虹色とうがらし

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テンプレート:Sidebar with collapsible lists虹色とうがらし』(にじいろとうがらし)は、あだち充の物語漫画。「週刊少年サンデー」1990年4・5合併号から1992年19号まで連載。少年サンデーコミックス全11巻。

あだち充作品の中では異色のSFを交えた時代劇である。

あらすじ

これは未来の話。地球によく似た星の、江戸という町のからくり長屋。そこで暮らす七人兄弟はそれぞれ母親が違う異母兄弟であり、七人の母親たちは全員他界している。

兄弟はそれぞれの故郷をめぐって、母親の墓参りをする旅に出ることになった。しかし、七人は行く先々でなぜか命を狙われることになる。その裏には、奥川秋光将軍との秘密や、その弟・貴光、そして謎の浪人・浮論の暗躍があった。

登場人物

七人兄弟

胡麻
長男。22歳。木豆大島出身。平井亭胡麻(ひらいていごま)の芸名を持つ落語家だがさほど上手くはない。大食らいで大酒飲み。
麻次郎(あさじろう)
次男。20歳。立浪名古山城下出身。一刀流の達人で埴輪念流(はにわねんりゅう)免許皆伝最短記録を持つ。絵を描くために旅をしていて、たまにしか長屋に帰ってこない。予知能力がある。
芥子の坊(けしのぼう)
三男。18歳。城下町で生まれ、今南寺で少年時代を過ごす。喧嘩と博打に非常に強く、女と酒には非常に弱い。故郷の住人からは遠ざけられている。
七味(しちみ)
主人公。四男。15歳。二光江戸村出身。故郷では火消をしていた。陳皮が作った三段式鳶口を使った棒術が得意。兄弟想いだが、泳げない。
菜種(なたね)
長女。13歳。気が強く、麻次郎から剣の手ほどきを受けておりかなり強い。七味とは喧嘩ばかりしている。
陳皮(ちんぴ)
五男。10歳。発明にかけては天才。眼鏡をかけている。
山椒(さんしょう)
六男。3歳。風賀村出身。幼いが忍術が得意。半蔵が影で鍛えている。

それぞれの名前の胡麻芥子菜種陳皮山椒七味唐辛子の材料。また江戸では七味唐辛子を「なないろとうがらし」と呼ぶ。(詳しくは七味唐辛子の項を参照)

将軍家

秋光
奥川家第八代将軍。将軍家始まって以来の剣の天才と呼ばれるほどの腕前を持つ。飄々とした性格だが、実は切れ者との噂もあり。
琴姫
将軍の娘。たいへんわがまま。七味に興味を好意を持っており、菜種とは仲が悪い。
彦六
からくり長屋の大家であり、将軍にも仕えている(兄弟には知られていない)。優れた剣術を持つ。
半蔵
公儀お庭番の風賀忍者。彦六に仕え、七人兄弟の護衛をしている。

その他

バン艦長
江戸に流れ着いた異人。貴光と手を組み、何かをたくらむ。
奥川貴光
立浪名古山城藩主で将軍の弟。天下を取ろうとたくらんでおり、七人兄弟を殺すことを計画する。
省吾
貴光の息子。盗賊をやっており、貴光の指令で七人兄弟の命を狙っている。菜種にホレていて、無理矢理、自分の女にしようとする。部下を平気で殺すこともできる。
赤丸
公儀お庭番争いで風賀に敗れた火賀忍者の首領。半蔵にライバル心を持つ。貴光に仕え、卑怯な手段も厭わないが、非常にまぬけ。逃げ足だけは一流。
浮論
非常に剣術に長けている、謎の多い浪人。

出版

すべて小学館刊。

  • 少年サンデーコミックス(1990年 - 1992年、全11巻)
  • 少年サンデーコミックスワイド版(1996年 - 1997年。全6巻)
  • 小学館文庫(2002年、全6巻)
  • My First WIDE(2005年、全4巻)

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