エフゲニー・キーシン
テンプレート:Portal クラシック音楽 エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin, Евгений Игоревич Кисин, 1971年10月10日 - )はロシアのピアニスト。
人物
モスクワ生まれ。わずか2歳でピアノを学び始める。のち[モスクワ市立グネーシン記念音楽専門学校]]に進んで、アンナ・パヴロフナ=カントルに今日まで師事する。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲(K.466)を弾いてデビュー、11歳で初リサイタルを開くなど、幼い頃から神童ぶりを発揮する。12歳の時、ドミトリー・キタエンコの指揮するモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団で弾いたショパンのピアノ協奏曲が発売され、世界中の注目を浴びることとなる。
以来、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、アバド、カラヤン、小澤など多くの著名オーケストラ、指揮者と共演。
コンクール入賞歴はほとんどないが、国際的ピアニストとして世界各地で演奏・録音活動を積極的に続けている。1986年、初来日し全国ツアーを行う。2003年再来日。いずれも好評である。1990年9月30日にカーネギー・ホールにおいて、アメリカ・デビューを果たす。当日の演奏は絶賛され、CD化されて、世界的名声をいっそう確かなものとした。
近年は自作の発表を行っていないようだが、少年時代にはピアノ小品を作曲・演奏・録音していた。ソ連時代には、世界各地の民謡をリサイタル後のアンコール・ピースとして編曲したこともあった。日本の文部省唱歌を編曲したものは、まとめてアルバムも作ったが現在は入手が困難である。
主なレパートリー
ショパン、リスト、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフ、ベートーヴェンなど多岐に渡るレパートリーを誇っている。かつてはロマン派音楽とロシアとソ連のピアノ音楽を中心に、超絶技巧を聴かせる曲目が多かったが、近年ではフランクやブラームス、メトネルなど、より内面的・瞑想的な性格の作曲家の作品にも意欲的にとりくみ、新境地を開拓している。