うずまきナルト

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テンプレート:Pathnav テンプレート:物語世界内の観点 テンプレート:出典の明記 うずまきナルトは、岸本斉史作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物で、同作の主人公アニメでの声優竹内順子、「おいろけの術」使用による変化時(ギャルナルト/ナルコ)は小暮英麻ミュージカルでの俳優屋良朝幸

概要

木ノ葉隠れの里出身で、四代目火影こと波風ミナトと渦の国出身のくノ一であるうずまきクシナの間に生まれた[1]。父譲りの金髪と青い瞳[2]を持つ。九尾の人柱力。

一人称は「オレ」。口癖は「…ってば」と語尾に「だってばよ」(これは母クシナの影響で、彼女の口癖は「だってばね」)。名前の由来は、自来也の小説『ド根性忍伝』の主人公。自来也は「ラーメンを食べながら考えた適当な名前」と流石に諭すも、ミナトとクシナ両名の強い希望により付けられる。

生まれたばかりの頃、ミナトの手によって当時里を壊滅状態に陥れていた妖怪である九尾の妖狐を体内に封印させられた[3]。そのせいで九尾の妖狐を恐れる里の大人達から迫害され、自分と同年代の子供達にも疎まれながら育つ[4]。その反動から周囲の目を自分に向けさせようと、歴代の火影の顔岩に落書きしたり、授業を抜け出したりと里の人々を散々困らせている問題児だった(飽く迄もイタズラの範疇ではあるが)。しかし、自分を認めてくれた忍者学校(アカデミー)の担当教師だったうみのイルカの存在もあって、人間的には道を外れることなく成長している[5]。これは、同じ人柱力として疎まれる境遇の中で生きた初期の我愛羅と違い、他者に対する深い憎しみを持っていない事がストーリー全般から見て取れる。

悪戯の一環として、全裸の女性に変身する“おいろけの術”やそれに影分身を加えた“ハーレムの術”など、大人の男性が喜びそうな術(エロ忍術)も使う。第一部では子供だったがお色気にはわずかにも興味があるらしく、女湯を覗こうとしたりするが、師匠の自来也に対してはそれを自重する様に注意している。それは第二部でも変わらず、上記の術以上のお色気忍術を開発したりと、異性に対して歳相応の興味を持っている様子であるが、自来也の著書「イチャイチャシリーズ」に関しては以前と変わらず「つまらない」と述べている。またアニメでは公衆の面前でエロ忍術を披露しようとした木ノ葉丸に対し、時と場所を選ぶようにと注意するなど周囲に気を使っている。

幽霊やお化け等の類は苦手で、恐怖による支配を得意とするヤマトにも恐れている一面がある。また、その一面はアニメで特に強調されており、おまけでは三代目火影と月光ハヤテが就寝中自宅で幽霊として現れたときにはかなり動揺していた。

勉強の出来が悪く、特別な忍術の才能にも恵まれているわけではないが、厳しい修行の末“影分身の術”をはじめとする高度な術を習得し、窮地の際にも最後まで諦めず状況を打開するなど、並外れた根性の持ち主である。常人離れした行動力を持ち、良くも悪くも味方の運命を左右することが多いために「意外性NO.1のドタバタ忍者」とカカシ等から評され、異名にもなっている。失敗が多いが「伝説の三忍」の一人である自来也直伝の“口寄せの術”で大蝦蟇ガマブン太を口寄せする[6]。数ヶ月の期間を経て伝授された“螺旋丸”(らせんがん)も現在では使用頻度が非常に高い十八番の技になっており、後に木ノ葉丸にもナルト自ら螺旋丸を伝授している。型にはまらない柔軟な思考が出来るタイプで、通常考えもしないような術の運用法をして周囲を驚かせるが、これがナルトの急成長の元となっている部分も多い。だがこの異常なまでの成長の速さが、うちはサスケのナルトに対する劣等感を生み、彼が里を抜ける一因となってしまう。また、プレッシャーを抱えやすく、独り奔走したり、過呼吸になってしまうこともある。自来也曰く、術の才能はいまいちだが、賭け事の才能はあるらしい。

第一部終盤よりサスケを連れ戻すため自来也に師事し、里外で2年半にも及ぶ修行に励んで帰郷。影分身の応用法や幻術の解き方を覚えたり、新術を開発するなどの成長を果たす。また、彼の当初の目的は、強い忍となり里長である火影になることであったが、第二部からは復讐のため出奔したサスケを奪還することに重きを置いている。そのため上忍以上の実力を有してはいるものの、忍としてのランクは下忍のままになっている[7]

