ウイルスセキュリティ
ウイルスセキュリティは、ソースネクスト社が販売するセキュリティ対策ソフト。
目次
概要
「ウイルスセキュリティ」は、日本のソースネクスト社が扱うセキュリティソフトである。同社が扱うウイルス対策ソフトとしては、アメリカのマカフィー社の「McAfee.comウイルススキャンオンライン」(2001年9月から2003年10月まで販売)に続く2作目にあたり、2003年(平成15年)11月から販売されている。仕様決定と動作テストはソースネクスト社が、コード作成はインドのK7Computing社が行っており、同製品には、K7Computing社が販売する英語版(K7 TotalSecurity)も存在する。
沿革
- 2003年(平成15年)11月 - 安価な価格設定(1,980円/年)のセキュリティソフト「ウイルスセキュリティ2004」発売開始。
- 2006年(平成18年) 7月 - 業界初のOS対応型セキュリティソフト「ウイルスセキュリティZERO」発売(3,980円/1OS)。
- 2007年(平成19年) - セキュリティソフト分野で年間販売本数シェア1位を記録(GfK Japan調べ)。
- 2008年(平成20年) - セキュリティソフト分野で2年連続年間販売本数シェア1位を記録(GfK Japan調べ)。
- 2009年(平成21年) - セキュリティソフト分野で年間販売本数シェア2位を記録[1]。
- 2010年(平成22年)8月4日 - 本体価格を従来よりも半額にした「ウイルスセキュリティZERO 1980円(Uメモ版)」を発売。[4]
- 2011年(平成23年)
- 6月7日 - バージョンアップ(バージョン番号:11)により、有償で利用できるオプション追加機能を搭載。
- 12月12日 - BitDefenderのエンジンを採用した「スーパーセキュリティZERO」を発売。従来の「ウイルスセキュリティZERO」も引き続き販売が継続される。[5]
- 2014年(平成26年)
- 4月9日マイクロソフト社のWindows XPのサポート終了にともない、同社もサポートとパターンファイルの更新を停止した。Windows XP上ではWindowsのセキュリティの警告出がて、ウイルス対策ソフトが正常に動作していないと表示される。ウィルスセキュリティのアイコンも赤くなり、正常動作していないことが示される。
製品
発売当初は「期間課金型」製品(「1年間」などの利用期限が存在し、その期間中利用できる製品)として販売開始したが、後にこれに加え「OS対応型」製品(対応OSのマイクロソフト社公式サポート期間中、利用期限がない製品)も「ウイルスセキュリティZERO」と銘々されて販売開始し、現在は「OS対応型」製品に一本化されている(後述)。
なお、有効なライセンスがあればどの製品からも最新のプログラムを利用できるため、名称が異なっていても性能に差異は無い。
過去には、利用台数(1台用/3台用など)・対応OS・メディア(Uメモ(USBメモリ)版/CD-ROM版/ダウンロード版など)によって、いくつかのラインナップが存在していたが、2010年(平成22年)4月2日からは「ウイルスセキュリティZERO (Windows 7 対応版)」(1台用 / 3台用 / 10台用[6])・(CD-ROM版 / ダウンロード版)の4種類のみ(のちに10台用CD-ROM版も加わり5種類のみ)の販売に移行したが、同年8月4日からは1台用について、CD-ROM版の販売を終了し、Uメモ版の販売に復すとともに、Uメモ版・ダウンロード版のいずれも定価は税込1,980円に値下げとなった。
また、2011年10月21日にMac対応版として「ウイルスセキュリティ for Mac」を発売する予定であったが、その後、発売延期となった[7]。2012年1月現在で、発売未定のままとなっている。
基本機能
- ウイルス、スパイウェア対策
- ウイルス、スパイウェアの自動処理
- ヒューリスティック機能
- ポリモーフィック型ウイルス検出
- ワームの無断送信防止
- 設定の無断変更を監視
- ネットワーク内ウイルス検知
- その場でウイルス検査
- 検査しないファイル、フォルダの設定
- 自動定期ウイルス検査
- 検査後パソコン自動終了
- ルートキットの検査
- トラッキングクッキーの検査
- 難読化されたJavaScriptの検知
- 書き換えられたシステム設定の修復
- 迷惑メール対策
- 許可リスト・ブロックリスト作成
- 特定の言葉を含むメールを分類
- 指定した外国語のメールを分類
- 自動迷惑メール振り分け
ソフトウェアへの評価
インストール、更新、ウイルスの検知や駆除の自動化等による「簡単さ」、動作の「軽さ」、OS対応型の料金体系などによる「安さ」が特長とされる。 有効期限が切れると更新料が必要になる「期間課金型」のセキュリティソフトが主流だった2006年(平成18年)に、サポートされるOSで使用する限り有効期限が無い「OS対応型」の「ウイルスセキュリティZERO」を打ち出したことで、セキュリティソフトとしては後発ながら2007年(平成19年)夏に売上本数シェア1位を獲得 [8]するなど、一躍注目を集めた[9]。 当初は、ウイルス検出率が他の製品よりも劣ると指摘されていた[10][11]が、同年以降、West Coast Labsの国際認証「Checkmark」の取得[12]や、Virus Bulletinの「VB 100 Award」の受賞など、第三者機関から継続的な評価を受け機能向上を図っている[13]。
2009年(平成21年)5月リリースのバージョン10.0.0003では、64bit OSへの対応、トラッキングクッキー検査機能搭載、ルートキット検出機能強化、webからの攻撃に対する対応強化、フィッシング(ネット詐欺)対策の強化、高速化・軽量化、ゲームモード搭載、ユーザーインターフェイス刷新などが行われた。
2011年(平成23年)6月リリースのバージョン11では、ウイルス検知エンジンの強化、アクセス制限の強化、オリジナル・ツール搭載、パフォーマンス向上、ユーザーインターフェイス刷新、オプション追加機能の新搭載が行われた。
受賞・認証歴
- 2007年(平成19年)
- 2月 - リビング新聞 第13回「助かりました大賞」一般・サービス部門
