福岡・山口ライナー
テンプレート:Vertical images list 福岡・山口ライナー(ふくおか・やまぐちライナー)は、福岡県福岡市と山口県山陽小野田市・宇部市・山口市を結ぶ高速バス路線である。昼行便1日8往復が運行されている。
概要
2001年の山陽自動車道宇部下関線開通にあわせ、山口・宇部地域と福岡市街を結ぶ路線として開通した。山口・宇部と福岡の間はかつて高速道路が開通する以前に国鉄バス・西日本鉄道(西鉄)などにより関門急行線として長距離バス路線が設定されていたが、同路線は高速道開通以前の1977年に廃止になっており、24年ぶりの事実上の復活といえる。また、JR九州バス(前身のJR九州時代を含む)にとっては1994年に廃止となったサザンクロス博多号以来7年ぶりの本州方面路線であるとともに、初の本州向け昼行高速バスでもある。
福岡市の繁華街である天神を経由するが、天神にあるバスターミナル(西鉄天神バスセンター)を管理する西鉄が運行に関与していないこともあり、同ターミナルには乗り入れず路上のバス停に停車している(同様の停車形態を取るのは他に昭和自動車のいと・しま号がある)。なお、西鉄と共同運行しないJR九州バスの路線としては天神を経由する唯一の路線である。
当初は途中停車地を山口市内・宇部市内の市街地の一部のみに限定していたが、需要喚起の目的もあって停車地が増加しており、現在の所要時間は当初より延びている。
運行会社
- JR九州バス - 博多支店が4往復担当
- 中国ジェイアールバス - 山口支店が4往復担当
- 宇部地区での予約業務は宇部市交通局が担当。
停車停留所・運行経路
太字は停車停留所。福岡県内のみ、および山口県内のみの利用は不可。
博多バスターミナル - TVQ前 - 福岡天神 - 呉服町出入口 - (福岡高速環状線・1号香椎線・4号粕屋線・九州自動車道・関門橋・中国自動車道・山陽自動車道宇部下関線) - 小野田インター - 宇部IC - (国道490号) - 大学病院前 - 宇部新川駅 - ときわ公園入口 - (国道190号) - 宇部南IC - (山口宇部道路・小郡道路) - 小郡IC (小郡道路) - (国道9号) - 新山口駅新幹線口 - (山口県道61号山口小郡秋穂線) - 平川小学校前 - 西京高校前 - 山口大学前 - (山口県道200号陶湯田線) - 湯田温泉通 - (山口県道204号宮野大歳線) - NTT山口前 - 商工会館前 - 中電前/センタービル前 - 山口米屋町 - 山口駅
※途中、吉志PAで約10分の休憩がある。
歴史
- 2001年(平成13年)10月19日 - 運行開始。当初は予約定員制(予約可、座席指定なし)で、途中停車地はキャナルシティ前、福岡天神、宇部中央、小郡駅新幹線口(現:新山口駅新幹線口)、湯田温泉通、山口米屋町。
- 2005年(平成17年)8月1日 - 予約指定制(全席指定席)に変更され、電話予約が可能になる(ジェイアール九州バスは福岡にある既存の電話予約センターを使用。中国ジェイアールバスは宇部にチケットセンターを新設)。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 停車地に山口大学前を追加。
- 2008年(平成20年)4月1日 - ダイヤ改正。停車地に小野田インター、大学病院前、西京高校前、平川小学校前、NTT山口前、商工会館前、センタービル前を追加。キャナルシティ前をTVQ前に改称(隣接する西鉄バスの停留所名に合わせる)。
- 2009年(平成21年)6月1日 - 停車地に宇部新川駅、ときわ公園入口を追加。宇部地区での予約業務を宇部市交通局に委託し、宇部中央での乗降扱いならびに宇部中央バスチケットセンターを廃止。
- 2009年(平成21年)12月7日 - 早期購入割引を設定、乗車1週間前までに乗車券を購入する場合に限り運賃を全区間1,540円とする。
- 2010年(平成22年)11月1日 - 「博多駅交通センター」を「博多バスターミナル」に改称。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 臨時便を2往復追加運行し、計8往復となる(当初予定では11月30日まで)。
- 臨時便のうち1往復については美祢インターチェンジに停車し、新山口駅・宇部市内などを経由しない『ノンストップ便』として運行され、福岡 - 宮崎線「たいよう」から転用した2階建バスが充当される(2階建バスによる運行は2012年9月17日まで)。
- 臨時便のうち福岡行きの1本は早朝便として山口大学前~新山口駅前間を通過する。
- 2012年10月1日 - ダイヤ改正。ノンストップ便・早朝便を含む臨時便2往復を廃止し、既存の定期便と同一停車地の定期便を2往復増発。定期便による8往復運行に移行。
車内設備・サービス
- ハイデッカー、4列シート(45人乗り、トイレなし)