第二部での砂隠れでの任務の途中、カカシにより「交わす言葉は少なくとも、誰とでも友達になってしまう」と評されている。また、後にテマリ曰く「人を変えていく力がある」とも言われ、中忍試験以降、殺伐としていた我愛羅の性格を変え風影を目指す要因になったり、里の行く末を案じていなかったチヨバアにそれをもたらすなど、出会った人間に大きな影響を与えることが多い性格の持ち主である。木ノ葉の里がペインに襲撃された際は、自分への想いを告白した日向ヒナタがペインに重傷を負わされたことで、一度は暴走してしまうものの(この時、綱手に渡された首飾りを失った)、精神体となった父・ミナトとの邂逅を経て暴走を抑え、更には単独で対面した兄弟子であり自来也を殺したペイン外道(長門)の事情を知った上で彼との和解を選んでおり、ひたすら憎悪に傾倒していくサスケとは対照的に、ある種の大人としての成長を見せるようになった。

第一部

12⇒13歳。身長143⇒147cm。体重40kg。アカデミー時代の成績はいつも最下位で、卒業試験は毎回苦手な【分身の術】だったため3度にわたり不合格となっている(アニメでは普通の“分身の術”を使うと相変わらず弱った分身を作り出すようである)。しかし、3度目の不合格直後にアカデミー教員・ミズキの陰謀に巻き込まれ、自分に九尾が封じられていることを暴露される。それにより絶望するが、同時に師であるイルカの本音を知り吹っ切れ、里から盗んだ禁術の巻物から会得した“影分身の術”でミズキを撃退、そしてイルカから忍者の証である額当てを貰い、晴れて卒業する。

ライバルのうちはサスケ、恋心を寄せる春野サクラと共に上忍のカカシの下で【第七班】として三人一組(スリーマンセル)を組み(アカデミーで成績最下位だったナルトと成績トップのサスケが班を組むことは、各班のパワーバランスを考えると必然的なものだった[8])、カカシによる合否判定の演習を経て正式に忍者(下忍)となったナルトは、波の国での護衛任務の中での桃地再不斬、白との戦闘、中忍試験、さらに伝説の三忍の1人・自来也との出会いを経て、大きく成長を遂げる。

中忍試験では予選で大蛇丸や薬師カブト(この時は中忍試験受験者を装っていた)と初めて対面する。第三の試験予選では犬塚キバと対戦し、屁による奇襲という意外性ならではの発想をきっかけにキバを倒す。最初はナルトを馬鹿にしていたキバもこの戦いを通してナルトを認め、以降馬鹿にする事がなくなった。そして本戦では日向ネジと対戦する。天才と言われるネジの攻撃に圧倒されていたものの、九尾のチャクラを引き出す事により勝利する。直後の木ノ葉崩しの任務では、我愛羅と対峙する。同じ人柱力であり、未だなおその苦しみの中でもがいている我愛羅を恐れていたナルトだったが、我愛羅に捕らえられたサクラや呪印に侵食され動けないサスケを助ける為に必死に戦う。ガマブン太を口寄せする事に成功し我愛羅を退け、互いを理解し合った。

その後自来也に五代目火影就任を要請する為の綱手捜索に連れ出され、途中での一員、うちはイタチと干柿鬼鮫に遭遇。ここで、自分の中の九尾が暁に狙われていること、サスケが語っていた「殺したい男」がイタチであることを知る。捜索の道中、自来也から“螺旋丸”を伝授される。必死の修行でも未完成だったその技を、綱手と対峙していた大蛇丸一味のカブトの戦闘中に完成させ、負傷しながらもカブトを行動不能にする。この後綱手から首飾りを貰い受け、身につけるようになる。

木ノ葉に帰還後病院の屋上でサスケと対峙し螺旋丸を使うが、その螺旋丸がサスケの“千鳥”の破壊力にも勝っていたことが、皮肉にもサスケの嫉妬心や焦りを生む。シカマルからサスケが里を抜けた事を聞かされ、サクラと「サスケを連れ戻す」という一生の約束をして彼の奪還任務に参加する。再会したサスケとは壮絶な戦いを繰り広げるが、彼を引き止めることはかなわず、その後サスケを連れ戻すために自来也に正式に弟子入りし、2年半の修行の旅に出る。

