東京スタジアム (多目的スタジアム)
東京スタジアム(とうきょうスタジアム)は、東京都調布市西町にある、多目的サッカースタジアム。設立当初は主に球技場として使用されていたが、現在は陸上競技場としても利用されている。施設は東京都が所有し、都・京王電鉄・みずほ銀行などの出資による第三セクターの株式会社東京スタジアムが指定管理者として運営管理を行っている。
なお、味の素が命名権を取得しており、2003年3月1日から「味の素スタジアム」(略称「味スタ」)の呼称を用いている(後述)。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するFC東京と東京ヴェルディのホームスタジアムとして知られる他、日本フットボールリーグ(横河武蔵野FCの主催試合)や大学サッカー(関東大学サッカーリーグ)、日本女子サッカーリーグの他、ラグビーやアメリカンフットボールの試合にも使用される。
目次
施設概要
2002 FIFAワールドカップを日本で開催する為に作られたサッカースタジアムの一つである。 2001年3月10日に、調布飛行場跡地で開業。 こけら落としはJリーグ ディビジョン1(J1)開幕戦のFC東京と東京Vの対戦(東京ダービー)であった。設計は株式会社日本設計である。
2002 FIFAワールドカップでは、サウジアラビア代表の練習場として使用された。また、FIFAワールドカップ・オフィシャルコンサートの開催地となり、「INTERNATIONAL DAY」、「KOREA/JAPAN DAY」と銘打ち、2日間のコンサートが行われた。
スポーツ以外にも、野外コンサートやフリーマーケット、自動車メーカーの展示会など各種イベントの会場として使用されている。また、テレビドラマ・コマーシャルの撮影にも使用されており、特に「仮面ライダーシリーズ」、「スーパー戦隊シリーズ」や「相棒」等、東映が製作する作品では外観・スタンド・ピッチ・運営諸室を様々な設定でロケーションに多用している。
2011年には平日夜に施設コンコースなどを使用し活動する味の素スタジアム・ランナーズクラブが発足し[1]、2013年からは調布市市民駅伝大会のメイン会場となった[2]。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東京都が被災者の避難場所として当施設を指定し、65世帯・約170人の被災者を約3か月間受け入れた[3][4]。
立地
関東村住宅地区跡地の南端(ほぼ Chofu High Schoolの区画)に位置しており、南には国道20号(甲州街道)及び京王線、北側には調布飛行場、北西は東京外国語大学、警察大学校を挟んだ反対側に西武多摩川線が走っている。ちなみに、スタジアム敷地と国道20号が接する付近には、1964年東京オリンピックの際にマラソン競技の折り返し点となった地点がある。この国道20号線を越えるペデストリアンデッキと一体化したメインゲートを含め、入口が計8箇所用意されている。
スタンド
スタンドは上層(20,600席)、下層(29,370席)の2層からなっており、合計49,970席を擁する。各層とも便宜的にメイン・バック・南サイド・北サイドと区分されているが、構造上は一体化している。スタンド外周には、下層スタンド最上段に直結した開放型のコンコースが設置され、特に制限を設けない限りはコンコースを経由してスタジアムを1周できる。またコンコースから上層スタンドへは、計20ヶ所の階段を用いる。
上層スタンドのほぼ全体と下層スタンドの上段は、屋根で覆われている。屋根の素材は、メインスタンド及びバックスタンド部分が半透過のテフロン素材であるが、南北両サイドスタンド部分には全透過のポリカーボネート板を採用し、天然芝への日照を確保している。メインスタンドには、ペアシート・招待席・記者席に加え、VIP室・特別観覧室・放送ブース・レセプションホールなどの施設があり、また、南北両サイドスタンドには、パナソニック製のアストロビジョンが設置されている。
