李修京
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李 修京(イ・スゥギョン、이 수경、YI Sookyung)は、韓国出身の歴史社会学者。立命館大学大学院社会学研究科博士後期修了。博士 (社会学)。論文名は 「植民地期の金基鎮及び関連知識人研究」。[1] 山口県立大学国際文化学部の助教授歴任。東京理科大学宇部校(2002年前期にPMC・傭兵派遣を講義)出講。現在、東京学芸大学人文・社会科学系(アジア言語・文化研究分野)准教授。サイバー大学客員教授。
専門は歴史社会学、国際人権教育、平和学、韓国朝鮮社会・文化論。日本社会文学会評議員。Korean Global Foundation理事(executive board member)。『韓国文学会海外理事・編集委員。『季論21』編集委員。Cambridge University visiting scholar。日本平和学会企画委員、山口家庭教育学会の理事、第13回韓国語弁論大会の審査委員長などを歴任。韓流文化の春川市名誉広報大使。2005年度日本女性文化賞を受賞。2012年度文化大賞(『Seoul Moonhwa Today』グローバル部門)受賞。
2010年、日韓併合100周年を記念して、日本の植民地支配の蛮行を告発する寄稿を図書新聞に1年間にわたり連載した。この寄稿は「慰安婦として強制動員された宋神道ら被害者の心情を込めて加筆作業」がなされ、『「海を越える100年の記憶」として発刊された[2]。
著書
- 『「種蒔く人」の潮流』(共著、1999年5月、文治堂)
- 『クラルテ運動と「種蒔く人」』(共編著、2000年4月、御茶の水書房)
- 『地域から世界へ』(共著、2001年12月、山口新聞社刊)
- 『韓国の近代知識人と国際平和運動』(単著、2003年1月23日、明石書店) 科学研究費で出版
- 『小林多喜二生誕100年・没後70周年記念シンポジウム記録集』(分担執筆、2004年2月、東銀座出版社)
- 『ハングル読本―基礎から読解まで』(李修京編著、2004年3月、明石書店)
- 『変動社会における子どもの社会化に関する国際比較研究』(第4章「放課後教育(私教育)と進学期待」執筆、2004年6月、山口県立大学国際共同学術調査研究教育班,瞬報社)
- 『世界史の中の関東大震災』(共著、2004年9月、日本経済評論社)
- 『帝国の狭間に生きた日韓文学者』(単著、学術研究助成金で出版、2005年2月、緑陰書房)
- 『フロンティアの文学』「関東大震災直後の日韓報道状況と種蒔き社の対応」(共著、2005年3月、論創社)
- 『この一冊でわかると韓国文化―総合韓国文化』(単著、明石書店、2005年4月)
- Cram Schools (After School Schooling) and Expectations of Academic Progress (China, Japan and Korea),Japan, Jyunpousha,2005)(分担執筆、2005年4月)
- 『「種蒔く人」の精神』(共著、DTP出版、2005年)
- 『ジェンダーの視点からみる日韓近現代史』(一部コラム担当、梨の木舎、2005年9月、韓国と日本同時出版)
- 『いま中国によみがえる小林多喜二文学』(「若くして死したる小林多喜二と尹東柱」、東銀座出版社、2006年2月)
- 『平和学を拓く』(共著者に安斎育郎、ヨハン・ガルトゥングなど。かもがわ出版、2006年2月)
- 『韓国と日本の交流の記憶:日韓の未来を共に築くために』(編著、白帝社、2006.11.1)
- 『体験なき「戦争文学」と戦争の記憶』(分担執筆、晧星社、2007.6)
- 朴禮粉『プルナンバダ』(依頼執筆、ソウル、チョンケグリ、2008)。
- 編著『わかりやすい韓国語』(白帝社、CD2枚付き、2008.4)
- 『 多言語・多文化へのまなざし―新しい共生への視点と教育―』(分担執筆、白帝社、2008.4)
- 東京学芸大学 日本語・日本文学研究講座編『アジアをかける日本近代文学』(分担、2008.4)
- 北京師範大学日文系編『日語教育与日本学研究論叢』北京,学苑出版社、2008.9.
- 『「文芸戦線」とプロレタリア文学』「種蒔く人」「文芸戦線」を読む会編、龍書房、2008.9月12日。
- 「Kim Dooyong & Takiji」『多喜二の視点から見た 身体 地域 教育』 国立大学法人小樽商科大学出版会、紀伊国屋書店発売、2009年。
- 「楠本イネ」 『 国際社会で活躍した先駆者たち』共著、弘文堂、2009.3。
- 「歴史社会教育の再構築 近代史の側面から」『社会科教育の再構築をめざして―新しい市民教育の実践と学力―』分担、東京学芸大学出版会、2009。
- 「日本における韓流事情研究」 『サブカルで読むセクシュアリティ:欲望を加速させる装置と流通』東京、青弓社、2010 (香港大学国際Forum Member)。
- 編著『海を越える100年の記憶』図書新聞出版部、2011。
- 編著『Korea、面白い韓国語』(初級)朝日出版社、2011。
- 編著『Korea、面白い韓国語』(中級)朝日出版社、2011。
翻訳
- ジョセフ・ロートブラット他編『核兵器のない世界へ』(英文から和文へ共訳、1995年、かもがわ出版)
- 谷内豊『消えぬ傷痕』、韓国の題名『黎明の歳月』(和文から朝鮮語へ、1999年、韓国図書出版ジョウンナル)
- 鄭晋錫教授論文『韓国最初の女性記者・李王玉璟の生涯考察』(2004年3月、「山口県立大学国際文化学部紀要」第10号)
- 朴康守教授論文『鄭芝溶の日本語詩研究』(2005年3月、「山口県立大学国際文化学部紀要」第11号)
- 安斎育郎教授『人はなぜだまされるか』(2006年1月、韓国ヨンガン社)
- 趙鎮基教授論文「主体の忘却と国策への屈従―日帝末の生産小説に現れた収奪の現場」『社会文学』第23号、日本社会文学会、2006年2月末)など、多数。
- 深山アキ『平和のための祈り』、ソウル、国学資料院、2009。(日本語から韓国語)。
- 「大和地方の百済の名残から現代の韓流文化へ」『第2回百済文化国際シンポジウム 大和・飛鳥・奈良時代から未来へ』韓国語訳、2009。
- 「武力に抵抗し、平和を希求した若き文学者たち:尹東柱、小林多喜二、鶴彬、槇村浩を中心に」韓国語訳、『東アジアにおける平和的共生の模索』国際シンポジウム論集in東京学芸大学、2009。
- 権赫律「二一世紀を迎えた中国の朝鮮族」『季論21』秋号、第6号、2009。
- 編著監訳『韓国と日本の交流の記憶』(都奇延・羅聖恩訳、日本語から韓国語。韓国学術情報社、2010)。
- 鄭晋錫 「韓国の解放後の女性記者」『東京学芸大学紀要 人文社会科学系Ⅰ』第62集、2011。
上記のほか、アジア社会と韓流文化の社会的分析、儒教とアジア文化、在韓米軍考察などの論文、多数。
監修
- 柳基憲『日本炭鉱都市』、李修京 監修、ライフ出版、2013年1月。 ISBN:89-953541-0-0 13360
- 柳基憲『일본 탄광 도시』、李修京 監修、라이프 출판사、2013年1月。 ISBN:978-89-953541-2-4