松商学園高等学校
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松商学園高等学校(まつしょうがくえんこうとうがっこう)は、長野県松本市にある全日制の私立の高等学校。旧名は松本商業学校。
目次
概要
甲子園野球の強豪校として知られ、2008年の甲子園大会に出場したことにより全国最多出場となった。戦前の1928年には前身の松本商業学校が夏の選手権で優勝しており、1985年に明治神宮大会、1991年に国体で優勝しているが、戦後の甲子園では、1991年の春の選抜準優勝が最高の成績である。また春の高校バレーや全国高等学校サッカー選手権大会、ウィンターカップ、NHK杯全国高校放送コンテストにも多く出場している。
また、空手道部は内閣総理大臣杯全国空手道選手権大会で全国優勝した経験がある。
起源となった私塾「私立戊戌学会」から数えて110年以上の歴史があり、戦前からの古い木造校舎なども残っている。フジテレビで放送されたドラマ「白線流し」では主要な舞台である「松本北高校」(架空)のロケ地となった。
2011年10月、本館と講堂、柔剣道場が国の登録有形文化財に登録された。
略称は「松商」、文化祭は「松商祭」。
松本大学、松本大学松商短期大学部は、学校法人松商学園が経営する系列校。また、同学園は2008年に松本松南高校(2010年3月閉校)を傘下に収めており、同校の校地に2010年4月に松本秀峰中等教育学校を開校した。
学科
商学科2クラス、普通科11クラス(うち、特別進学コース2クラス、文理選抜コース1クラス(2008年度より新設)、文理進学コース・総合進学コース8クラス)。
沿革
- 1898年8月 - 木沢鶴人が松本市上土町(大手4丁目)に私立戊戌学会を創立。
- 1900年4月 - 文部省令実業学校規定による私立松本戊戌学校に改め、財団法人とし通年制にする[2]。
- 1902年9月 - 松本戊戌商業学校と改称[3]。
- 1911年10月 - 校名を松本商業学校と改称。
- 1913年6月 - 埋橋に校舎を新築し移転[4]。
- 1936年2月 - 松本市大字筑摩県町(県3丁目)に校舎を新築。
- 1943年 - 戦時措置に伴い、商業学校としては閉鎖され「明道工業学校」に転換。
- 1948年3月 - 新学制により松商学園高等学校と改名。
- 1953年1月 - 松商学園短期大学設置認可。
- 1953年4月 - 松商学園短期大学商業科を県(現在の高校の一部)に開学。
- 1977年9月 - 短期大学が松本市新村(現在の松本大学の一部)に全面新築移転。
- 2002年4月 - 松本大学開学。
- 2007年10月 - 木造校舎南側に新校舎を建設することを発表。
- 2008年1月 - 韓国釜山市の釜慶高校との提携を発表。
- 2008年4月 - 定員を100人増加。
- 2008年 - 松本松南高校と合併。
- 2008年10月 - 松商学園創立110周年記念式典挙行。
- 2009年 - 中校舎完成。
特色
クラブ活動が盛んで、特に硬式野球部は春夏ともに甲子園出場の常連校として有名で、特に夏の甲子園出場35回は北海道の北海高等学校と並び全国最多記録である。戦前には夏に1度、全国制覇を経験している。
なお、張本勲は松本商業高校を退学しているが、この学校は広島県瀬戸内高等学校の前身であり、当校とは無関係である。
2014年、部内暴力事件のため、2月から半年間の対外試合禁止が決定した。
野球部甲子園戦績
夏
- 1920年 - 1回戦:関西学院中0-1
- 1922年 - 1回戦:竜ヶ崎中14-3、2回戦:北海中8-0、準決勝:和歌山中1-2
- 1924年 - 1回戦:台北商7-2、2回戦:松山商5-2、準決勝:鳥取一中9-3、決勝:広島商0-3
- 1927年 - 2回戦:京城中8-1、3回戦:平安中6-0、準決勝:広陵中3-4