- 6月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 7月 - West Coast Labs - 「Checkmark Anti-Malware」認証
- 2008年(平成20年)
- 8月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 2009年(平成21年)
- 6月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 9月 - ICSA Labs - ICSA認証
- 9月 - 技術検査協会 TueV (ドイツ) - 「TueV(テュフ)」認証
- 10月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 12月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 2010年(平成22年)
- 4月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 8月 - Virus Bulletin - VB100 award[14]
- 12月 - Virus Bulletin - VB100 award
- 2011年(平成23年)
- 4月 - Virus Bulletin - VB100 award
ソフトウェアの不具合
バージョン10への移行後(2009年5月以降)に報告された不具合は、ソースネクスト社の製品サポートページで原因調査中等の記載がなされたまま、長期間進展が見られていないものもある[15]が、いくつかの問題は、回避策の案内やプログラムの修正についての情報が提供されている。[16][17][18]また、他のソフトウェアとの競合情報については、ソフトウェアの開発・販売側から情報が提供される一方で、ソースネクスト社からは情報提供がなされていないものもあり、情報提供が不十分な点も認められる。
バージョン10の不具合情報
- バージョンアップに失敗する[19]
- パソコンのメモリが不足する[20]
- パソコンの音が途切れる[21]
- 「前回のウイルス検査」の日付が更新されない[22]
- インテル® マトリクス・ストレージ・マネージャーのドライバを誤検出により削除し、RAIDボリューム上にWindowsがインストールされている場合起動不可能になる[23]
バージョン9以前の不具合情報
- iTunes8との競合
- インターネット接続の問題
- 併用時に不具合報告のあるソフトウェア
対応OSのOSベンダーによる公式サポート期限表示
この商品に限らず、同社の「ZERO」製品で謳っている一部OS・特定のエディションで「対応OSのOSベンダーによる公式サポート期限」(未知の脆弱性が発見されてもセキュリティパッチが提供されなくなる期日)の表示が公式のものより3年後であるとの消費者への誤認を招く恐れのある記載(パッケージ・商品紹介Webほかで確認できる)があり、問題視されていたが、「※本サポート期間は、マイクロソフト社のオンライン セルフヘルプ サポートの提供期間に準じて弊社が定めたものです。」と、 注釈を追加することで、ソースネクスト独自のサポート期間であることを提示した。
テレビCM
ウイルスセキュリティのテレビコマーシャル
脚注
外部リンク
テンプレート:Software-stub- ↑ テンプレート:PDFlink - ソースネクスト プレスリリース 2010年1月6日
- ↑ テンプレート:PDFlink - ソースネクスト News Release 2009年3月3日
- ↑ 「ウイルスセキュリティ」バージョンアップについて(2009/05/26):ソースネクスト
- ↑ テンプレート:PDFlink - ソースネクスト プレスリリース 2010年8月4日(2011年6月7日閲覧)
- ↑ ソースネクスト“更新料0円”新セキュリティソフト~BitDefenderと提携で
- ↑ CD-ROM版のみの販売。2010年7月2日発売。
- ↑ ソースネクスト社の2011年10月14日付け公式発表『「ウイルスセキュリティ for Mac」 発売延期のお知らせとお詫び』
- ↑ BCNランキング :: 売れ筋速報 :: ゼロ円更新・3台利用・バックアップ、セキュリティソフトに新時代
- ↑ 2006年のヒット商品番付、「ウイルスセキュリティZERO」が東前頭6枚目に:INTERNET Watch
- ↑ ウイルス対策ソフト乗り換え案内(2):日経パソコンオンライン
- ↑ ウイルス対策ソフト乗り換え案内(番外編):日経パソコンオンライン
- ↑ テンプレート:PDFlink - ソースネクスト News Release 2007年8月10日
- ↑ 受賞・認定歴|ソースネクストのウイルス対策(アンチウイルスソフト) ウイルスセキュリティ
- ↑ VB100 award受賞|ソースネクストのウイルス対策(アンチウイルスソフト) ウイルスセキュリティ
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ソースネクスト:製品サポート
- ↑ ウイルスセキュリティをお使いのお客様へ 重要なお知らせ
- ↑ FCTV Internet Service ソースネクスト社の一部ソフトウェアについて
- ↑ JRA-VANからのお知らせ 【重要】DataLab.(データラボ)サービスをご利用で、ソースネクスト社のウイルスセキュリティZEROをお使いの方へ
- ↑ 株の達人・連絡&会員限定メニュー:ソースネクストの「ウィルスセキュリティ(ZERO)ゼロ」で頻発するトラブルについて
- ↑ STARFAX13 ソースネクスト社のウイルスセキュリティZEROをインストールしたパソコンで、グループFAXを使用できない 2007/5/18
- ↑ CASH RADAR Pro 2009年版セキュリティソフトのご利用につきまして
- ↑ ソースネクスト社の製品「ウィルスセキュリティ」がインストールされている環境では、弊社の「らんらん財務会計2 エンタープライズ」および「わくわく財務会計2 プロフェッショナル」のネットワーク機能はご利用になれません。
- ↑ ファイターエースサポート情報:ソースネクスト「ウイルスセキュリティ」に関して
- ↑ HSP ver2.61に対するウィルス誤認識について
- ↑ HSP ver3.1に対するウィルス誤認識について