上顎犬歯
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テンプレート:歯 上顎犬歯(じょうがく けんし、英語名:maxillary canine)は、上顎歯列で側切歯の遠心側に隣接する歯のこと。
正中から3番目にあることから「上顎第三歯」、略して「上顎三番」とも言う。 近心側隣接歯は上顎側切歯、遠心側隣接歯は上顎第一小臼歯、対合歯は下顎犬歯と下顎第一小臼歯である。
ヒトの場合、歯冠が完成するのは6- 7歳時であるが、萌出は11- 12歳と遅い。歯根完成は12- 15歳の頃である[1]。 萌出が周囲の歯よりも遅いため、萌出するスペースが残っていないことがあり、この場合、唇側転移をすることが多い。これを一般に「八重歯(やえば)」と呼ぶ。
特徴
犬歯は言わば「牙」であり、他の歯に比べ、根が非常に深く頑丈な歯である。平均寿命は日本人で右側が61.8歳、左側が62.1歳となっている[2]。顎の動きをアプローチするために非常に重要な歯であり、「Key teeth」「鍵歯」とも呼ばれる。そのため、矯正治療の際にも抜歯することはほとんどない。
関連事象
ヒト以外の動物の上顎犬歯については、別項「牙」および「犬歯」を参照のこと。
脚注
参考文献
- 平成11年歯科疾患実態調査 (厚生省)
- テンプレート:Cite book