第二部

16歳。身長166cm。体重50.9Kg[9]。自来也との修行から帰った後にサクラと挑んだカカシの鈴取りの修行では影分身の使い方に磨きが掛かっており、またこの後の戦闘では、それまでにはなかった戦略的な行動が見られることからも修行による彼の成長が伺える。そして我愛羅を連れ去った暁を追い、最初にイタチ(象転の術による弱体化したダミー)と交戦し新術である大玉螺旋丸を初披露する。その後デイダラと交戦するが、同じ人柱力でありながら自分よりも辛い状況に陥ってしまう我愛羅の人柱力としての悲しみが深く理解出来る彼の怒りは心頭し、九尾の尾を2本まで出してしまう。その暴走は辛うじてカカシに止められ、デイダラは逃したものの我愛羅を取り戻すことができた。

さらにその後、サスケを追い大蛇丸と交戦するがサスケを思うあまり、彼を利用せんとする大蛇丸への怒りや彼を連れ戻す事への焦り等から九尾の尾を三本出し、最終的には四本目を出してしまい不完全ではあるが九尾化してしまう。これにより無意識のうちにサクラを攻撃してしまうがヤマトによって鎮められ、九尾の力ではなく己の力で大切な人を守り抜いていく事を堅く誓った。そして遂にアジトでサスケと接触するも、力の差と手のつけようが無いほどの兄への復讐の執念を見せつけられたまま逃げられてしまう。ナルトは己の非力を嘆くが、サクラとサイの叱咤激励によって改めて強くなることを誓う。

帰還後、カカシとヤマトの教えのもとチャクラの性質変化の修行を開始する。影分身を応用したカカシ考案の修業法で、普通の人間が1人でやったら何年もかかるといわれる修行をわずか数日でマスターした。そして遂に形態変化に性質変化を組み込んだ【風遁・螺旋手裏剣】を習得したが、修行は5割程度までしか終わっておらず、最低限の実戦に使える程度で切り上げてヤマト、サイ、サクラと共に苦戦を強いられるカカシのもとへ援軍として参戦した。鳴り物入りで参戦したにも関わらず1回目は術を外すという意外性NO.1らしさを見せるが、最終的には角都を恐怖させるほどの高度な新術を見事に決め、一気に形勢逆転し角都を倒した。

大蛇丸の死、そしてサスケが動き出したことを聞くと、紅班と共にイタチの捜索の任務を受ける。任務の途上でトビと戦うが、戦闘中に現れたゼツからサスケがイタチを倒したことを告げられる。その後サスケとイタチが戦った場所へ向かうもすでにサスケの姿は無く、またしてもサスケを救出することが出来なかった。

任務から帰還後二大仙蝦蟇のフカサクから自来也の戦死を告げられる。当初は師を失った悲しみに暮れていたが、イルカやシカマルの励ましもあり自来也の仇を取るために立ち上がる。そしてフカサクと共に仙術チャクラを練る為の修行に励むべく妙朴山に籠ることとなる。

修行の末に自来也をも超えるほどの仙術チャクラを練ることができるようになる。その直後にペインが木ノ葉の里を襲撃していることを聞かされ、壊滅状態の里にシマの口寄せで帰還する。傷ついた仲間や里を見て怒りに達したナルトは蝦蟇達と共にペインと壮絶な戦いを繰り広げる。一時は仙術チャクラが切れてしまい劣勢に追い込まれ、加えて仲間を傷つけられたことにより怒りで暴走、九尾の力を完全に引き出しかけた自分を内側から見守っていた父・波風ミナトに止められる。

ミナトとは初めての父子の会話をした際、ミナトに対して腹を一発殴った後、自分を人柱力にしたことへの疑問、人柱力にされたことで辛い思いや淋しい思いを多く抱えたこと、様々な出会いで強くなって周囲に認められるようになったことなどを涙ながらに吐露している。彼から16年前の九尾の来襲の犯人はうちはマダラであること、木ノ葉はまだやり直せると告げられ、意を決したナルトは再びペインに立ち向かう。最終的に螺旋丸で天道をも倒し、ペインに刺さっていたチャクラ受信波を利用してペイン本体である長門とそれを看病する小南を見つける。そこで長門達に自身の真実を告げられ、自来也の願いだった平和を成すため、自身が火影になって雨隠れの里も救うことを約束する。ナルトの揺るがない決心を認めた長門は自身の全ての力を使って自身が殺めた里の人々を蘇らせる。そして小南から「今度こそは散ることのない希望であってくれ」と告げられ紙の花束を贈られる(その花束は自来也の墓標に供えられている描写がある)。疲労困憊したナルトを迎えに来たカカシとともに里に帰還した時には里の人々から感謝された。

