塩之沢駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
塩之沢駅(しおのさわえき)は、山梨県南巨摩郡身延町帯金にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線の駅である。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路はほぼ北東から南西に走り、ホームはその南東側にある。ホームの甲府方終端部手前は椿川の上にかかり、椿川を跨いでいる。
ホームの身延方の端は緩やかな坂が駅の出入り口である。駅のすぐ身延方には塩之沢踏切があり、駅の北西側の富士川沿いを走る県道に出ることができる。
駅舎はなく、ホーム上の波高島寄りに、古くからの木造の待合所があるのみである。身延駅管理の無人駅となっている。
利用状況
山梨県統計年鑑によると1日の平均乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2005 | 20 |
2006 | 16 |
2007 | 16 |
2008 | 15 |
2009 | 12 |
2010 | 14 |
駅周辺
駅の南西すぐのところで椿川が富士川に注ぐ。身延線と、それに沿って走る山梨県道9号市川三郷身延線は、椿川を当駅の南で渡っている。県道との間には幾らかのスペースがあり、春になると桜が満開となる。身延線における桜の名所であり、JRによる夜間のライトアップなども実施される。
駅の付近には富士川に沿って人家が見られる。駅の南西600メートル足らずの富士川には、日本軽金属の塩之沢取入口があり、駅の付近からその様子を見ることができる。
近くには山交タウンコーチの塩之沢駅停留所があり、バスを利用して身延山及び身延駅・波高島駅へ行く事も出来るが、バスは1日4本程度の運行である。
富士川の対岸は身延町波木井である。国道52号が走り人家もあるが駅の近くには橋がないので、駅の対岸に行く場合は身延駅近くの身延橋を利用する。
路線バス
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
塩之沢駅前 | 身延循環(右回り) | 波高島駅・新早川橋・下山新町・身延高校 | 身延山 | 山交タウンコーチ | 1日2本 | |
身延循環(左回り) | 身延駅・身延高校 | 身延山 | 山交タウンコーチ | 1日2本 |
歴史
- 1933年(昭和8年)9月1日 - 富士身延鉄道の塩之沢停留場として開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1934年(昭和9年)6月1日 - 塩之沢駅に昇格。
- 1938年(昭和13年)10月1日 - 富士身延鉄道を国が借り上げ。
- 1941年(昭和16年)5月1日 - 国有化され、国鉄身延線の駅となる。
- 1960年(昭和35年)3月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。