スタンドの外側は、周回車路となっており、それに沿う形で、ほぼ1周が駐車場となっている。バックスタンド下には、東京都教育庁調布庁舎があり、体育館もある。正面のエントランスは、地下と1階の2層に分かれており、1階エントランス横には防災センターが存在する。
- Jリーグ公式戦での上層スタンドの扱いはFC東京はホーム側は常時開放、アウェイ側は基本は閉鎖(ただし、前売りチケットのビジター自由席には便宜上ゴール裏下層・上層と書かれている)して使用しているが、前売チケット販売状況から推定される観客動員予定に合わせ開放する上層部の広さを変えているため詳細な開放予定は試合前日に公式ウェブサイトで発表されている。なお、当日の混雑具合や雨天時など急遽上層部の開放エリアは変更される場合もある。 東京Vは観客動員の多いFC東京との東京ダービーなどを除いて2009年までは基本的に1階席(下層部)のみを開放し、雨天・多客時などやむをえない場合は2階席(上層部)も開放としていたが、経費削減のため2010年はメインスタンド・ゴール裏スタンドの1階席のみの開放(雨天時など2階席開放の場合もある)となり、2011年からはそれにバックスタンド部開放も追加された。なお、FC東京、東京Vとも当日の状況に応じ解放予定ではない上層部をいつでも開放できるよう人員をおいている。
2013年現在、FC東京、東京Vともに北側をホーム席、南側をアウェー席としているが、FC東京は2013年の「スポーツ祭東京」終了後のホーム・アウェースタンド入れ替えを検討しており、それまでに年1回程度試験的にホーム・アウェースタンド入れ替えを実施すると発表。理由として、北側の広場・場外スペースが現在のFC東京の観客動員では手狭になっており、より広い南側スペースを使用したいことと、ホーム側である北側スタンドの観客が主に見ることになる南側のアストロビジョンが北側アストロビジョンよりも小さく、視認性が劣ることを挙げている[5]。
持ち込める飲料については、FC東京、東京Vとも缶・ガラス瓶はJリーグ統一禁止ルールに基づき持ち込み不可能(紙コップ移し替え)であるが、ペットボトルについては内容量に関係なく持ち込みが許されている。
グラウンド
元来は、2013年に開催される「多摩国体(スポーツ祭東京2013)」の主会場となることを想定して、陸上競技場として設計された。しかし、補助グラウンドの整備が遅れ、日本陸上競技連盟第一種競技場の公認を得られないため、当面サッカー・ラグビーなど球技専用の競技場として利用されることになり、トラック整備は凍結された。こうした経緯から、天然芝グラウンドとスタンドは、トラックのある競技場程度の距離がある。
2010年まで、トラック敷設予定部分には人工芝を敷いてフットサルのコート(8面)として一般利用に使われた。その2011年にはトラック設置工事を前提としてピッチの改修・人工芝の張替え[注 1]が行われ、2012年には東京都内では国立霞ヶ丘陸上競技場についで2箇所目[注 2]、地方自治体(都、区市町村)運営では唯一[注 3]となる日本陸上競技連盟第1種公認の陸上競技用トラック(1周400m、直線100m9レーン 国際陸上競技連盟<IAAF>クラス2取得予定)の敷設が行われた。[6] [7] なお、各種球技の試合が行われたり、コンサート・物品展示会などイベントが行われる場合は従来どおりトラック付近に人工芝を敷く[注 4][8]場合もある。
ただ、陸上競技場としては2012年度の使用が4月のこけら落とし、かつ国体運営リハーサルとして開催した「東京選手権」の1回だけで、陸上競技場として使用する場合はトラックに敷いている人工芝をはがすのに少なくとも3日間程度(その逆も同じ)の時間と、人件費がかかるという理由があるため、利用料が安い西競技場を使う傾向にあり、メインスタジアムの陸上競技場としての稼働率の低さが課題になっている。調布市は「メインスタジアムは割高になるので、市民大会クラスはサブグランド(西競技場)で十分」とする一方、東京都陸上競技協会は「国際大会を行える競技場なので、陸上競技場としても使いやすくしてほしい」と唱えている。[9]