里の復興作業が続く中、キバからダンゾウが新たな火影に就任しサスケ抹殺の許可を出したことを聞かされる。そして雲隠れの使者オモイ・カルイの襲撃を受け、サスケが暁に加担して二人の師を拉致したことを知る。そしてサスケの情報を渡せと詰め寄られるが拒否し、殴られることで憎しみの連鎖を止めようとし殴られ続けるがサイに止められる。そして雷影に直接サスケの許しを請うため、雲隠れの使者をカカシ・ヤマトと共に尾行し鉄の国に入国、対面し土下座までするが受け入れて貰えず途方に暮れる。そんな中、宿に現れたうちはマダラ(と名乗るトビ)からイタチの真実と現在のサスケについて教えられ愕然とする。その後マダラは再びナルトとサスケが対決する日が来ることも仄めかす。

鉄の国に来たサクラの突然の告白に戸惑い、サクラの真意が読み取れず関係に亀裂が入ったままその場で別れたが、サイからサクラの真意や同期たちの決断を聞き胸中が複雑となる。さらに我愛羅からサスケが五影会議を襲撃したことなどを聞かされ、様々な者たちの覚悟を思い悩み、その場で過呼吸となり倒れて気絶してしまう。目を覚ました後、ヤマトと共に木ノ葉に戻るようにカカシに言われていたが、サクラやカカシのことが気に掛かり、うたたねをするヤマトを出し抜き1人でカカシの後を追う。

それから、ようやくサスケと対峙するカカシやサクラのいる場に駆けつけ、サスケがサクラを殺そうとするのを間一髪で阻止。マダラの話からサスケが木ノ葉を憎む様になった心境を知ったナルトは、サスケと互いの攻撃をぶつけ合った後、サスケの中の「ある事実」に気付く(これは後に六道仙人の息子の兄の方である大筒木インドラのチャクラであることが分かる)。そして、「自分とサスケが戦えば二人とも死ぬ」事を覚悟し、サスケと戦おうとするカカシを遮ってまでサスケとは自分が戦う事を決意、一旦双方ともその場を退く。しかし里へ帰還後、ナルトからその旨を聞かされた同期生たちは納得出来ずサスケを殺さなかった事も咎めるが、ナルトは敢えて理由を言わないまま、その場から立ち去ってしまう。

程なくサクラから綱手が快気したとの朗報を受け、その直後フカサクにより妙木山に口寄せされる。大ガマ仙人から「これからタコに出会う。それから、眼に力を宿す少年(サスケ)と戦う事になる」という予言を聞かされ、サスケと戦うためはに九尾のコントロールが必要不可欠とし、予言に従いガマ寅の蔵入りを果たす。

その後、五影会議の決定事項で人柱力を保護拘束することになり、ナルトは事情を知らされぬまま任務という名目で雲隠れの孤島(島亀)に送られる。そこで予言の「タコ」ことビーに出会う。彼から尾獣コントロールの極意を教わろうとするが、相手にされず悪態をつくも、事情を察したモトイにより真実の滝に連れて行かれ、もう一人の自分である「闇ナルト」と対峙する事になる。最初は実力が同じ者同士で、決着がつかなったが、キラービーから「自分を信じること」を学び、「闇ナルト」と和解する形で心の闇を完全に消すことに成功する。その後に滝の内部の修行場に入り、精神世界の中で九尾と対峙する。チャクラを引き出そうとすると同時に九尾の強い憎しみに飲み込まれかけ、現実空間でも尾獣化しそうになるが、精神世界に留まっていた実母・クシナの言葉で我に帰る。

クシナの遺した力と共に九尾と戦い、九尾チャクラを引き剥がして自分に吸収し、九尾の意思を封印することに成功する。その後、クシナからミナトとの馴れ初め、九尾襲撃と自分が人柱力となった真相を聞く。そして自分が確かに両親に愛されて生まれたことを知り、「自分の器は九尾よりも先に父ちゃんと母ちゃんの愛が入っている。それだけで幸せだ」と消えゆく母に告げる。

クシナとの対話を終えた後に、鮫肌と同化していた鬼鮫の悪意を感知して見破り、ガイが捕らえた鬼鮫の最期を見届けた。その後、外に出たヤマトがカブトに捕獲・連行されたことに気付かないまま、島内部の修行場で九尾チャクラを纏ったうえでの修業を開始する。しかし、修行の最終段階である尾獣螺旋丸の習得途中で金銀兄弟の九尾チャクラを感知したことで、外で起こっている異変に気付き、やってきたイルカから第四次忍界大戦が行われていることを聞く。ビーと共にイルカ達の制止を振り切り修行場から脱出し、連合本部から止めに駆けつけた綱手とエーに遭遇。ビーの助力もあり2人を説得し、戦争に加わる。

