李鍾元
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李 鍾元(イ・ジョンウォン、이종원、Lee Jong Wong、1953年 - )は、日本在住の韓国人政治学者。在籍する早稲田大学やマスメディアでは、名前の表記を李鍾元(リー・ジョンウォン)として活動している。しばしば「李鐘元」と誤記される。
略歴
ソウル大学校工学部中退後、1982年来日。国際基督教大学教養学部卒。東京大学法学政治学研究科政治学専攻修士課程修了。博士(法学)。東京大学法学部助手、東北大学法学部助教授、立教大学法学部教授を経て、2012年4月から早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。1998年から2000年まで米国プリンストン大学客員研究員。朝日新聞アジアネットワーク客員研究員。
研究分野
国際政治学を専攻し、研究テーマは「冷戦期の東アジアの国際関係」。特にアメリカのアジア政策、アジアの地域主義・地域統合、戦後の日本・アジア関係史、現代大韓民国政治など東アジアの国際政治を専門とする。
『東アジア冷戦と韓米日関係』で第13回大平正芳記念賞、アメリカ学会清水博賞、米国歴史家協議会外国語著作賞を受賞。
「東アジアでは現在も冷戦が終わっていない」との観点から、東アジア(中国・台湾・朝鮮半島)と日本・アメリカの関係を読み解く議論を展開している。
著書
単著
- 『東アジア冷戦と韓米日関係』(東京大学出版会, 1996年)
共編著
- (姜尚中・水野直樹)『日朝交渉――課題と展望』(岩波書店, 2003年)
- (藤原帰一・古城佳子・石田淳)『国際政治講座(3・4巻)』(東京大学出版会, 2004年)
- (田中孝彦・細谷雄一)『日本の国際政治学(4)歴史の中の国際政治』(有斐閣, 2009年)
- 『歴史としての日韓国交正常化(1)東アジア冷戦編』、李鍾元・木宮正史・浅野豊美編、法政大学出版局、2012年
- 『歴史としての日韓国交正常化(2)脱植民地化編』、李鍾元・木宮正史・浅野豊美編、法政大学出版局、2012年