受精卵
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox embryology 受精卵(じゅせいらん、zygote)は、卵生殖を行う生物種の雌雄の配偶子(精子と卵子)が結合して形成する最初の細胞である。受精済みの卵子。受精しなかった卵は未受精卵という。
受精卵は直ちに発生を始める場合もあるが、そのまま一定の休眠期間を経る場合もある。これが細胞分裂を行い胚となり、生物の個体が発生していくため、生命の萌芽であると考えられている。あるいは個体のスタート点である。
ニワトリなどの場合、有精卵とも言う(受精していないものは無精卵と言う)。
生命倫理
カトリックなどでは受精卵の時点で尊重されるべき生命体とみなしているため、その扱いに対してしばしば深刻な価値観の対立、すなわち倫理問題が発生する。受精卵の段階で遺伝子を解析し、将来起こりうる重篤な病気・障害の有無を診断する着床前診断(受精卵診断)についてことに人間の場合、生命の選別・選民思想などの生命倫理的な問題があるとして、その是非については意見が分かれる。しかしながら、妊娠した後に行う羊水検査などの出生前検査の結果に基づいて胎児の人工妊娠中絶が殆ど何の制限もなく実施されている日本においては、妊娠が成立する前に実施する着床前診断の方が倫理的に好ましいという考えもある。 また受精卵が分裂・分化する過程であらわれる万能細胞を中絶胎児などから取り出して研究に用いることについて、やはり同様の倫理上の問題が指摘されている。そこには「ヒトはいつヒトになるのか」という根本的な生命倫理の問題が横たわっている。
脚注
関連項目
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|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
卵子 + 精子
|style="width:40%; text-align:center"|ヒトの発生
受精卵
|style="width:30%"|次代:
胚
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