岸辺駅
岸辺駅(きしべえき)は、大阪府吹田市岸部南一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅。「JR京都線」の路線愛称設定区間に含まれている。
概要
駅の北側には広大な吹田操車場跡地が存在するが、それを引き継いだ吹田信号場とは同一構内として扱われていない。駅名は岸辺だが地名は岸部である。これは当時の日本国有鉄道(国鉄)が駅名に簡便で間違いにくい表記を採用したためである。なお、岸部という地名は1889年(明治22年)の町村制施行のときに「吉志部」を簡略化したものである。
駅構造
複々線区間内にあり、上り・下りの各内側線・外側線間に1面ずつ、計2面4線の島式ホームを有する地上駅となっている。2012年3月17日より、ホームの上に駅舎がくる橋上駅方式となった。2012年3月16日までは、改札口とホームとは階段と地下通路で連絡している地上駅方式であった。地上駅時代はエスカレータやエレベータは設置されていなかったが、橋上駅舎化で解消された。トイレの設置もある。
分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。4線とも停車可能だが、各駅停車のみが停車する岸辺駅では基本的に内側の2番・3番ホームのみが乗降に使われる。このため、外側のホームは柵がある(ただし、JR吹田工場からの線や貨物線は除く)。
改札機はICOCA・提携ICカード対応。LED式発車案内は運行管理システム使用開始にあわせて設置の2・3番のりばのみであったが、2008年2月20日より改札口にも3段表示できるものが設置された。
直営駅ではあるが駅長は配置されておらず、高槻駅(管理駅)と吹田駅(地区駅)が当駅を管理している。この為、時間帯によっては1人勤務になり、窓口と改札を兼務する(その時間中は、改札口にも「只今の時間は1人勤務です」という旨が書いてある。橋上駅舎後も状況は同じである)。また、橋上駅舎化でみどりの券売機が設置された。[1]
ホーム | 路線 | 方向(線路) | 行先 |
---|---|---|---|
テンプレート:Color | テンプレート:Color | テンプレート:Color | テンプレート:Color |
2 | テンプレート:ColorJR京都線 | 下り(内側線) | 新大阪・大阪・三ノ宮方面 |
3 | テンプレート:ColorJR京都線 | 上り(内側線) | 高槻・京都方面 |
テンプレート:Color | テンプレート:Color | テンプレート:Color | テンプレート:Color |
- 路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記
橋上駅舎化工事
吹田操車場跡地への吹田貨物ターミナルの建設に合わせ、橋上駅となる。ホームを千里丘方へ40メートル延長した上で、エレベーター、エスカレーター、階段を新設する。また、線路や貨物駅をまたぐペデストリアンデッキを設けることで、線路の北側と駅のアクセスが改善される。なお、この計画は吹田市が貨物駅を受け入れる条件の1つとなっており、2012年秋の完成を目指している。
この準備工事として、駅構内にあったキヨスクとハートイン 岸辺店を閉店させ、2009年7月26日より改札の位置を西側へずらした(キヨスクは9月4日より仮店舗にて営業再開)。また、この工事によって駅本屋の右半分が削られ、窓口や改札の位置が変更されている。2009年11月21日より駅前ロータリーの構造が変更となり、2010年1月17日からは橋上構造物準備工事のために大阪側へと両方向ともホームがずらされ、下り線は1両分、上り線は2両分の仮設ホームができた。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり8本が停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は4分間隔で発車する。
利用状況
「大阪府統計年鑑」[1]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 16,617 |
1996年 | 16,946 |
1997年 | 16,666 |
1998年 | 16,433 |
1999年 | 16,112 |
2000年 | 15,439 |
2001年 | 15,259 |
2002年 | 14,868 |
2003年 | 14,754 |
2004年 | 14,600 |
2005年 | 14,439 |
2006年 | 14,567 |
2007年 | 14,556 |
2008年 | 14,712 |
2009年 | 14,563 |
2010年 | 14,478 |
2011年 | 14,563 |
2012年 | 14,883 |
駅周辺
- JR貨物吹田機関区
- JR西日本吹田工場
- 大阪学院大学
- 大阪学院大学高等学校
- 大阪人間科学大学
- 大阪薫英女学院中学校・高等学校
- 大阪薫英女子短期大学
- 星翔高等学校
- 吹田市立博物館
- 阪急電鉄正雀工場
- オッペン化粧品本社
- 吹田岸辺駅前郵便局
- イズミヤ
- マクドナルド
- ハートイン 岸辺店(各種交通電子マネー使用可能)[2][3]
- 岸部地下道
- 岸辺ステーションホテル
2005年11月に、駅前の近畿コンクリートの工場跡地が再開発され、商業施設、特別養護老人ホームなどが建った。
- 平和堂、フレンドマート岸辺店
- CAFE DI ESPRESSO 珈琲館 フレンドマート岸辺店-以前は、サーティワン(アイス)もあった。
- 極楽湯(スーパー銭湯)
- ビッグエコー(カラオケ)
- 吹田岸部食堂(和食レストラン)
- 焼肉将軍(焼肉レストラン)
- ガスト(ファミリーレストラン)
- アクティ (ヘアサロン)
- ドラッグセガミ(ドラッグストア)
- AMUSE 吹田岸辺店(パチンコ・スロット店)
バス路線
阪急バス(いずれも吹田市内線)
- JR岸辺南口
- JR岸辺北口
- 1のりば: 11系統 桃山台駅前行き(亥子谷・南千里経由)
- 2のりば: 12系統・18系統 阪急山田・千里中央行き(下山田・山田樫切山・新小川経由)
- 3のりば: 12系統 JR吹田行き(吹高口・吹田市役所前(阪急吹田)経由)
歴史
- 1947年(昭和22年)4月11日 - 日本国有鉄道東海道本線の吹田操車場付近に新設開業。旅客取扱のみ。
- 1970年(昭和45年)6月25日 - 新駅舎完成。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
- 2012年(平成24年)3月17日 - 橋上駅舎仮供用開始。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR京都線(東海道本線)
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速
- 通過
- テンプレート:Color普通
- ※ただし、吹田信号場には旅客線上の施設は存在しない(併走する貨物線のみ)。
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速