淡路駅
テンプレート:ルビは、大阪府大阪市東淀川区東淡路四丁目にある、阪急電鉄の駅。駅番号はHK-63。2014年現在、高架工事中である。通勤特急以外の全種別が停車する。
目次
利用可能な鉄道路線
現在は阪急電鉄の駅のみだが、2018年(平成30年)に延伸開業予定の西日本旅客鉄道(JR西日本)おおさか東線の駅も設けられ、乗換駅となる予定。
駅構造
待避可能な島式2面4線のホームを有する地上駅。河原町寄りの東西双方に改札口が設けられており、各ホームは地下道で連絡している。
ホーム・改札口間の移動には、原則として階段を昇り降りしなければならないが、2006年(平成18年)3月に地下道内とホームを結ぶエレベーターが完成し、利便性が向上している。
発車案内は上り・下り共にLED式のものが設置されている。2007年(平成19年)9月5日に更新されたもので、それまでは反転式のものが運用されていた。また、下りホーム(4・5号線)では朝のラッシュ時に発車ベルが使われており、4号線は高音タイプ、5号線は低音タイプが鳴らされる。各線の起終点駅以外で使われている、唯一の駅である。
のりば
2・3 | テンプレート:Color京都本線(上り) | 京都(河原町)・烏丸・嵐山方面 |
---|---|---|
テンプレート:Color千里線(上り) | 吹田・関大前・北千里方面 | |
4・5 | テンプレート:Color京都本線(下り) | 大阪(梅田)・神戸・宝塚方面 |
テンプレート:Color千里線(下り) | 天神橋筋六丁目・動物園前・天下茶屋方面 |
- 備考
- 信号機上では、外側の2号線と5号線が主本線となっている(一般的な阪急の各駅とは逆)。
- 京都本線と千里線は、進行方向毎にホームを共有している。天神橋筋六丁目方より入る列車は、構造上2号線には進入できないため、原則として2号線が梅田方から、3号線が天神橋筋六丁目方からの列車が入線する。
- 1号線は欠番で、2号線の向かい(現在駅舎のある場所)にあった。古くは当駅 - 十三駅間が「十三線」と称する支線で、その頃に同線専用のホームとして存在していたが、1954年(昭和29年)の路線廃止と共に撤去された。
- 番号を修正していないのは、ホームが現行でも4つあり、案内に混乱が発生すること、平面交差(後述)による事故を防止するためとされている。1号線の廃止直後には、P-5形電車2両が事務所の代わりとして留置されていたこともある[1]。
配線図
平面交差について
京都本線と千里線は、写真のように平面交差している。上下線ともにホーム手前に複雑な分岐があり、駅構内では50km/h(または30km/h)以下の速度制限がかかる。当駅を唯一通過する通勤特急は、カーブが連続する十三駅 - 上新庄駅間でも特に速度を落となければならないポイントとなっており、京都本線のダイヤ上の最大のネックでもある。
千里線の列車は、上下線共に早朝・深夜を除くほとんどの列車が京都本線の列車と到着時刻が近接している関係で、本線の列車を先に通すため、交差手前で信号待ちによる停車を余儀なくされている。
その一方で、上り同士・下り同士の普通列車の対面接続が終日行われている。このため本線と千里線をまたいで移動する場合、乗車駅で直通列車に乗ることができなくても、当駅で乗り換えることで目的の路線へ行けるようになっている[2][3]。
なお、駅と路線の成立ちの関係から本線・十三駅 - 淡路駅 - 千里線・北千里駅、本線・河原町駅 - 淡路駅 - 千里線・天神橋筋六丁目駅への線路は直線的な配線となっている。
利用状況
2011年(平成23年)度の1日平均の乗降客数は35,415人である[4]。
各年度の1日平均乗車・乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 京都本線 | 千里線 | 出典 | ||
---|---|---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
1995年(平成テンプレート:07年) | 27,751 | 13,367 | 17,045 | 8,865 | [5] |
1996年(平成テンプレート:08年) | 27,937 | 13,741 | 16,695 | 8,417 | [6] |
1997年(平成テンプレート:09年) | 29,826 | 15,337 | 16,531 | 8,175 | [7] |
1998年(平成10年) | 28,514 | 14,476 | 16,642 | 8,144 | [8] |
1999年(平成11年) | - | - | [9] | ||
2000年(平成12年) | 26,872 | 13,380 | 15,755 | 7,899 | [10] |