また、グラウンド面は掘り下げられて周囲の地平面より低くなっているが、これは隣接する調布飛行場に関連した構造物の高さ制限をクリアするためである。
補助グラウンド
テンプレート:Main スタンド、照明を備えた人工芝の補助グラウンド。約3,000人収容。命名権適用により「アミノバイタルフィールド」と呼称される。
- 2004年度までは天然芝のグラウンドだったが、開場5年を機に施設のリニューアルを行い、ピッチが人工芝に変更された(そのため日本フットボールリーグ(JFL)の試合が開催できなくなった)。
- 敷設に際し関東学生アメリカンフットボール連盟からの援助を受けた[10]ことから、ピッチにはアメリカンフットボールのラインが常設され、アメフトに特化したスコアボードも設置された。9月から12月にかけては、関東学生、Xリーグなどほぼ毎週末に試合を開催されている。アメフトの他にクリケットの日本選手権などでも使用。
西競技場
アミノバイタルフィールド(球技専用)とは別に、補助陸上競技場として設置された(経緯については東京スタジアム補助グラウンドを参照)。2012年4月1日にオープン[11]。命名権適用により「味の素スタジアム西競技場」と呼称される。
- トラック8レーン(1周400m)
- 収容人員2800人<うちメインスタンド座席400人>
- ピッチは天然芝
- 陸連第3種公認。東京都内唯一の第1種競技場付帯型の第3種競技場である。(国立霞ヶ丘陸上競技場は第1種であるが、直接的な付帯型補助トラックはなく、隣接地・東京体育館の付属陸上競技場と、代々木公園陸上競技場があることで補助競技場に代替している。)
- 天然芝のピッチを有し、適度な観客席数であることから日本フットボールリーグ、関東大学サッカーリーグ、なでしこリーグ・チャレンジリーグ、関東社会人サッカーリーグなどでの使用が見込まれ、2012年度から横河武蔵野フットボールクラブ、日テレ・ベレーザ、スフィーダ世田谷FCのホームゲーム会場として使用されている。
- 国立西が丘サッカー場も味の素に命名権が売却され、「味の素フィールド西が丘」の呼称が利用されることになったため、上記のカテゴリーのリーグ公式サイトなどでの案内略称が味スタ西と、西が丘は味フィ西で、よく似ているため、来場の際は注意が必要である。関東大学リーグ公式サイトでは両スタジアムに下棒線を引き、来場者に注意喚起をしている[1]。
その他付属施設
- 「ポケットガーデン」(飲食店を擁するフードコート)
- フットサル用施設(ミズノフットサルプラザ調布、同味の素スタジアムとして運営)
- スタジアム北側(バックスタンドからサイドスタンドの後方)の「ブレンディ広場」[注 5]、南側(サイドスタンド後方)の「アジパンダ広場(旧カルピス広場)」[注 6]
- 北側広場(ブレンディ広場)には、臨時バス乗り場が設置され、イベント開催時のみシャトルバスが運行される場合がある。同広場には、バイク用駐車場も設置される。
- 商業施設ビル
- ユーロスポーツ味の素スタジアム店が入居。FC東京や東京ヴェルディの公認グッズも販売している。
- 駐車場(本体下に普通乗用車400台、北側に同440台が駐車可能)
将来の周辺整備
東京都では、2013年国民体育大会開催を受けて、調布基地跡地の「武蔵野の森総合スポーツ施設」の整備を進め、2009年4月、その基本構想をまとめた。先述の通り、まだ整備されていない陸上競技場の補助トラック設置をはじめ、体育館、プールなどの総合スポーツ施設を味スタの西側にある東京都所有地に整備していくことを柱としている。特に補助競技場は国体とそれに付随したリハーサル大会に間に合わせる必要があるため、少なくとも2012年までの完成が求められていた[12]。
