銚子口駅
銚子口駅(ちょうしぐちえき)は、北海道(渡島総合振興局)亀田郡七飯町東大沼にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(通称:砂原支線)の駅である。駅番号はN69。電報略号はシク。
本項では、大沼電鉄の新銚子口駅(しんちょうしぐちえき)についても記述する。
歴史
- 1945年(昭和20年)6月1日:国有鉄道函館本線(砂原線)大沼駅 - 渡島砂原駅間開通に伴い開業[1]。一般駅。
- 1948年(昭和23年)1月16日:大沼電鉄新銚子口駅 - 鹿部温泉駅間開通[1](1945年に廃止された路線の復活)。
- 1952年(昭和27年)12月25日:大沼電鉄線全線廃止[1]。
- 1960年(昭和35年)5月20日:貨物扱い廃止。
- 1971年(昭和46年)10月26日:荷物扱い廃止。同時に無人(簡易委託)化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。
- 1988年(昭和63年)3月:駅舎改築。
- 1992年(平成4年):簡易委託廃止、完全無人化。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅となっている[2]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム中央部分を結んだ構内踏切で連絡している。駅舎側(東側)ホームが上り線、対向側ホームが下り線となっている(番線表示なし)[2]。そのほか上下線共に安全側線を有する[2]。転轍機の形状は上り線からの方開き分岐である[2]。
大沼駅管理(夜間連絡先は森駅)の無人駅となっている。駅舎は構内の東側に位置し上り線ホーム中央部分に接している[2]。有人駅時代の駅舎は改築され、外壁にサイディングが張られ、建物の規模に比し軒の高さが高い建物となっている[3]。駅舎内にトイレを有する[3]。
駅名の由来
当駅附近は大沼の北東端に近く、大沼の端が細くなっており[2][4]、銚子の形のようになっていることから付けられた地域名に由来する[5]。
利用状況
駅周辺
駅前には民家が並んでいる[3]。
- 北海道道43号大沼公園鹿部線
- 東大沼温泉
- ホテルユートピア大沼
- 大沼高原教会[3]
- 東大沼多目的グラウンド「トルナーレ」
- 函館バス「駒見」停留所 - 道道43号線沿い。
大沼電鉄
テンプレート:駅情報 テンプレート:節stub 大沼電鉄との関係は、国鉄による同鉄道の買収ではなく新線(砂原線)開通に伴う廃止であり[6]、大沼電鉄の銚子口駅とは別の駅の扱いとなる。
新銚子口駅
新銚子口駅(しんちょうしぐちえき)は、かつて北海道(渡島支庁)亀田郡七飯村東大沼にあった大沼電鉄の駅(廃駅)である。戦後に開業した当駅は、国鉄銚子口駅の駅前に位置していた[7]。
駅跡
当駅は、1999年(平成11年)時点ではJR銚子口駅前の空地となっていた[8]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[7]。駅附近の鹿部方への線路跡は、1999年(平成11年)時点では沼尻川を渡る地点までが住宅地に続く舗装道路となっていた[8]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[7]。また1945年(昭和20年)廃止の線路跡と復活後の線路跡の合流地点附近の沼尻川に築堤と橋台が残存していた[7]。 テンプレート:-
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Color函館本線(砂原支線)
かつて存在した路線
- 大沼電鉄
- 大沼電鉄線(戦後)
- 新銚子口駅 - 大沼温泉駅
脚注
関連項目
外部リンク
- 銚子口駅[北海道] - Web日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線(新潮社)
- 新銚子口駅[北海道] - Web日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線(新潮社)
- 1948年8月27日米軍撮影の空中写真 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)
- 大沼電鉄再開通後の新銚子口 - 駒見間。国鉄銚子口駅前から大きくカーブして大沼電鉄旧線に合流する路盤が確認できる。
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)26,27ページより。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)38ページより。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)21ページより。
- ↑ 4.0 4.1 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)54ページより。
- ↑ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)30ページより。
- ↑ 書籍『北海道の鉄道』(著:田中和夫、北海道新聞社、2001年2月発行)180ページより。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)165-166ページより。
- ↑ 8.0 8.1 書籍『鉄道廃線跡を歩くVI』(JTBパブリッシング、1999年3月発行)47-48ページより。