台北州
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台北州(臺北州、たいほくしゅう)は、かつて台湾の地方行政区分だった五州三庁の一つで、現在の台北市、基隆市、新北市、宜蘭県を合わせた地域にあたる。
台北州庁所在地は台北市であり、庁舎は監察院になった。
目次
人口
昭和16年台湾常住戸口統計より
- 総人口 1,233,882人
- 内訳
- 内地人 153,928人
- 台湾人 1,053,372人
- 朝鮮人 1,051人
- その他 25,531人
- 内訳
行政区分
下のテンプレート参照
戦後
- 台北市と基隆市は台湾省へ移管、台北州より離脱。
- 1947年1月海山郡廃郡、同郡管内の街庄は台北州の直接管轄となる。七星郡廃郡、同郡管内の街庄は淡水郡へ移管。蘇澳郡廃郡、同郡管内の街庄は羅東郡へ移管。台北州庁は板橋街へ移転。七堵庄は基隆市へ移管。
- 1949年3月北峰区設置、全部の蕃地は北峰区へ移管。
- 1950年台北州.全部の郡.北峰区廃止、旧新荘.海山.文山.基隆.淡水.七星郡管内の街庄は台北県を経て現在の新北市に、旧宜蘭.蘇澳.羅東郡管内の街庄と宜蘭市は現在の宜蘭県に統合。
歴代知事
- 相賀照郷:1920年9月1日 -
- 高田富蔵:1921年9月17日 -
- 吉岡荒造:1924年12月23日 -
- 三浦碌郎:1927年7月27日 -
- 高橋親吉:1928年7月21日 -
- 片山三郎:1929年4月20日 -
- 宇賀四郎:1931年5月8日 -
- 平山泰:1931年9月12日 -
- 中瀬拙夫:1932年3月15日 -
- 野口敏治:1933年8月4日 -
- 今川淵:1936年2月26日 -
- 藤田傊治郎:1936年10月16日 -
- 戸水昇:1939年1月28日 -
- 川村直岡:1939年12月28日 -
- 三輪幸助:1941年5月14日 -
- 梁井淳二:1942年7月3日 -
- 坂口主税:1943年11月13日 -
- 西村高兄:1944年3月20日 -
- 高橋衛:1945年5月23日 -
医療
- 台北帝国大学医学部附属病院
- 赤十字社台湾支部病院
- 台湾総督府専売局共済組合病院
- 台湾総督府鉄道局台北鉄道病院
- 台湾総督府宜蘭病院
- 台湾総督府基隆病院
法院(裁判所)
昭和20年(1945年)当時
(審判の行うことの無かったものを「裁判所」とカウントしなかった)(沿革略)
刑務所
昭和7年(1932年)当時
- 台北刑務所
- 台北刑務所宜蘭刑務支所
警察
昭和20年(1945年)当時
- 台北州警務部
- 台北南警察署
- 萬華分署
- 台北北警察署
- 基隆警察署
- 基隆水上警察署(基隆港)
- 宜蘭警察署
- 七星郡警察課
- 淡水郡警察課
- 基隆郡警察課
- 宜蘭郡警察課
- 羅東郡警察課
- 蘇澳郡警察課
- 文山郡警察課
- 海山郡警察課
- 新荘郡警察課
- 台北南警察署
税務
昭和11年(1936年)当時
税関
- 基隆税関
林政
昭和7年(1932年)当時
- 台湾総督府殖産局営林所
- 営林所羅東出張所
専売局
昭和20年(1945年)当時
気象
昭和17年(1942年)当時
- 台湾総督府気象台
- 基隆測候所
教育
高等教育機関
- 台北帝国大学(現 国立台湾大学)
- 台北経済専門学校(旧台北高等商業学校)(現 国立台湾大学管理学院)
- 台北高等学校 (旧制)(現 国立台湾師範大学)
- 台北医学専門学校→台北帝国大学に移管(1936年)
- 台北高等農林学校→台北帝国大学に移管(1928年)
- 台北第一師範学校→官立台北師範学校(1943年)(現 台北市立教育大学)
- 台北第二師範学校→官立台北師範学校に移管(1943年)(現 国立台北教育大学)
中等教育学校
- 台北州立台北第一中学校(現 台北市立建国中学)
- 台北州立台北第二中学校(現 台北市立成功中学)
- 台北州立台北第三中学校(現 国立台湾師範大学附属高級中学)
- 台北州立台北第四中学校(現和平高中の校址に移転予定だったが、台北第一中学に統合)
- 台北州立基隆中学校(現 国立基隆高級中学)