その後、前述の通り、メインスタジアムは2011年にトラック敷設を前提とした天然芝・人工芝の張替え工事、2012年には陸上トラックの敷設、補助競技場(西競技場)の設置が行われ、同年4月に行われた国体の運営リハーサルを兼ねた「東京選手権」から陸上トラックの利用が開始された。2013年には同じく国体運営リハーサルを兼ねた「第97回日本陸上競技選手権大会」(兼2013年世界陸上競技選手権大会モスクワ大会日本代表選考会 6月7-9日)の会場にも指定されている。
沿革
- 1974年 - 関東村がアメリカ軍から日本政府に全面返還される。
- 1982年 - 東京都の長期計画に「武蔵野の森総合スポーツ施設の建設」が盛り込まれる。
- 1993年12月21日 - 東京都総務局長の諮問機関として、武蔵野の森競技場建設検討委員会が設置される。
- 1994年8月31日 - 東京都・周辺市町村・金融機関等の民間企業の53団体が出資して、総合陸上競技場の建設・運営を目的とする第三セクターの武蔵野の森スタジアム株式会社を設立。
- 1998年3月31日 - 民間事業者の能力の活用による指定施設の整備の促進に関する臨時措置法(民活法)の17号施設(特定大規模スタジアム)として、同法の事業認定を受ける。
- 1998年11月20日 - それまで仮称として「武蔵野の森スタジアム」と呼んでいた競技場の正式名称を、「東京スタジアム」と決定。同時に、運営会社の商号を、武蔵野の森スタジアム株式会社から株式会社東京スタジアムに変更。
- 1999年4月5日 - 株式会社東京スタジアムの本社所在地を、東京都庁のある東京都新宿区から競技場のある東京都調布市へ変更。
- 2000年10月11日 - 東京スタジアムの建設工事が竣工。
- 2001年3月10日 - 東京スタジアム開業。
- 2003年3月1日 - 味の素株式会社との命名権契約に伴い、競技場の名称を「味の素スタジアム」に変更。
- 2009年 - 2008年5月になされたFC東京の強い抗議(試合直前のコンサート誘致で芝が荒れる)[13]を受けて、天然芝を全面改修。
- 2010年2月 - サッカー東アジアサッカー選手権を国立競技場と共に開催
- 2012年3月 - 日本陸上競技連盟第1種公認陸上競技施設完成。
- 2012年4月 - 陸上用の補助トラックとなる東京スタジアム西競技場(味の素スタジアム西競技場 第3種公認陸上競技施設)完成。
「第68回国民体育大会・スポーツ祭東京2013」のリハーサルを兼ねた「第75回陸上競技・東京選手権大会」が陸上競技場としての杮落としとして施行される。 - 2013年 - 第68回国民体育大会(スポーツ祭東京2013)を開催。メイン会場・陸上競技会場として使用
- 2014年 - 平成26年度全国高等学校総合体育大会(煌(きら)めく青春 南関東総体2014)の総合開会式会場として使用予定
命名権
東京都は2002年秋、東京スタジアムに国内の公共施設としては日本で初めて命名権を導入することを決定した。食品メーカーの味の素KKが取得に名乗りを挙げ、翌2003年3月1日から2008年2月末までの5年間、12億円で契約に合意。東京スタジアムを「味の素スタジアム」、隣接する補助グラウンドを「アミノバイタルフィールド」に呼称を変更した。
2007年11月に、東京スタジアム(運営会社)と味の素KKとの間で、2008年3月1日から2014年2月末までの6年間、14億円で命名権契約の更新が行われる。2013年10月には、2014年3月1日から2019年2月末までの5年間、10億円で再び契約を更新した[14][15]。
2013年に開催された国民体育大会および全国障害者スポーツ大会では、開閉会式およびサッカー、陸上競技の会場として使用されたが、両大会では「味の素スタジアム」の呼称が用いられた。この大会には味の素KKもオフィシャルスポンサーとして名を連ねている。
なお、FIFAやAFC、EAFFなど試合主催者の規定によっては大会スポンサー以外の企業名の露出が禁止されるため、命名権を一時的に外し「東京スタジアム」として試合が開催される(実例:東アジアサッカー選手権2010、AFCチャンピオンズリーグ2012)[16][17]。
