コミュニティ・ビジネス
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コミュニティ・ビジネス(Community Business、略称 CB)とは、地域が抱える課題を地域資源を活かしながらビジネス的な手法によって解決しようとする事業のことである。
概要
地域(コミュニティ)等におけるニーズや課題に対応するための事業がコミュニティ・ビジネスである。主に地域における人材、ノウハウ、施設、資金等を活用することで、対象となるコミュニティを活性化し、雇用を創出したり人の生き甲斐(居場所)などをつくり出すことが主な目的や役割となる場合が多い。さらに、コミュニティ・ビジネスの活動によって、行政コストが削減されることも期待されている[1]。
コミュニティ・ビジネスは、近年、全国的に広がっており[2]、その経営主体は持分会社、NPO法人、協同組合などさまざまな形態がある。最近のコミュニティビジネスの社会的な機能として、
などが期待されている。
また、コミュニティ・ビジネスは指定管理者制度、構造改革特区、市場化テストといった制度との関係性も深く、新しい公共の担い手として、行政コストの削減とともに地域におけるきめの細かいサービス提供の担い手としての役割も期待されている。
社会的企業(ソーシャルビジネス)、社会的企業家(ソーシャルアントレプレナー)、事業型NPO、非営利株式会社、労働者協同組合(ワーカーズコープ)などとも関係が深い。コミュニティ・ビジネスという場合は一定の地域との結びつきが強い事業、ソーシャル・ビジネスという場合は(環境・教育など)地域を超えた事業、と区別されることもあるが、重なり合う場合も多い。
コミュニティ・ビジネスの具体例 [3]
- まちづくり
- 地域情報の発信
- 商店街活性化
- 環境・資源の保全
- 高齢者支援
- 子育て支援
- 子どもの健全育成