忍連合に紛れこんだ白ゼツを燻り出すために九尾チャクラをまとった影分身を各戦場に送りこみ、元五影を倒すなど不利な戦況を覆しつつ、ビーと共にトビのもとにたどり着く。カカシとガイの救援をうけながらも輪廻眼外道の術で操られた人柱力六人相手に苦戦するが、四尾に飲み込まれた際その中で本体である四尾・孫悟空と対面。彼を助けるために孫の指示によって外道の杭を破壊する。助けた礼として孫からチャクラを受け取り、さらにその様子を見た九尾こと九喇嘛ともついに心を通わし完全な人柱力として覚醒。人柱力全ての杭を壊し、守鶴以外の尾獣達とも心を通わせる。そして十尾復活に取り掛かったトビと直接対決し、カカシとの連携でとうとう彼の面を破壊し正体を突き止めることに成功する。その後五影を倒したマダラの参戦とトビの正体が親友だったうちはオビトと知ったカカシの動揺によって窮地に陥るも「絶対に仲間を殺させない」という言葉でカカシを奮い立たせる。

十尾が復活し八尾と共に戦うも全く力が及ばず一旦八尾と九喇嘛がチャクラ切れを起こすも、駆けつけた忍連合軍と共に十尾に立ち向かう。連合の連携によって十尾を抑えにかかるも、力を増し変形した十尾の尾獣玉によって本部のシカク達が、木遁による広範囲への波状攻撃で多くの味方を倒され、さらに自分を庇ったネジの死を看取ることになり、先述の誓いを守れなかったことに愕然とする。しかし、ネジの遺志を守ろうとするヒナタの一喝、そして九喇嘛の叱責を受けて立ち直り、九喇嘛のチャクラを連合の忍全員に与え再び反撃を開始する。そして後から戦場にやってきた父・ミナトと、サスケと再会。サクラを交え、第七班の再びの結成を果たし、十尾への攻撃を開始。サスケとの高度な連携を見せたが、未だ意思の相違をみせる。オビトが十尾の人柱力となり、陰陽遁の術による忍術の無効化に苦しめられるも、仙術による攻撃は通用すると見抜く。オビトが神樹を顕現させ、連合の心が折れかかったときにも、あきらめない姿勢を見せ、連合の心を繋ぎ止める。サスケとの協力で九喇嘛化した状態に須佐能乎をまとわせオビトと一騎打ちをし、打ち勝つ。そしてオビトから尾獣たちのチャクラを連合の忍たち全員と共に引き抜き勝利する。チャクラの引き合いの際にオビトと精神世界の中で対話し、彼に「うちはオビト」としての自我を取り戻させた。その後、マダラのもとに向かいマダラとの戦いに挑むが、輪廻転生により生身として蘇った彼に圧倒され、九喇痲を抜かれ瀕死の状態に陥る。

その後、自身の精神世界にて六道仙人こと大筒木ハゴロモと出会う。そこで自身が彼の二人の息子の弟の方である大筒木アシュラの転生者であることを知る。マダラを止めるために六道仙人の力を授かり、六道仙術を開花させた。そしてオビトがマダラから奪った一尾・守鶴と八尾・牛鬼のチャクラの一部、陰の九喇痲を入れられたことで全ての尾獣のチャクラが揃い見事生還する。自分と同じ六道の力を得たサスケと共に十尾の人柱力となったマダラ、そして彼を触媒に復活したカグヤに立ち向かう。

恋愛

物語のヒロインである春野サクラにアカデミー時から恋心を寄せており、彼女のことを一生懸命守ろうとしている。ちなみに『週刊少年ジャンプ』本誌付属のカレンダーによるとナルトがサクラに惚れた日は4月3日であるらしい。ただし、サクラへの好意をサイに見破られ告白しない理由を聞かれた際には、「(サクラと交わした)約束を守れないような男が告白出来るものではない」と考えているようである。だが第二部以降でも、女心は理解できないところもあり、帰郷時に新エロ忍術を発表しようとしてサクラに殴られたりと、サクラから酷い目に遭うことがしばしばある。

日向ヒナタから好意を持たれていることを本人に告白されるまで全く気がつかなかった。ヒナタに対しての最初の印象は変なやつだと思っていたが、中忍試験のネジとの戦いを見てからは、彼女に好印象を持つようになった。また、ペイン戦でヒナタに助けられてからは、彼女を強いと認めている。