2001年(平成13年) | 25,400 | 12,652 | 15,631 | 7,724 | [11] |
2002年(平成14年) | 24,691 | 12,361 | 14,737 | 7,185 | [12] |
2003年(平成15年) | 24,330 | 12,160 | 14,299 | 6,886 | [13] |
2004年(平成16年) | 23,341 | 11,645 | 12,706 | 5,387 | [14] |
2005年(平成17年) | 23,705 | 11,794 | 13,796 | 6,624 | [15] |
2006年(平成18年) | 22,815 | 11,380 | 13,365 | 6,324 | [16] |
2007年(平成19年) | 23,558 | 11,718 | 13,542 | 6,381 | [17] |
2008年(平成20年) | 22,967 | 11,471 | 13,426 | 6,282 | [18] |
2009年(平成21年) | 22,270 | 11,029 | 13,191 | 6,031 | [19] |
2010年(平成22年) | 22,759 | 11,363 | 12,771 | 5,637 | [20] |
2011年(平成23年) | 22,768 | 11,362 | 12,647 | 5,508 | [21] |
駅周辺
テンプレート:See also 東西共に駅前は商店街で、その周辺に住宅街が形成されている。
- 淡路本町商店街
- 東淡路商店街(土地区画整理事業により2013年3月現在移転改築中)
- アカシヤ 淡路店(本社を併設)
- 阪急オアシス 淡路店(阪急ファミリーストアから業態転換)
- 東淀川区役所出張所
- セブン-イレブン(2店舗あり)
- ファミリーマート(2店舗あり)
- くらしハウス 淡路2丁目店
- 大阪市立東淀川図書館
- クレオ大阪北(大阪市立男女共同参画センター北部館)
- 淀川キリスト教病院 老人福祉施設(旧本病院)[22]
- 東淀川区老人福祉センター
- 淡路地域福祉・生活支援センター
- 東淀川東淡路郵便局
- 東淀川菅原七郵便局
- 東淡路南公園(徒歩5分。国鉄EH10形電気機関車61号機が静態保存されている。EH10形の保存機としては唯一である)
阪急京都線・千里線連続立体交差事業
阪急京都本線3.3km(崇禅寺駅付近~上新庄駅付近)と阪急千里線3.8km(柴島駅付近~吹田駅付近)を高架にして、淡路駅における京都線と千里線の平面交差を解消し、17箇所の踏切を除去する事業[23]。 事業主体は大阪市で、2008年(平成20年)9月から工事に着手しており、2017年(平成29年)高架切り替え、2020年(平成32年)事業完了を目指している。
新しい淡路駅の駅舎は4階建で、現在の駅より若干南東側に移動する。駅の構造は、2階が改札やコンコース、3階が上り用のホーム、4階が下り用のホームとなる予定[24]。これにより、京都本線と千里線は立体交差化され、ダイヤ上のネックも解消される予定である。駅は既存の2つの路線の他、駅のすぐ北側でJRの城東貨物線とも立体交差をする必要があるため、駅舎は近年に同様の構造で高架化された京急蒲田駅(京急本線・空港線)の24mを超える約30mの高さになる。主たる区間において、既存線を仮線に移動した土地に高架線を構築するのではなく既存線を跨ぐ構造の「直上高架方式」が採られている[25]。
この事業に関連して、大阪市では淡路駅の主に東側周辺で土地区画整理事業を進めている[26]。これは駅周辺に密集した老朽木造建物や狭い道路が多く防災上問題が有ったため、駅の高架事業を機に周辺を区画整理し、駅前にふさわしい街と道路を整備するもの。
JRとの関係
現在すぐ北側を走る城東貨物線が、2018年度(平成30年度)に旅客線化されおおさか東線(延伸部)として開業する予定である。おおさか東線にも淡路駅近くに駅が設けられる予定になっており、阪急とJRの乗り換え駅になる事が構想されているが、2013年現在、どのような連絡方法を取るかは未定である。
阪急新大阪連絡線
関西の新幹線のターミナル駅である新大阪駅に乗り入れていない阪急は、当駅や神戸本線の神崎川駅・十三駅から新大阪駅にアクセスする『阪急新大阪連絡線』を構想し、免許を取得していた。しかし、当駅や神崎川駅からの区間については2002年(平成14年)12月6日に免許を失効させた。
ただ、地元住民から新大阪へのアクセス改善を望む声が多かったため、阪急バスが2006年(平成18年)5月から当駅と新大阪駅を結ぶコミュニティバス『あいバス』を運行していたが[27]、「利用者の増加が見込めない状況にある」ことを理由として2008年(平成20年)3月31日で廃止された。