また、2020年に東京五輪が開催されることになり、このスタジアムがサッカーと近代五種の会場として指定されているが、2019年3月以降について再び命名権契約が更新された場合でも、大会中はIOCにより、オリンピックの公式スポンサー以外の企業名は排除されるため、命名権が一時的に外される可能性がある。
交通
鉄道
- 京王線 飛田給駅から徒歩約5分
- 距離は約500m、駅前北口からの道路(両側に歩道あり)と国道20号を越える歩道橋(エレベーターつき)で連絡される。
- 駅の改札口からスタジアムまではエレベーターなどでバリアフリー対応がなされている。
- 飛田給駅からスタジアムまでほぼ一本道のため、イベント終了後は国道20号を超える歩道橋から駅までの道が混雑しやすい。
- イベント開催時には、京王線の優等列車(特急、準特急、急行)が臨時停車する場合がある。イベントによっては同駅始発で新宿行の臨時特急・急行列車も運行される(2008年の「a-nation '08」など)。
- 通常は調布駅から飛田給駅まで各駅停車で2分。臨時停車時は新宿駅から飛田給駅まで特急・準特急で17分、府中駅から同4分。ヴェルディは「東京ヴェルディ1969」と名乗っていた時期に「新宿から味スタまで19分69秒で着く」という宣伝を行っていた(実際の試合時の移動には19分69秒(=20分9秒)よりも長くかかる)。
- 西武多摩川線 多磨駅より徒歩約20分
- 同駅からスタジアムまでは路線バスも利用可能で、イベント開催時には臨時バス運行の場合もある(下記参照)。
バス
- スタジアム周辺には定期バス路線が存在する。
- 京王バス東が運行する「調33」「飛01」系統、京王線調布駅北口(「調33」のみ)-飛田給駅北口-西武多摩川線多磨駅で「味の素スタジアム入口」(多磨駅行のみ停車)ないし「味の素スタジアム南口」(調布駅・飛田給駅行のみ停車)バス停下車、徒歩すぐ。調布駅から約10分、多磨駅から約6分。
- 京王バス東が運行する「武91」系統、中央線武蔵小金井駅北口-調布駅北口で「萩の原住宅」バス停下車、徒歩約5分(約500m)。武蔵小金井駅から約25分。
- 小田急バスが運行する「境91」系統、中央線・西武多摩川線武蔵境駅南口-調布駅北口-小田急線狛江駅北口も「萩の原住宅」バス停に停車。武蔵境駅から約20分、狛江駅から約25分。
- 路線バスは中央線・小田急線と接続しているため、京王線や西武多摩川線が運休している際の迂回ルートにもなる。実際に2013年8月11日に開催されたヴェルディ対V・ファーレン長崎戦は18時キックオフだったが、15時頃から落雷の影響により京王線と西武多摩川線が運休となった中予定通り開催され、復旧も21時頃となり路線バスに観客が殺到した。
- イベント開催時には京王バス東・小田急バスが臨時のシャトルバスを運行する場合がある。バスターミナルはスタジアム北側の広場になる。
- シャトルバスは主催者が手配するため、運行されるか否か、どの路線が運行されるかはイベントの主催者による。一例として、ヴェルディは2010年以降経費削減のためにシャトルバスの運行を取りやめている。
自動車・自転車
- 同スタジアムは国道20号に面し、東側1kmの所には中央高速道路の調布インターチェンジがあるため、自動車交通の便は良い。
- しかし、同スタジアムに付属する本体下駐車場(約400台)と西側駐車場(500台)は、Jリーグ公式戦などのイベント開催時には関係者のみの利用となる。スタジアム周辺にも一般観戦客が利用可能な駐車場はほぼ無いため、車いす利用者などを除いた自家用車での来場は全く推奨されず、公共交通機関の利用が強く呼びかけられている。
- 西側駐車場はヴェルディホームゲームの際には有料開放される場合もある。
- 飛田給駅と同スタジアムとの間には駅改札口と駅前広場の間や国道20号を越える歩道橋にエレベーターが整備され、バリアフリーに配慮されている。
