伊予鉄道モハ2100形電車
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伊予鉄道モハ2100形電車(いよてつどうモハ2100がたでんしゃ)は、伊予鉄道に在籍する軌道線用電車である。
概要
アルナ工機(現アルナ車両)が開発した超低床路面電車のリトルダンサータイプSで、ボギー構造の単車型車両である。全長は12,000mm、幅は2,230mm、自重は20t、定員は47人(うち座席20人)である。
松山市内線の、交通バリアフリー法に基づくバリアフリー化と、旧型車両の置き換えを目的に登場し、2002年(平成14年)3月19日に営業運転を開始した。
伊予鉄道で初めてのVVVFインバータ制御車両となった。また、2005年3月導入の4次車以降はSIVの形状、コンプレッサーがそれまでの6両とは異なっている。(コンプレッサーは静音化改善のため)2108号車のコンプレッサーは初期故障で、同じものに交換されたといわれる。
低床で乗り降りしやすいという利点を持つ反面、従来の50形・2000形の定員80人に比べ当車両は47人と少ないために多客時間帯には積み残しが起こるという難点がある。
側窓はUVカットガラスを使用しており、カーテンが省略されている。
2002年から2005年までは毎年2両ずつ、2006年・2007年に1両が導入され、2007年現在、10両が軌道線全線で使用されている。なお4月から松山市主催で当形式5両にメッセージのラッピングが行われている。ICい〜カードの全面ラッピングとなっていた2105号は、4月初旬にラッピングがはがされ現在は全線で運用されている。
無線での交信を行う際、2100形電車は「21」を省略し下2桁で車番を表すようになっている(例えば2106号の場合は「06」と呼ぶ)。
各車状況
- 2101:2002年導入:2101と2102のみ車体銘板と車内の製造所表記はアルナ工機。デビュー当初は2102とともに中央窓下に「日本初の単車超低床式軌道電車」のステッカーを貼ってPRしていた。メッセージラッピング車
- 2102:2002年導入:メッセージラッピング車
- 2103:2003年導入:この車両から車体銘板と車内の製造所表記がアルナ車両になる。メッセージラッピング車
- 2104:2003年導入:メッセージラッピング車
- 2105:2004年導入:磁気い〜カード時代の案内シールが車体側面に貼られている唯一の車両となっている。メッセージラッピング車
- 2106:2004年導入:メッセージラッピング車
- 2107:2005年導入:メッセージラッピング車
- 2108:2005年導入:メッセージラッピング車
- 2109:2006年導入:メッセージラッピング車
- 2110:2007年導入:この車両から運賃箱の形状が変更となった。メッセージラッピング車
関連項目
- 鉄道総研LH02形電車 - 車体がこの車両に酷似する架線・バッテリーハイブリッドLRV
備考
- 床面高さ:350mm(低床部)