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『或阿呆の一生』(あるあほうのいっしょう)は、芥川龍之介作の短編小説。雑誌「改造」1927年10月号に掲載された。
1927年の芥川自殺後に見つかった文章で、自分の人生を書き残したと思われている。友達への遺書の中に、この事が詳しく記されてある。ぼんやりとした不安が、鬱を思わせるような優しく冷たい文章で筆致されている。冒頭部分には久米正雄宛ての文章がある。フラグメント(断章)形式といえよう。
「先輩」として谷崎潤一郎[1]、「先生」として夏目漱石、発狂した友人として宇野浩二が登場する。
断章の総数は51。
関連項目
出典
- ↑ 旺文社文庫『河童・或る阿呆の一生』(昭和41年初版)の174ページ。本作の第五項『我』の文中の「彼の先輩」という言葉に註が付けられており、「谷崎潤一郎のこと。」とある
外部リンク
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