人柱力として

ファイル:Naruto Shiki Fujin.svg
ナルトに刻まれている八卦封印の図

かねて体内に封印された九尾の妖狐を、秘密組織【暁】から狙われており、【暁】側からは、【尾獣】を封印されている存在である【人柱力】の一人として、九尾とも呼ばれる。自来也との修行中に、九尾の力を自分の意思である程度開放できるようになった。

人柱力の力を使用する事により人智を凌駕した戦闘力が発動可能になる。基本的には格闘時のパワーとスピードが飛躍的に向上し、体の蘇生・回復機能が異常なほど高まる。尾獣の尾を体現した「チャクラの衣」を身に纏う事で更なる戦闘力を得ることができ、尾の数が3本以下の自我が保てる状態でさえ、九尾の腕を体現した紅いチャクラの腕を伸ばして遠距離攻撃が可能になる。その動きはまるでチャクラそのものが意思を持つかのように人柱力の動きとは別に行動し、うちは一族の写輪眼でも捉えることが困難である。咆哮と共に多量のチャクラを周囲に展開・発射をし、これにより敵の忍術を相殺することもできる。尾獣のチャクラで己を覆い防御する用途もある。 

だが、尾の数が4本を超えると状況は一変する。周囲の地形を破壊する程のチャクラを放出しながら人柱力の皮膚が剥がれていき、流出した血液が黒く変色・球体を生成、人柱力はその中で変容する。変容後は体全体が高熱の禍々しいチャクラが常に覆い隠す。このチャクラは通常の忍なら纏っているだけでも危険になるほど高圧であり、大蛇丸の草薙の剣の一振りですら貫くことができない。後頭部からは耳のような突起が伸び顔全体も一変、顎が大きく開く構造になっている。手足が伸び尾が生え、小さな九尾に酷似した形になり、体の輪郭はもはや人間の姿は微塵も感じられない外見となる。3本目以下の状態同様手を伸ばす事が可能であるが、一撃一撃の破壊力は比べ物にならない。腕を振り下ろしただけで強烈な衝撃波が発生、敵をなぎ払う。戦闘スタイルも異なり、以前の機敏な動きから一変、同じ箇所からあまり動かない鈍重なものとなる。より一層人間離れした戦いを展開するため、大蛇丸との戦闘の際にはカブトから「忍同士の戦いではなく、まるで化け物同士の戦い」と形容されるほどである。伸ばした腕から更に別の腕を伸ばすことが可能であるが、己の体から分身の様なものを刹那の間に生成、敵の迎撃などの戦闘のサポートもさせることができる。この形態からは尾獣固有の攻撃術・尾獣玉が使用できる。

尾の数が5本目の際は不明だが、6本目になると増幅したチャクラが新たに妖狐の骨格を形成し、人柱力の体と繋がる。この状態では再び高機動力を駆使した戦闘スタイルに戻るが、スピードとパワーは3本目以下の時とは比べ物にならない。尾獣玉も力をため込む時間が短縮されただけでなく、威力も増大している。また九尾のチャクラの圧力も増し、ペイン戦の時は6本の尾を地面に突き立てて体を固定することで迫り来る圧力に耐えるということもした。

基本的にはナルトの怒りが引き金となることで、体内の九尾のチャクラが漏れ出し、それが一定量になるとチャクラが九尾の姿と尾を象る。ただし、尾の数が増えていくにつれナルトの自我は保たれにくくなっていき、4本目になると全身がチャクラに包まれ、禍々しい妖狐の姿に変化、九尾の本能である破壊衝動に駆られ、目に映るもの全てを破壊しようとする。4本目の尾が出て変身した時の戦闘能力は計り知れず、止めようとした自来也に後に「死にかけた」と言わしめる程の重傷を負わせ、大蛇丸とさえも互角以上に渡り合う程である。また、一見妖狐のチャクラに守られているように見て取れるが、実際にはダメージを受けていて、尾が複数出ると比例してチャクラ量も増大し、それに伴って身体能力が上昇するが、あまり尾が出すぎるとナルト本人の許容量を超えてしまうため、活動しているだけで体に大きな負担がかかる。そればかりか仲間を簡単に傷つけてしまう怖れがあるため、大蛇丸との戦い以降は九尾を抑え込むようになり、性質変化の修行の際にはヤマトの木遁忍術で九尾を制御してもらっていた[10]

