本郷かまと

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年8月6日 (水) 18:45時点における223.134.207.22 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 人物 本郷 かまと(ほんごう かまと、1893年? - 2003年10月31日)は長寿日本人女性1887年9月16日生まれとされ、存命中は、存命人物のうち世界最高齢としてギネスブックにも認められていた。しかし、この生年月日には異論が存在し、ギネスブックは2012年9月に世界最高齢の認定を取り消した[1]。通称「かまとバア」。

来歴

鹿児島県大島郡徳之島面縄方[2](現在の伊仙町徳之島の南部)出身。1908年明治41年)、本郷福佑と結婚。7児の母となる。その後曾孫、さらには玄孫(やしゃご)にも恵まれた。110歳の頃、転倒により腰椎を骨折し寝たきりになってから2日寝て2日起きるという生活になったが、それまでは健脚で同居していた娘よりも足取りはしっかりしており、極めて矍鑠としていたという。足腰や耳などは衰えていたが内臓は丈夫であり、睡眠中でも食事を摂ることが出来るほど嚥下力もあった。趣味は踊りで機嫌の良いときに度々披露し、足腰を悪くしてからは手踊りというかたちで踊り続けた。

1999年4月29日に石崎伝蔵が死去したことにより日本最長寿になったとされた。晩年はその長寿ぶりや愛らしいキャラクターからニュースやテレビ番組にしばしば取り上げられ、親しまれていた。長寿にあやかろうと全国各地から大勢の人が鹿児島市内の彼女の元に訪れたという。2002年には故郷伊仙町の名誉町民に選ばれた[3][4]

2003年10月31日午後5時過ぎ、肺炎のため逝去[5]。満116歳と45日であったとされた。眠りの周期に入ったまま2度と起きることはなかった。本郷の死去に伴い、国内最高齢は広島県福山市川手ミトヨ(114歳)と認定された[6]厚生労働省発表、2003年10月31日)が、彼女の死去から僅か14日後の同年11月13日に死去している。

なお、かつて日本人最長寿とされた泉重千代も同じ伊仙町生まれ。また、中願寺雄吉と男女で日本人が長寿世界一になったことも話題になり、さらに中願寺は本郷に次ぐ世界第二位の長寿者とされたが、実際には中願寺が長寿世界一であった。

地元の著名人だった本郷が、一躍日本中に知れ渡るきっかけとなったテレビ番組ザ!世界仰天ニュース日テレ系)は、番組開始時から本郷かまとのコーナーがあり、しばしば取り上げられた。なお、初登場は2002年3月11日に「日本最高齢の方」として予告編に登場。その回の翌週(2002年3月18日)に詳細な内容を放送する予定であったが、3月18日の放送日に、当時最高齢であったモード・ファリス=ルーズが死去(日本時間で3月18日)したため、放送日に日本最高齢から世界最高齢となったとされた。

先述のとおり本郷の1887年9月16日という生年月日には異論が存在し、アメリカの老人学研究団体ジェロントロジー・リサーチ・グループではこれより若かった可能性があるとしており[7]、死去した時点で110歳から113歳の間だったとする調査結果もあるほか[8]、1893年生まれとの主張もある(これに従えば死去した時点で109歳もしくは110歳である)[9]。2012年9月13日、ギネスブックは本郷の世界最高齢の認定を取り消している[1]。またひ孫によるウェブサイトでは、本来の誕生日は4月8日であると記載されているが、本来の生年についての記述はない。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • 1.0 1.1 テンプレート:Cite web
  • 1887年当時は島嶼町村制は未施行であった。大島郡で町村制が施行されたのは1908年である。
  • 名誉町民 - 伊仙町 2012年4月6日閲覧。
  • かまとさんに名誉町民称号 長寿世界一・鹿児島県伊仙町 - 47news 2012年4月6日閲覧。
  • 本郷かまとさん死去 長寿世界一の116歳(2003年10月31日掲載) - 47news 2012年4月6日閲覧。
  • 長寿世界一の本郷さん死去 日本一は川手さんへ - 47news 2012年4月6日閲覧。
  • テンプレート:Cite web
  • テンプレート:Cite web
  • テンプレート:Cite web