神学部
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解説
日本においては、「神学」が慣習上キリスト教神学を指すことが多いため、「神学部」もキリスト教神学の研究・教育を行う学部を意味することが多い。しかし一般的には、キリスト教以外の宗教も学問対象として含むものであり、実際、欧米の大学や、日本の一部の大学の中にはイスラム教やヒンドゥー教なども神学部で講じているところがある。
キリスト教を学ぶ学部としての神学部における具体的なカリキュラムには、旧約・新約聖書に関する聖書学、歴史神学、教義学、実践神学、宗教哲学などが含まれる。大学・学部によって、キリスト教会の牧師や司祭など、神学校として宗教家の養成を主な使命とするものと、教養としての神学教育を並行して行うものとに分かれる。後者の大学では、キリスト教信者以外の者にも門戸を開いている。
大学の歴史をみると、中世ヨーロッパの大学の中にはもともと修道院や教会が、設立母体となって誕生したものがある。そうした大学においては、哲学(自由七科)を修めた者がさらに学ぶ科目が、法学・医学と並び神学であったため、神学部は最も古くからある学部の一つといえる。
神学部を持つ日本の大学
他に、学部ではないが、国際基督教大学、立教大学、南山大学、東北学院大学、清泉女子大学、ルーテル学院大学、聖トマス大学、大阪キリスト教短期大学などには学科として神学科やキリスト教学科、もしくはそれに準じるコースがある。中には聖職者・教職者を養成する目的のところもある。