ケン・ラッセル
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ケン・ラッセル(Henry Kenneth Alfred Russell, 1927年7月3日 - 2011年11月27日)はイギリス出身の映画監督。
過激な作風とエキセントリックな言動で知られ、そのセクシャルな演出で教会をはじめ多方面から批判を受ける。1974年の『マーラー』に代表される伝記映画を得意とする。
1969年の『恋する女たち』でアカデミー監督賞にノミネート。そのほか『デビルズ』(1971年)、『トミー』(1975年) などの作品で知られる。
来歴
10代後半で航海士になったが、飽きてしまいイギリス空軍に入隊。空軍に2年いた後、バレエに興味を持ちバレエ学校で学ぶが、すぐに断念。俳優を志すが才能がないということでこれも断念。次に選んだ写真の分野では成功し、後にBBCに招かれてテレビ映画を作るようになる。
かなりアバンギャルドな作風で、彼の作品は「スキャンダラス」「狂気」「耽美的」「変質的」などと形容されることが多い。
マーラー、フランツ・リスト、ルドルフ・ヴァレンティノ、ワーズワース、ユリ・ゲラーなど、実在の人物の生涯を映画化することが多い。
近年はテレビ映画や短編、ドキュメンタリーの仕事が多くなり、また2011年現在、日本公開作は『チャタレイ夫人の恋人』が最後である。
2011年11月27日死去[1]。テンプレート:没年齢。
主な監督作品
- フレンチ・ドレッシング French Dressing (1964)
- 10億ドルの頭脳 Billion Dollar Brain (1967)
- 恋する女たち Women in Love (1969)
- 恋人たちの曲/悲愴 The Music Lovers (1970)
- ボーイフレンド The Boy Friend (1971)
- 肉体の悪魔 The Devils (1971)
- 狂えるメサイア Savage Messiah (1972)
- マーラー Mahler (1974)
- トミー Tommy (1975)
- リストマニア Lisztomania (1975)
- バレンチノ Valentino (1977) (DVD題は『ヴァレンティノ』)
- アルタード・ステーツ/未知への挑戦 Altered States (1979)
- クライム・オブ・パッション Crimes of Passion (1984)
- ゴシック Gothic (1986)
- サロメ Salome's Last Dance (1987)
- アリア Aria (1987)
- 白蛇伝説 The Lair of the white worm (1988)
- レインボウ The Rainbow (1989)
- ボンデージ Whore (1991)
- 逆転無罪 Prisoners of Honour (1991)
- チャタレイ夫人の恋人 Lady Chatterley (1993 TVミニシリーズ版/1995 映画編集版)
脚注
- ↑ 英映画監督、ケン・ラッセルさん死去 朝日新聞 2011年11月28日閲覧。