ペインによる木ノ葉襲撃の際には、自分を庇おうとしたヒナタが天道ペインに倒された怒りで、6本目の尾を出し、さらには7、8本目の尾[11]を出すまでに至る。ヤマトによると9本目も出かかっていた。錯乱したナルト自身が精神世界にある「封印の札」を剥がしかけるも、ミナトの封印時の細工のおかげで正気を取り戻し、封印式を再度組まれ元に戻った。

なお、劇場版『疾風伝 絆』では4本目の尾を出してしまったが、その際は自来也がサクラを介して渡していた九尾抑制の術式入りのお守りの効力によりすぐ正気に戻った。

能力

忍者学校卒業直前に会得した上忍レベルの忍術【影分身の術】を得意とし、この術は【螺旋丸】をはじめとした様々な術に応用されている。

チャクラ性質は「風」で、カカシとヤマトとの修行の末【風遁・螺旋手裏剣】を開発し、父ミナトが目指していた「形態変化と性質変化の融合」を達成した。この術には欠点が存在していたが、仙人モード会得と同時に克服している。

九尾を封印されたことにより人並はずれた膨大なチャクラを持つ。元々チャクラのコントロールは苦手で、チャクラを余分に練り込んで、その一部しか術に変換できないなどチャクラを無駄遣いすることが多い。また勉強も苦手だったため記憶力も悪く、複雑な印を必要とする術を扱えない。また、幻術は使えず、幻術返しも基礎的なものはできるが得意ではない。

仙人モード

自来也の死後、妙木山での仙術修行の末に「自然エネルギー」を取り込んだ「仙術チャクラ」を練った状態。ナルトは蝦蟇から教わったため、瞳孔は蝦蟇同様に横長の長方形になり、目元に隈取が現れている。身体能力や全ての術が強化されていることに加え、チャクラ感知能力を備えている。また、「あらかじめ仙術チャクラを練った影分身体を遠方に待機させ、本体が練ったチャクラが切れ仙人モードが解けると同時に影分身を解き、分身体のチャクラを本体に還元・供給する」というナルト独自の仙術チャクラ供給法も併せて編み出している。反面、チャクラコントロールが難しくなるために、戦闘に使用できる影分身の数が少なくなってしまう。

九尾チャクラモード(九喇嘛モード)

ペインとの戦いの後、精神世界での九尾こと九喇嘛との戦いに勝つことでそのチャクラを手に入れ、暴走することなく自分で制御できるようになった状態。全身が薄いオレンジ色に光るようになり、胸元から腹部にかけて黒い文様が浮かぶ。この状態は姿だけでなく九尾のチャクラを纏う前のナルトの匂いやチャクラ性質も異なっている。能力としては父ミナトの異名「黄色い閃光」に匹敵するほどの高速移動能力のほか、他人の悪意を感知するという、既存の忍の感知能力にない能力を得る。また、チャクラは生命力に溢れ、木遁忍術に影響を与える。また、暴走状態と同様に纏ったチャクラを形態変化させて副腕として操ることができ、影分身の併用なしでの螺旋丸、またはその応用術発動が可能になった。

さらに参戦した第四次忍界大戦でのトビと交戦中、九喇嘛との和解によりさらに強化される。暴走状態と同様に垂直な瞳孔に、さらに頬の三本線の模様が太くなり、より妖狐である九喇嘛に近づくが、悪影響は無い。衣服は上着が追加されて黒い模様が全身に広がり、より六道仙人に近い姿に変化する。新たな能力として、九喇嘛本体を模した巨大なチャクラを纏う他、九喇嘛のチャクラをナルトを介して他人に渡し、一時的に強化させることができる(チャクラを受け取った者は、九尾チャクラモードと同じ形状の衣を纏う)。

六道仙術

第四次忍界大戦終盤で、六道仙人の力として右手に太陽の形をした印を授かり、全ての尾獣のチャクラを得たことで開花した。上着が短くなっていることを除けば九尾チャクラモードと同じチャクラの衣を身に纏っている。背中には六道仙人や六道の力を得たオビトやマダラと同じ求道玉があり、両手には六道の棒を携えている。右手で触れることでガイが発動した八門遁甲の陣の最後を止めて命を繋ぎとめたり、カカシの体の一部を貰って失った左目を再生させるといった能力を持ち、通常は感知出来ないマダラの【輪墓・辺獄】も感知することが出来る。また、九喇嘛以外の尾獣の性質変化の術も使えるようになった。