- 台北州立宜蘭中学校(現 国立宜蘭高級中学)
- 台北州立台北第一高等女学校(現 台北市立第一女子高級中学)
- 台北州立台北第二高等女学校(廃止、中華民国立法院がここに移転)
- 台北州立台北第三高等女学校(現 台北市立中山女子高級中学)
- 台北州立台北第四高等女学校(看護学校に転換、現 国立台北護理学院)
- 台北州立基隆高等女学校(現 国立基隆女子高級中学)
- 台北州立宜蘭高等女学校(現 国立蘭陽女子高級中学)
- 台北州立台北工業学校(現国立台北科技大学)
- 台北州立台北第一商業学校(現 国立台北商業技術学院日間全日制)
- 台北州立台北第二商業学校(現 国立台北商業技術学院夜間定時制)
- 台北州立基隆水産学校(現 国立基隆高級海事職業学校)
- 台北州立宜蘭農林学校(現 国立宜蘭大学)
日本軍駐屯地
昭和11年(1936年)の平時編制
鉄道
昭和19年(1944年)の路線
総督府鉄道
私設鉄道
道路
昭和14年(1939年)当時
指定道路
- 縦貫道路
- 台北淡水道
- 台北内湖道
- 台北和尚州道
- 台北板橋道
- 児玉町枋寮道
- 台北八里庄道
- 台北三張犂道
- 台北深坑道
- 台北宜蘭道
- 水道町松山道
- 景尾亀山道
- 板橋景尾道
- 枋寮土城道
- 板橋桃園道
- 板橋鶯歌道
- 新荘板橋道
- 新荘樹林道
- 新荘和尚州道
- 新荘淡水道
- 淡水金山道
- 北投草山道
- 士林金山道
- 基隆金山道
- 基隆社寮島道
- 基隆礁渓道
- 宜蘭蘇澳道
- 羅東利沢簡道
- 蘇澳南方澳道
- 蘇澳北方澳道
- 羅東三星道
- 宜蘭桃園道
- 羅東清水道
- 宜蘭東港道
- 宜蘭三鬮道
- 宜蘭三星道
- 蘇澳花蓮港道
- 北投温泉道
港湾
昭和13年(1938年)当時
開港
- 基隆港
- 淡水港
鉱山
- 金瓜山鉱山(金・銀・銅)
- 瑞芳鉱山(金・銀)
- 基隆炭鉱
- 瑞芳炭鉱
- 八堵炭鉱
- 石底炭鉱
- 万里炭鉱
- 徳興台北炭鉱
- 大礦砕鉱山(硫黄)
- 福山炭鉱
- 板橋炭鉱
- 海山炭鉱
神社
国立公園
企業
州内に本社を有する資本金50万円以上の企業である(昭和7年・1932年当時)
農林水産業
- 台湾水産
- 蓬莱水産
- 台湾森林工業
- 台湾農林
- 瑞芳宝林
- 宜蘭殖産
- 台湾畜産
鉱業
- 基隆炭鉱
- 台湾炭業
- 赤司鉱業
- 頂双渓炭鉱
- 新高炭鉱
- 台湾コークス
- 日東鉱業
- 海山炭鉱
- 金瓜石鉱山
建設業
- 高石組
- 太田組
- 古賀組
製造業
- 昭和製糖
- 大安製糖
- 台北製脳
- 永裕茶行
- 建泰茶行
- 台湾拓殖製茶
- 台湾製紙
- 台湾織物
- 台湾肥料(日産化学系で硫酸、過燐酸石灰などを製造。本社は台北、工場は基隆と高雄)
- 台湾電化(電気化学系で石灰窒素などを製造。工場は基隆)
- 藤田豆粕製造
- 麦酒共販
- 辰馬商会
- 近藤商会
- 高砂麦酒
- 台湾宅商会
- 大正醤油
- 大和製氷
- 台湾煉瓦
- 基隆船渠
- 東光油脂工業
- 台北製壜
- 台湾オフセット印刷
- 台湾森林工業
電気業
- 台湾電力
運輸業
- 台北鉄道
- 基隆軽鉄
- 海山軽鉄
- 台湾運送荷役
- 台湾倉庫
- 南洋倉庫
卸売小売業
- 大永興業
- 訓眉建業
- 大有物産
- 朝日興業
- 林本源柏記産業
- 林本源維記興業
- 久大実業
- 雲泉商会
- 林本源澎記産業
- 鶴木産業
- 桜井組
- 山一商行
- 太平興業
- 高進商会
- 共益社
- 礼和商行
- 瑞芳営林
- 高砂商店
- 台北中央市場
- 賀田組
- 建昌興産
- 振成興産
- 徳声建業
- 盛進商行
金融業
- 台湾銀行
- 華南銀行
- 台湾商工銀行
- 台湾貯蓄銀行
- 台湾勧業無尽
- 台湾興業信託
- 大成火災海上保険
不動産業
- 台湾土地建物
- 台湾土地開拓
宿泊業
- 日之丸館
マスメディア
ラジオ放送局
昭和20年(1945年)8月当時
- 台湾放送協会台北放送局(呼出符号JFAK)
日本語新聞
昭和7年(1932年)当時
出身有名人
この時代に生まれ育つか、または活躍した者を掲載