オルビア=テンピオ県
テンプレート:基礎情報 行政区画 オルビア=テンピオ県(テンプレート:Lang-it)は、イタリア共和国サルデーニャ自治州に属する県の一つ。オルビアとテンピオ・パウザーニアがともに県都とされている。
サルデーニャ島最北部に位置し、歴史的にガッルーラと呼ばれてきた地方とほぼ重なる。高級リゾート地として知られるコスタ・スメラルダテンプレート:Enlinkなどの沿岸リゾート地を擁する。
目次
名称
標準イタリア語以外の言語では以下のように呼ばれる。
- テンプレート:Lang-sc
- ガッルーラ語テンプレート:Enlink: pruìncia di Tarranóa-Tèmpiu
地理
位置・広がり
サルデーニャ島の北東部に位置し、おおむね菱形の形状をした県である。北海岸はボニファシオ海峡を挟んでフランス領のコルシカ島(コルス島)に面している。県域北部にはマッダレーナ諸島がある。
県都のひとつオルビアは東海岸の中央部に位置し、サッサリの東北東約82km、アジャクシオの東南東約128km、州都カリャリの北約192km、首都ローマの南南西約270kmに位置する。
隣接する県は以下の通り。
県内の地域と主要な都市
県域一帯はガッルーラ地方とも呼ばれる。
ポルトチェルヴォテンプレート:Enlink(行政上はアルツァケーナの一部)を中心に、アルツァケーナ湾からクニャーニャ湾にかけての約10kmの海岸は、コスタ・スメラルダ(エメラルド海岸)と呼ばれる高級リゾート地である。
歴史
中世には10-13世紀にかけて、ジュディカーティテンプレート:Enlinkのひとつであったガッルーラ国テンプレート:Enlinkがオルビアに首都を置き、ガッルーラ地方をはじめとするサルデーニャ北西部地域を統治していた。
1960年代以降、コスタ・スメラルダが、アーガー・ハーン4世の投資により、高級リゾート地として開発された。
2005年、サルデーニャ自治州の行政区画再編にともない「オルビア=テンピオ県」が発足した。2001年の自治州法により、サッサリ県東部の24コムーネとヌオーロ県北東部の2コムーネ(ブドーニ、サン・テオドーロ)を分割して新たに県を創設することが決定され、2005年5月の選挙で初代県知事が決まったことで自治体としての活動を本格的に開始している。
行政区画
オルビア=テンピオ県には、26のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口5000人以上)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2011年1月1日現在[1]。
コード | 自治体名 | 人口 |
---|---|---|
104017 | オルビア | 56,066 |
104025 | テンピオ・パウザーニア | 14,290 |
104004 | アルツァケーナ | 13,317 |
104012 | ラ・マッダレーナ | 11,899 |
104022 | サンタ・テレーザ・ガッルーラ | 5,225 |
交通
鉄道
島の南北を貫くトレニタリアの鉄道幹線が走っており、カリャリやサッサリと結ばれている。このほかサルデーニャ鉄道(狭軌)の季節観光路線「トレニーノ・ヴェルデ」テンプレート:Enlinkがサッサリとパラーウを結んで走っている。
- トレニタリア
- カリャリ=ゴルフォ・アランチ線テンプレート:Enlink
- サルデーニャ鉄道
- サッサリ=テンピオ=パラーウ線テンプレート:Enlink (トレニーノ・ヴェルデ)
港湾
フェリーの発着する主要港湾として以下がある。
空港
イタリアの格安航空会社大手メリディアーナ・フライは、オルビア空港に本拠を置く。
文化
言語
テンプレート:See also 県域の大部分で、イタリア語以外にガッルーラ語/方言テンプレート:Enlinkが話されている。サルデーニャ島北端部では、サルデーニャ語よりもコルシカ語の影響を強く受けた言葉が話されており、ガッルーラ語もサッサリ語テンプレート:Enlink同様、その一つである。これらの言語変種をサルデーニャ語の影響を受けたコルシカ語の方言と分類することもある。ラ・マッダレーナでは、ガッルーラ語の方言が話されている。
オスキリやベルキッダ、パドルなど県域の西南部ではサルデーニャ語ログドーロ方言テンプレート:Enlinkが話される。また、ガッルーラ語話者の多い地域の中でも、ルーラス周辺とオルビア周辺ではサルデーニャ語話者が多い。
脚注
外部リンク
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