武官
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テンプレート:出典の明記 武官(ぶかん)とは、国家ないし君主から官吏たる軍人(中世では貴族、武士など)に任じられた者ないしその軍人の官職をいう。一般的に終身官とされる。通常、軍人の職の総称として用いられるが、国家によっては官名として扱う場合もある。
日本の武官
日本においては大宝律令以来、官吏を文官と武官に分離している。束帯・冠も文官と形状が異なっていたが、後に兼官が多くなった。江戸時代の旗本も文官的職務(役方)と武官的職務(番方)に別れて従事していた。ただし、律令制や江戸時代においての文官・武官は完全に分かれていたわけではなく、人事異動によって文官から武官へまたその逆もあり得た。
明治時代に創設された日本軍においては、国民の義務として徴兵された兵卒は武官ではなく、職業軍人たる士官・下士官のみ武官とされた。自衛隊では、兵卒に相当する陸士・海士・空士は全て志願によって充足され、国家公務員の身分を有するものであるから、武官に含める余地はある。
文官について服制の定めがない場合でも、武官には軍服が制定されているのが通常であり、制服組とも呼ばれる。