- スタジアムの南側広場などには2,000台以上の駐輪場が整備され、FC東京では自転車での来場を呼びかけている。また、バイクでの来場者にもスタジアムの隣接地(北側のバックスタンド裏)に駐輪場が整備されている。
航空路
- スタジアムの東側にある調布飛行場の旅客ターミナル(バス停)から萩の原住宅バス停(上記参照)まで1.7km。(京王バスの路線案内による)。同スタジアムのメインスタンドからは、バックスタンドの後方の上空で同飛行場に離発着する航空機を見ることができる。
- 東京の代表的な空港である東京国際空港(羽田空港)からは、新宿駅西口(本数多し)や調布駅などとを結ぶバスが運行されている。
音楽ライブ
2001年の開場以来、アーティストによるコンサートを積極的に受け入れ、2002年の「FIFAワールドカップ・オフィシャルコンサート」を含めた、多くの音楽イベントが開催されている。コンサートを開催すると、スタンドが満員となる5万人を集客する場合もある。また、観客席を「アリーナ」と多く称される陸上トラック予定地(人工芝)やピッチ(天然芝)の上に設けて、それ以上の観衆を動員することが可能で、歩合制で入場者に応じた額を受け取るスタジアム運営会社の「東京スタジアム」の経営には欠かせない物となっている。一方音楽業界にとっても、国立霞ヶ丘陸上競技場が周辺住民への騒音問題のために音楽イベントの開催にほとんど応じない事情もあって、同スタジアムは貴重な都内の大型イベント会場として重用されている。
ライブを行ったイベント名と参加アーティスト
- 『FIFAワールドカップ・オフィシャルコンサート』International Day
- 『FIFAワールドカップ・オフィシャルコンサート』KOREA/JAPAN Day
- SMAP
- GLAY(ライブ会場として初めて使用したアーティスト)
- 氷室京介(GLAYとのジョイントライブ "SWING ADDICTION")
- 矢沢永吉
- 浜崎あゆみ(女性アーティストの単独ライブとしては初)
- さだまさし
- 『a-nation』(2005年から毎年開催)
- hide memorial summit(X JAPANやLUNA SEAが出演)
- EXILE
- コブクロ
- L'Arc〜en〜Ciel
- DREAMS COME TRUE
- 関ジャニ∞
- AKB48グループによる合同開催(2014年・37thシングル選抜総選挙開票イベントも含めての開催[18])
管理問題
スタジアムにとっては重要な音楽ライブの開催だが、保護材の使用にも関わらず機材(ステージなど)や観客が多く立ち入る天然芝のピッチは大きなダメージを受け、その後のJリーグの試合開催までの期間(通常は約1-2週間)では十分に回復しない。そのため、試合中に芝がめくれて危険、凹凸が出来て通常のプレーが出来ないなどの不満が、選手やクラブ側にあった[19]。
2008年、ゴールデンウィークの5月3日と4日にX JAPANのhideに対する追悼ライブ「hide memorial summit」(下記参照)が同スタジアムで開催されたが、既に5月6日にJ1第11節の名古屋グランパス戦の開催予定を入れていた、FC東京の運営会社(東京フットボールクラブ株式会社)やサポーターは、事後承諾になった試合2日前の開催に強く反発。クラブは自らの公式サイトで同ライブ後の芝生の状況を報告したが[20]、芝生の状態には問題が残り、サポーターからも批判が出た。
これを受け、東京フットボールクラブは、2008年の残り主催試合のうち(年間チケットを除く)観戦チケット発売前の試合、そして2009年以降の試合で同スタジアムの使用中止を検討すると言及した[19][21]。2008年の残り試合については既に国立競技場など東京都内のスタジアムは使用予定が埋まっているため、暫定移転先として長野県松本平広域公園総合球技場(アルウィン)の名前まで挙がった[22]。アルウィンは使用予定に余裕があり、かつFC東京が主催試合を毎年開催している条件もあった。しかしアルウィンはホームタウンの東京都から離れ[注 7]、FC東京と味の素スタジアムの双方に重大な経営上の影響をもたらすことから、スタジアム側が天然芝の張り替えなどの対策を練る(年表参照)ことで事態の収拾が図られた。