- 1928年 - 1回戦:広陵中3-2、2回戦:鹿児島商3-2、3回戦:愛知商5-0、準決勝:高松中3-0、決勝:平安中3-1
- 1933年 - 2回戦:大正中0-4
- 1938年 - 2回戦:岐阜商0-5
- 1940年 - 1回戦:徳島商3-2、2回戦:下関商3-0、3回戦日大三中7-3、準決勝:海草中
- 1950年 - 1回戦:済々黌3-5
- 1951年 - 2回戦:平安0-1
- 1952年 - 2回戦:柳井商工0-3
- 1953年 - 1回戦:鳥取西0-3
- 1954年 - 2回戦:中京商6-7
- 1958年 - 2回戦:八女5-8
- 1959年 - 1回戦:松阪商5-4、2回戦:西条3-5
- 1963年 - 1回戦:京都商3-2、2回戦:下関商0-5
- 1964年 - 1回戦:千葉商6-0、2回戦:岐阜商2-5
- 1967年 - 1回戦:早鞆3-0、2回戦:広陵0-2
- 1969年 - 1回戦:三笠14-0、2回戦:玉島商1-9
- 1975年 - 2回戦:東海大相模3-5
- 1976年 - 2回戦:PL学園0-1
- 1977年 - 1回戦:福井商0-7
- 1978年 - 1回戦:天理0-6
- 1979年 - 2回戦:池田2-9
- 1980年 - 1回戦:高知商0-2
- 1986年 - 1回戦:鹿児島商4-8
- 1991年 - 1回戦:岡山東商6-2、2回戦:八幡商8-3、3回戦:四日市工4-3(松商学園対四日市工延長16回参照)、準々決勝:星稜2-3
- 1992年 - 1回戦:近大附属0-5
- 1993年 - 1回戦:長崎日大2-3
- 1997年 - 1回戦:西京3-4
- 1999年 - 1回戦:尽誠学園3-6
- 2000年 - 1回戦:岩国14-4、2回戦:宇都宮学園5-4、3回戦樟南3-11
- 2005年 - 1回戦:沖縄尚学1-4
- 2007年 - 1回戦:近江3-9
- 2008年 - 1回戦:慶應義塾4-6
- 当年開催の第90回全国高等学校野球選手権大会長野県代表として出場することにより、通算35回出場の全国新記録を達成した。
春
- 1926年 - 1回戦:第一神港商5-2、2回戦:高松商5-2、準決勝:熊本商8-0、決勝:広陵中0-7
- 1927年 - 1回戦:高松商8-5、準決勝:広陵中1-8
- 1928年 - 1回戦:高松中7-1、2回戦:和歌山中0-6
- 1929年 - 1回戦:八尾1-3
- 1930年 - 1回戦:高松中1-2
- 1931年 - 1回戦:海草中1-3
- 1933年 - 1回戦:享栄商1-2
- 1940年 - 1回戦:徳島商4-3、2回戦:東邦商1-4
- 1947年 - 1回戦:京都一商2-3
- 1952年 - 1回戦:芦屋2-5
- 1959年 - 2回戦:日大三6-0、準決勝:中京商0-3
- 1972年 - 1回戦:高知商1-2
- 1985年 - 1回戦:國學院久我山4-2、2回戦:西条1-2
- 1986年 - 1回戦:東海大山形7-1、2回戦:上宮0-6
- 1991年 - 1回戦:愛工大名電3-2、2回戦:天理2-0、3回戦:大阪桐蔭3-0、準決勝:国士舘1-0、決勝:広陵5-6
- 選抜高等学校野球大会の全国大会は当年開催の第63回選抜高等学校野球大会の出場以降遠ざかっている。
サッカー部全国大会戦績
平成以降、サッカー部も全国大会の常連となり、今までJリーガー2人を輩出している。高橋義希はJ2サガン鳥栖にてチーム史上最年少のキャプテンとして活躍。U-20日本代表としてツーロン国際大会にも参加。 テンプレート:節stub
夏
冬
- 1993年度 - 1回戦:四日市中央工1-2
- 1994年度 - 1回戦:情報科学1-1(PK 4-2)、2回戦:帝京1-1(PK 3-4)
- 1995年度 - 2回戦:高知追手前2-1、3回戦:佐賀商1-1(PK 1-3)
