フォルム
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フォルム(テンプレート:Lang-la-short、テンプレート:Lang-en-short)は、古代ローマ都市の公共広場のことであり、古代ギリシア都市のアゴラと機能は同じであった。
すなわち、商業活動、政治・司法の集会、宗教儀式、その他の社会活動が行われるオープン・スペースであり、また市民生活の上で最も重要な都市施設であった。
アゴラとの相違
- 都市としての規模が、フォルムの方が際だって大きい。
- 公共広場の空間が、都市化の進展にともなって矩形に整備された。
- 公共広場の周囲に、列柱廊をめぐらせるようになった。
フォルムの施設
フォルムの特徴
通常のローマ都市では、フォルムは南北と東西の大通りが交差する地点に設けられた。広さは市民の人口に応じ、形は3対2の比率の長方形とされた。
こうした典型例は、帝政時代の計画都市であった北アフリカのローマ都市に多く、東方属州の都市は、むしろアゴラに近い自然発生的な広場が多かった。
都のフォルム
都ローマのフォルムでは、最古のフォルム・ロマヌムが、政治的および宗教的に最も重要である。 しかし、帝政時代に入ると、これは手狭となり、その周辺に五つの皇帝広場が建設されている。
関連項目