エリア放送
スポーツ祭東京2013で、電気通信大学が地上一般放送局の免許を受け、ワンセグエリア放送を実施した。
免許人 | 局名 | 識別信号 | 物理チャンネル | 周波数 | 空中線電力 | ERP |
---|---|---|---|---|---|---|
電気通信大学 | 電通大味の素スタジアムエリア放送 | JOXZ3BO-AREA | 30ch | 575.142857MHz | 630μW | 760μW |
- 初回免許年月日 平成25年9月19日
- 免許有効期限 平成25年10月15日
脚注
出典
外部リンク
テンプレート:S-start
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
岐阜メモリアルセンター長良川競技場
(岐阜市)
|style="width:40%; text-align:center"|国民体育大会
主競技場
スポーツ祭東京2013 (2013年)
|style="width:30%"|次代:
県立総合運動公園陸上競技場
(諫早市)
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
長居陸上競技場
(大阪市)
|style="width:40%; text-align:center"|日本陸上競技選手権大会
会場
第97回
|style="width:30%"|次代:
とうほう・みんなのスタジアム
(福島市)
テンプレート:End
テンプレート:Jリーグスタジアムテンプレート:JFLスタジアム
- ↑ 味の素スタジアム・ランナーズクラブが誕生します 2011.01.18
- ↑ 「調布市民駅伝」味スタを初の出発・ゴール地点に 2013.01.25 調布経済新聞
- ↑ 皇太子ご夫妻が避難所で激励 味スタ訪問 2011.04.07 デイリースポーツ
- ↑ がんばっぺ福島! 西田敏行、中畑清氏ら味スタで炊き出し スポーツニッポン 2011.3.28
- ↑ 「ホーム側・ビジター側入替え」について
- ↑ スポーツ祭東京2013に向け、味の素スタジアムがリニューアル!第1種陸上競技場として公認、充実した環境配慮とユニバーサルデザインの施設に変わる(東京都ホームページ・2012年3月27日)
- ↑ 陸上トラックを敷設した味の素スタジアムの写真
- ↑ 味スタブログ「人工芝の一時撤去作業を行っています」
- ↑ 「味スタ」トラック 利用不人気 人工芝 外さないと使えない(2012年9月20日東京新聞 2013年6月7日閲覧)
- ↑ アミノバイタルフィールド人工芝化のお知らせ
- ↑ 東京スタジアム公式サイト・西競技場
- ↑ 関連資料
1.「武蔵野の森総合スポーツ施設基本構想」を策定しました(東京都 2009年4月23日発行)
・その骨子
・計画書本文
2.武蔵野の森総合スポーツ施設建設基本計画の見直し提案(経過報告)(調布市 2008年5月5日発行 - ↑ J-CASTニュース:味スタが芝改善実施へ FC東京にも謝罪
- ↑ 味の素スタジアム 命名権契約を5年10億で更新 スポーツニッポン 2013.10.30
- ↑ 「株式会社東京スタジアム」と「味の素株式会社」がネーミングライツ契約を更新しました
- ↑ 東京スタジアムが復活 ACLでは「味の素スタジアム」の名称が使えず
- ↑ AFCチャンピオンズリーグ 2012 マッチスケジュールについて
- ↑ 大島優子の卒業ライブも含む。
- ↑ 19.0 19.1 東京中日スポーツ、2008年5月14日付記事
- ↑ FC東京公式サイト、2008年5月5日付記事
- ↑ 日刊スポーツ、2008年5月14日付記事
- ↑ 日刊スポーツ、2008年5月15日付記事
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