- 1996年度 - 1回戦:作陽1-1(PK 4-3)、2回戦:大分3-2、3回戦:桐光学園0-3
- 1998年度 - 1回戦:国見1-2
- 1999年度 - 1回戦:鹿児島実0-4
- 2000年度 - 1回戦:暁0-2
- 2001年度 - 2回戦:国見1-4
- 2003年度 - 1回戦:南宇和1-2
- 2007年度 - 1回戦:東福岡1-4
- 2009年度 - 1回戦:作陽1-4
- 2010年度 - 1回戦:野洲5-5(PK 3-4)
- 2013年度 - 1回戦:西京4-3、2回戦:広島皆実2-2(PK 4-2)、3回戦:修徳0-3
- 第92回全国高校サッカー選手権大会で、1回戦・2回戦に勝ち県勢として7年ぶりに16強入りしたが、3回戦で敗れた。県勢の1回戦突破は5年ぶり、松商としては17年ぶりだった[5]。
出身者
- 島崎光正(中退) - 詩人
- 花村四郎 - 弁護士、政治家
- 上條隆 - 体育学者
- 中村まゆみ - 舞台女優・元お笑い芸人
- 小林一恵 - 舞台女優・お笑い芸人
- 秋本奈緒美 - ジャズシンガー、女優(バレーボール部に所属)
- 細野謙治 - ダンサー、タレント
- 小穴浩司 - フジテレビアナウンサー
- 中島久美子 - テレビプロデューサー
- 小林英彦 - お笑い芸人(ヤポンスキー)
- Candle JUNE - キャンドルアーティスト
- 吉原正皓 - 俳優
- 高橋義希 - プロサッカー選手(サガン鳥栖)
- 宇治拓郎 - サッカー選手(JFL)
- 矢島粂安 - プロ野球選手
- 中島治康 - プロ野球選手(巨人)-プロ野球史上初の三冠王
- 高野百介 - プロ野球選手
- 北原昇 - プロ野球選手
- 島方金則 - プロ野球選手
- 吉水幸夫 - プロ野球選手
- 手塚明治 - プロ野球選手
- 平林栄治 - プロ野球選手
- 土屋亨 - プロ野球選手
- 村瀬秀孝 - プロ野球選手
- 溝上治一 - プロ野球選手
- 沖実郎 - プロ野球選手
- 宮沢澄也 - プロ野球選手
- 吉沢岳男 - プロ野球選手
- 永田徹登 - プロ野球選手
- 堀内庄 - プロ野球選手
- 木次文夫-プロ野球選手(早大→巨人→国鉄)※故人
- 中村修一郎 - プロ野球選手
- 塩原明- プロ野球選手
- 三沢今朝治 - プロ野球選手
- 川島正幸 - プロ野球選手
- 山崎公晴 - プロ野球選手
- 坂神隆広 - プロ野球選手
- 川村一明 - プロ野球選手(西武、ヤクルト)
- 川村正太郎 - プロ野球選手(日本ハム)
- 柳沢裕一 - プロ野球選手(中日)
- 上田佳範 - プロ野球選手(日本ハム→中日)
- 竜太郎 - プロ野球選手(信濃グランセローズ ※元楽天)
- 田中健太郎- プロ野球選手
- 呉本成徳 - プロ野球選手(横浜ベイスターズ)
- 深江真登 - プロ野球選手
- 丸山健治 - バスケットボール選手
校章
校歌・応援歌
作詞は信州出身で「故郷」の作詞で知られる高野辰之、作曲は「海ゆかば」で知られる信時潔で、出身校を問わず松本市民の多くが歌うことができる。
最寄駅
- 東日本旅客鉄道篠ノ井線、アルピコ交通上高地線:松本駅より徒歩20分。
- 駅から歩く生徒もいるが路線バスを使用する生徒もいる(松本駅前より北市内線で秀峰学校前下車、または松本バスターミナル5番乗場より中山線で松商学園口下車)。
関連項目
- 長野県高等学校一覧
- 松本大学
- 松商学園短期大学
- 寮がある日本の中学校・高等学校の一覧
- 日本の商業に関する学科設置高等学校一覧
- 白線流し(松本北高校として登場)
出典
外部リンク
テンプレート:全国高等学校野球選手権大会優勝校 テンプレート:明治神宮野球大会優勝高校
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