北口のバス乗り場の利用が開始された。
南口発着路線
「JR白石駅」停留所発着
- 北海道中央バス
- ジェイ・アール北海道バス
- 札幌ドームシャトルバス 札幌ドーム行き（大規模イベント開催時のみ運行）
北口発着路線
「JR白石駅北口」停留所発着
その他
- JRの当駅発着の切符は、券面に（函）白石と印字される（200kmを超える切符は除く。特定都区市内参照）。「（函）」は函館本線の略号。JRには熊本県と宮城県にそれぞれ同名の駅があり、それらと区別するためである。
- JR北海道の白石駅と札幌市営地下鉄東西線の白石駅は、それぞれ遠く離れた全く別の場所に位置するため、地元では「JRの白石」、「地下鉄の白石」と呼び分けるのが一般的である。一部では略して、JR白石駅を「Jシロ」、地下鉄白石駅を「チカシロ」と呼び分ける向きもある。
- 特急・急行は全列車通過[注 2]するが、快速「エアポート」は早朝と夜間に一部列車が停車し、区間快速「いしかりライナー」は全列車が当駅に停車している。
- 岩見沢方面列車と千歳方面列車との乗り継ぎに伴う運賃制度の特例として、当駅を通過する列車に係る乗り継ぎに限り、当駅と札幌駅間の区間外乗車が認められている。ただし、同区間での途中下車はできない。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道（JR北海道）
- テンプレート:Color函館本線
- テンプレート:Color区間快速「いしかりライナー」
- テンプレート:Color普通（札幌駅以西で区間快速となる列車含む）
- テンプレート:Color千歳線（当駅 - 札幌駅間は函館本線）
- テンプレート:Color快速「エアポート」（一部時間帯のみ停車）
- 新札幌駅 (H05) - 白石駅 (H03) - 札幌駅 (01)
- テンプレート:Color普通
- 平和駅 (H04) - 白石駅 (H03) - 苗穂駅 (H02)
- テンプレート:Color快速「エアポート」（一部時間帯のみ停車）
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道（国鉄）
- 函館本線（貨物支線）
- 白石駅 - 東札幌駅
- 定山渓鉄道
- 定山渓鉄道線
- 白石駅 - 東札幌駅
関連項目
脚注
注釈
出典
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ “JR白石駅 リニューアル 橋上駅舎に住民「便利」 階段の壁にれんが使用”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2011年1月31日)
- ↑ テンプレート:Cite press release
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