洞川温泉
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洞川温泉(どろがわおんせん)とは、奈良県吉野郡天川村洞川(旧・大和国)にある温泉である。
概要
日本百名山の一つである大峯山・山上ヶ岳の登山口で、標高約820m余りの高地に位置する冷涼な山里である。大峯山は女人禁制の修験の山であり、門前町として夏期には山上ヶ岳の蔵王堂をめざす修験者や参詣者で非常に賑わう。反面、冬季は厳しい寒さに閉ざされる。
全国的に女人禁制の山岳への登山口でよくみられたことであるが、戦前まで旅館街の一部地域は遊郭の機能を有していた。
泉質
温泉は最近ボーリングで掘り当てたもので、26テンプレート:℃の単純温泉。神経痛・リューマチ等に効能がある。
※効能は万人に対してその効果を保障するものではない。
温泉街
いわゆる温泉街は無いが、集落の中を大峯山への参道が通り、その両側に約20軒の2階建て旅館が建ち並んでいる。町はずれには村営の温泉センターがあり、下山者がよく利用している。
歴史
温泉そのものの歴史は浅いものの、大峰講の宿場としての歴史は古く、その起源は役小角に従った後鬼の末裔によって起こされたと伝承されている。
アクセス
- バス:近畿日本鉄道吉野線下市口駅から奈良交通バスで約1時間の「洞川温泉」下車(奈良交通バス時刻表)。
- 車:国道309号川合交差点の東から奈良県道21号大峯山公園線で虻トンネルを越える。または下市町から奈良県道48号洞川下市線を南下して小南トンネルを越える。他にも川上村の国道169号から分岐する林道経由という方法もある(天川村の地図)。