使用術一覧

テンプレート:Main

  • 螺旋丸
    • 七色の螺旋丸(劇場版オリジナル)
    • 紅蓮螺旋丸(ナルティメットカードバトル、劇場版オリジナル)
    • 三日月螺旋丸(劇場版オリジナル)
    • 師弟螺旋丸(ナルティメットヒーロー3、ナルティメットアクセル3)
    • 超チャクラ螺旋丸(劇場版オリジナル)
    • 竜巻螺旋丸(劇場版オリジナル)
    • 双腕(ダブル)螺旋丸(激闘忍者大戦EX、劇場版オリジナル)
    • 太極螺旋丸(別名、特大螺旋丸)
    • 螺旋連丸
    • 螺旋超多連丸
    • 惑星螺旋丸
    • うずまき螺旋連弾(ナルティメットアクセル)
    • 二人の切り札(ナルティメットクロス)
    • 螺旋丸・一楽バージョン(アニメオリジナル)
    • 太極螺旋丸(劇場版オリジナル)
    • きのこ螺旋丸(アニメオリジナル)
  • 風遁
    • 螺旋丸
    • 螺旋手裏剣
  • 変化の術
    • おいろけの術
  • 影分身の術
    • 多重影分身の術
    • ハーレムの術
    • 四方八方手裏剣
    • 分身体当たり
    • 影分身変化
    • うずまきの陣
  • 口寄せの術
    • コンビ変化
    • 屋台崩しの術
    • 蝦蟇鉄砲(アニメオリジナル)
    • 蝦蟇油炎弾(アニメオリジナル)
  • うずまきナルト連弾
    • うずまきナルト二千連弾
  • うずまきナルト乱打(劇場版オリジナル)
  • 尾獣化
    • 妖弧の衣
    • 九尾ナルト乱撃
    • 九尾螺旋丸(別名、朱い螺旋丸)
    • 三尾螺旋丸(JUMP ULTIMATE STARS
    • 三尾天陣界歪(JUMP ULTIMATE STARS)
    • 四尾弧威鞠(JUMP ULTIMATE STARS)
    • 四尾双邪至(JUMP ULTIMATE STARS)
    • 虚狗砲
    • 尾獣玉
  • 仙人モード
    • 蛙組手
    • 仙法・螺旋連丸
    • 仙法・大玉螺旋丸
    • 仙法・超大玉螺旋丸
    • 仙法・超大玉螺旋多連丸
    • 仙法・風遁・螺旋手裏剣
  • 九尾チャクラモード
    • 瞬身の術
    • 螺旋乱丸
    • 螺旋吸丸
    • 惑星螺旋丸
    • ミニ螺旋手裏剣
    • 尾獣閃光弾(ナルティメットストームジェネレーション)
  • 六道仙術
    • 仙法・熔遁螺旋手裏剣
    • 仙法・磁遁螺旋丸
  • その他
    • 変わり身の術
    • 影手裏剣の術

映画

テンプレート:Commons cat 主人公のためすべての作品に登場。

関連項目

脚注

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テンプレート:NARUTO

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  1. 火影の息子であることが公になるとナルト自身に危害が及びやすくなる可能性があったため、ナルトは両親の素性を知らされていなかった。そのため、父親の波風姓ではなく、母親のうずまき姓を名乗っていると思われるが、うずまき一族の事を知っている人物には逆効果になった事もある。
  2. 瞳の色は状況に応じて変化し、九尾の力を強く行使すると赤、仙人モードでは黄、両方を同時に使用するとオレンジになる。
  3. ミナトが、自分の息子なら半分に封印した九尾のチャクラの力を使いこなせると信じて封印した。
  4. 三代目火影・猿飛ヒルゼンが定めた「ナルトに九尾が封じられていることの口外禁止」という掟により九尾のことは知られなかったものの、大人達のする扱いを子供達も真似ていったため、子供達からのいじめを受けていた。
  5. アニメではミズキの攻撃からイルカをかばって背中に傷を負っており、ナルトの成長ぶりが描かれている。
  6. 「ブン太が親分で、ナルトは子分」という関係で繋がっている。疾風伝において、ブン太の息子であるガマ吉がその関係を指摘している。
  7. 劇場版短編で中忍試験に参加し、本戦で木ノ葉丸相手に終始優勢を保ったが、禁止されている仙術を使ったため失格となった。
  8. 小説版では、三代目火影・猿飛ヒルゼンの根回しで組まされている。
  9. 『NARUTO -ナルト- [秘伝・者の書] キャラクター オフィシャル データ BOOK』より
  10. これ以前に、初代火影のチャクラに反応し尾獣のチャクラを抑制する効果を持つ首飾りを綱手から譲り受けており、これとヤマトの術と併用している。
  11. 皮膚が無く筋肉が剥き出しである以外は大きさも外見も九尾そのもの