笹谷トンネル

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ファイル:笹谷トンネル 山形県側.JPG
山形県側から撮影。向って左側のトンネルが上りで、右側が下り。

テンプレート:座標一覧 笹谷トンネル(ささやトンネル)は、宮城県柴田郡川崎町笹谷IC山形県山形市関沢ICの間をつなぐ山形自動車道トンネルである。

かつては高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路として存在した、笹谷IC - 関沢IC間の高規格幹線道路の名称でもあった。

概要

当初、笹谷トンネルは一般国道286号笹谷トンネルとして建設、供用された。建設中は異常出水に常に悩まされ、「1m掘るのに100万かかる」と呼ばれるほどの難工事であった。 開通当時、地元では「月山ハイウェイ」「栗子ハイウェイ」と共に「笹谷ハイウェイ」と呼ばれ、一般有料道路時代の名残として、宮城県側出口に料金所跡のスペースが残っていた。

笹谷トンネルは、山形自動車道東北横断自動車道酒田線)に並行する国道286号の自動車専用道路として位置付けられたが、4車線化の施工命令が高速自動車国道として出されたため、これに伴い山形自動車道に編入された。

並行する笹谷峠は、大型車は通行禁止・冬季間は通行止めとなっており、笹谷トンネルは峠に代わる宮城県 - 山形県間の重要な道路になっている。そのため、地震土砂崩れなど、災害の恐れがあるとき以外は通行止めになることはない。

データ

  • 上り 3411m
    • 4車線化前までは3385m(338 = ササヤ)
  • 下り 3286m

長大トンネルではあるが、追い越し禁止にはなっていない。2002年平成14年)の新トンネルの供用開始までは旧トンネルには換気用の天井板が設置されていたほか、トンネルの両端に換気塔が設置されていた。いずれも4車線化にあわせて撤去された。また避難用の通路も新設された。

トンネル内には県境を示す看板・パネルがあるが、下り線はさくらんぼ・七夕の絵が描かれているのに対し、上り線は「宮城県・山形県」と書かれ、それぞれの県のマークが描かれている。

2003年(平成15年)頃からトンネル内でハイウェイラジオが放送されるようになった。

通行料金の特例

高速自動車国道に編入された現在でも笹谷峠のバイパス機能を担っている。このため笹谷トンネルを含む山形自動車道の笹谷-関沢間は割安な料金となっている(普通車:200円)。 また山形自動車道で当該区間を挟んで走行する場合は、総走行距離から当該区間のキロ数(5.8km)を引いて通行料金を算出し、これに当該区間の料金を加算する特例が設けられている[1]

歴史

  • 1981年昭和56年)4月15日 - 国道286号の有料道路として開通する。
  • 1997年平成9年)12月25日 - 4車線化の施行命令。
  • 1998年(平成10年)7月1日 - 山形自動車道に編入される。
  • 2002年(平成14年)5月16日 - 並行する新トンネルの供用開始。旧トンネルの改修工事期間中、新トンネルのみを用いての対面通行となる。
  • 2002年(平成14年)11月30日 - 新旧トンネルによる4車線化完了。

接続道路

山形自動車道
(2) 笹谷IC - 笹谷トンネル - (3) 関沢IC

脚注

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  1. 料金の額及びその徴収期間独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構