大東建託
テンプレート:Infobox 大東建託株式会社(だいとうけんたく、Daito Trust Construction Co., Ltd.)は、東京都港区に本社を置く建設会社。北は旭川から南は沖縄までの218支店(2013年4月1日現在)を展開する。
概要
東証1部・名証1部上場。賃貸住宅の管理戸数では業界トップ、供給ベースでも業界第2位の大手である。主に自社が建築した賃貸住宅の居室をアパート経営のオーナーから借り上げて、入居者募集(不動産仲介)や建物管理を引受け、その物件から得られる一定収益をオーナーへ支払う「賃貸経営受託システム」(いわゆる収益保証型のサブリース)を全面に押し出している。賃貸住宅の提案から施工・客付け・建物管理(子会社の大東建物管理株式会社が担当)までシームレスに行っている。
2007年(平成19年)末より、個人資産管理会社を含めて発行済み株式の約3割を保有する創業者の多田勝美会長が株式を売却し、経営から身を引くことを表明し、全株式を取得して非公開化(マネジメント・バイアウト)も含めた複数の投資ファンドへの売却交渉を行っているとの報道がなされていたが、2008年(平成20年)10月3日、株式相場の大幅下落等のため投資ファンドが資金調達ができなくなり売却中止を発表した。2011年(平成23年)3月24日に多田会長の個人資産管理会社ダイショウが、保有する全株式(議決権比率31.96%)を自己株式の公開買付けに応募し売却。筆頭株主から外れた[1]。なおこの自己株式は同月に消却されている[2]。
企業沿革
1990年以前
- 1974年(昭和49年)6月 名古屋市千種区で土地活用の賃貸建築を目的とした大東産業株式会社を設立
- 1978年(昭和53年)9月 社名を大東建設株式会社に変更
- 1988年(昭和63年)4月 社名を大東建託株式会社に再変更
- 同12月 本社を名古屋市中川区に移転
- 1989年(平成元年)3月 名古屋証券取引所第2部に上場
1990年以降
- 1990年(平成2年)3月 業務拡大のため東京都品川区に本社を移転、名古屋の旧本社は名古屋支店となる
- 1991年(平成3年)9月 名古屋証券取引所第1部に昇格
- 1994年(平成6年)1月 不動産仲介業・ハウスコム株式会社設立
- 1995年(平成7年)7月 中国の現地法人「上海大東建託有限公司」設立。外国人向けの賃貸住宅開発に参加
- 1996年(平成8年)1月 トップアンドホメックスの経営権を取得、ホームセンター事業に進出
- 同9月 大東アジアディベロップメント、大東アジアインベストメントの2社を設立し、マレーシアでレジャーホテル事業の開発をスタートさせる
- 同 本社を東京都港区芝公園に移転する
- 同10月 全国各地に販売子会社10社を設立
- 1997年(平成9年)2月 品川駅東口地区の再開発地域に本社建設用地を取得
- 同4月 小林建設の経営権を取得、社名を大東スチール株式会社とする
- 同5月 大東建設株式会社(新法人)設立
- 1998年(平成10年)7月 関西地区の賃貸物件の仲介を担当する関西ハウスコム株式会社設立
- 同10月 経営の効率化のため、全国の販売会社10社を吸収合併
- 1999年(平成11年)2月 在宅介護事業の子会社・ケアーパートナー株式会社設立
- 同9月 大東建物管理株式会社設立
2000年以降
- 2001年(平成13年)6月 LPガス事業をスタートさせるため株式会社ガスパル関東、株式会社ガスパル中部発足
- 2002年(平成14年)6月 株式会社ガスパル近畿、株式会社ガスパル中国、株式会社ガスパル九州の各社発足
- 同8月 日本電建株式会社の経営を国際興業株式会社から移譲し、新日本電建株式会社として営業を開始
- 2003年(平成15年)3月上海ガーデンプラザ・グランドオープン
- 同4月 本社を東京都港区港南の品川イーストワンタワーに移転する
- 同7月 新日本電建の社名を大東住託株式会社に変更
- 2004年(平成16年)1月 ハウスコム株式会社と関西ハウスコム株式会社を統合
- 同4月 大東建設株式会社が大東住託株式会社と合併
- 同8月 賃貸住宅の仲介ブランド「いい部屋ネット」スタート
- 同10月 マレーシアにホテル「ル・メリディアン・クアラルンプール」開設
- 同12月 株式会社ガスパル東北設立
- 2005年(平成17年)5月 障害者雇用の促進を目指した大東コーポレートサービス株式会社設立
- 同7月 全国各地のLPガス事業会社・ガスパルグループを合併・経営統合し新会社・株式会社ガスパル設立
- 2008年(平成20年)4月 家賃保障を行っていた無認可共済「大東共済会」を解散。子会社である大東建物管理株式会社による一括借り上げ方式に移行。
一括借り上げシステム
大東建託は「30年一括借り上げ」「借上賃料10年間固定」を謳っているが、「家賃保証されたサブリース契約においても、受託会社による賃料減額請求ができる」とする最高裁の判例がある。またこの方式は一定額の家賃を保証するものではなく、入居率が悪い場合、家賃を引き下げられてしまうこともあるが、入居者斡旋にも力を入れているため、このような心配は殆どない。
歴代のCM出演者
西田敏行→高嶋政宏・純名りさ
→高嶋政伸・大沢啓二 →米倉涼子(いい部屋ネット)・津川雅彦(賃貸住宅事業) 佐藤隆太・豊田エリー →中井貴一(賃貸住宅事業)・深田恭子(いい部屋ネット) 2013年7月現在