結果として、当駅 - 新大阪駅間を直接結ぶ役目は2018年度(平成30年度)に開業予定のJRおおさか東線が正式に担う運びとなっている。
歴史
- 1921年(大正10年)4月1日 - 北大阪電気鉄道十三駅 - 当駅 - 豊津駅間開通と同時に開業。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 路線譲渡に伴い新京阪鉄道の駅となる。
- 1925年(大正14年)10月15日 - 天神橋(現:天神橋筋六丁目)駅 - 当駅間開業。
- 1928年(昭和3年)1月16日 - 当駅 - 高槻町駅(現:高槻市駅)間が開業。
- 1930年(昭和5年)9月15日 - 会社合併に伴い京阪電気鉄道の駅となる。この時、 天神橋駅 - 当駅 - 京都西院駅(現:西院駅)間が新京阪線、十三駅 - 当駅間が十三線、当駅 - 千里山駅間が千里山線とされる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併に伴い京阪神急行電鉄(現:阪急電鉄)の駅となる。
- 1949年(昭和24年)12月1日 - 新京阪線が京都本線に改称される。
- 1954年(昭和29年)3月30日 - 1号線廃止。
- 1959年(昭和34年)2月18日 - 線路名称再編。京都本線の天神橋駅 - 当駅間が千里山線に、十三線が京都本線にそれぞれ編入される。
- 1967年(昭和42年)3月1日 - 千里山線が千里線に改称される。
- 2018年度(平成30年度) - JRおおさか東線の連絡駅となる予定。
隣の駅
- 阪急電鉄
- テンプレート:Color京都本線
- テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color直通特急「あたご」「とげつ」
- テンプレート:Color通勤特急
- 通過
- テンプレート:Color特急・テンプレート:Color快速急行
- 十三駅 (HK-03) - 淡路駅 (HK-63) - 茨木市駅 (HK-69)
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color準急
- テンプレート:Color普通
- 崇禅寺駅 (HK-62) - 淡路駅 (HK-63) - 上新庄駅 (HK-64)
- テンプレート:Color千里線
- テンプレート:Color直通特急「ほづ」
- 天神橋筋六丁目駅 (K11) - 淡路駅 (HK-63) (- 桂駅) (HK-81)
- テンプレート:Color準急(堺筋準急)
- 天神橋筋六丁目駅 (K11) - 淡路駅 (HK-63) (- 上新庄駅) (HK-64)
- テンプレート:Color普通
- ()内は路線と駅番号を示す。
- 直通特急「あたご」「とげつ」「ほづ」は、いずれも春・秋の行楽シーズンにのみ運転。
- テンプレート:Color直通特急「ほづ」
脚注
関連項目
外部リンク
- 淡路駅(阪急電鉄)
- テンプレート:PDFlink
- 大阪市市政 都市計画道路のパンフレット(阪急京都線・千里線連続立体交差事業のパンフレットが閲覧可能)
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 例 - 千里線の北千里駅から地下鉄堺筋線の天下茶屋駅へ向かう場合、天下茶屋方面へ直通しない梅田行きの列車に乗車しても、当駅で天下茶屋行きの列車にスムーズに乗り換えられる。
- ↑ ただし、乗り換えにより上り・下りが逆転する場合は数分程度の待ち時間が必要となる場合が多い(例 - 本線の河原町方面と千里線の北千里方面を行き来する時)。
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成24年)
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
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- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 本病院(本部)などは2012年(平成24年)7月17日付けで移転。隣の柴島駅・崇禅寺駅が最寄り駅となった。
- ↑ 阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 淡路駅周辺地区土地区画整理事業
- ↑ テンプレート:PDFlink