甲斐岩間駅
甲斐岩間駅(かいいわまえき)は、山梨県西八代郡市川三郷町岩間にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線の駅である。
六郷地区の代表駅で、特急「ふじかわ」を含むすべての列車が停車する。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅である。線路はほぼ南北に走っており西から見ると駅舎、1番のりば、2番のりばの順に並んでいる。1番のりばに甲府方面の列車が、2番のりばに富士方面の列車が発着する。このほかに当駅は短い側線を1本有しておりこれは構内の久那土方で1番のりばの線路から分岐して落居方面に進み、当駅の構内で途切れている。
ホームの久那土方の端から階段とスロープが降りており、そこから構内踏切(遮断機・警報機つき)が駅舎にのびている。この構内踏切は1番のりばの線路と先述の側線を越えて駅舎にいたっている。
開業当初からの木造駅舎は2001年(平成13年)に立て替えられ、簡易なものとなった。この2代目駅舎はコンクリート一階建ての小さな建物で、内部には待合所とシャッターが閉じられたままの窓口がある。かつては駅員が配置されていたが1999年(平成11年)に無人駅となった。また無人化後もしばらくはキヨスクが駅舎内部で営業していたが駅舎の建て替えに伴い閉鎖となった。身延駅管理。
無人駅のため、特急列車、車掌乗務列車に乗車の場合は車内で乗車券類を購入する形となる。ワンマン列車の場合は整理券を取って下車駅か乗りかえ先の列車内で精算となる。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | テンプレート:Color身延線 | 下り | 甲府方面[1] |
2 | テンプレート:Color身延線 | 上り | 身延・富士方面[1] |
利用状況
- 1950年の乗車人員は423,568人であった。これを1日平均にするとおよそ1,160人になる。
- 1980年の乗車人員は309,363人であった。これを1日平均にするとおよそ845人になる。
- 2005年の乗車人員は94,385人であった。これを1日平均にするとおよそ259人になる。
- 2006年の乗車人員は90,354人であった。これを1日平均にするとおよそ247人になる。
- 2007年の乗車人員は86,148人であった。これを1日平均にするとおよそ235人になる。
- 2008年の乗車人員は88,197人であった。これを1日平均にするとおよそ241人になる。
- 2009年の乗車人員は87,855人であった。これを1日平均にするとおよそ241人になる。
- 2010年の乗車人員は82,074人であった。これを1日平均にするとおよそ225人になる。
駅周辺
町内六郷地区の中心部にある駅で、周辺にはその中心集落・岩間の町並みが広がっている。市川三郷町役場六郷庁舎(旧・六郷町役場)は駅から北へ300メートルほどの距離である。沼久保駅以北の身延線の駅では甲府盆地に出るまで富士山を見ることができないが、当駅付近に限り山頂付近を見ることができる。
このあたりは印章の生産が盛んな場所であり、六郷地区における印章の生産高が日本の生産高のうちのおよそ半分を占めたことがある。このため整備された駅前広場にはそれを示した石碑が建てられているほか、駅から徒歩2分ほどの場所には町の印章資料館が設けられている。
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
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甲斐岩間駅 | 古関・甲斐岩間線 | 久那土駅・久那土中学校 | 古関 | 身延町営バス |
歴史
- 1927年(昭和2年)12月17日 - 身延 - 市川大門間の開通時に、富士身延鉄道の駅として開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1938年(昭和13年)10月1日 - 富士身延鉄道を国が借り上げ。
- 1941年(昭和16年)5月1日 - 国有化され国鉄身延線の駅となる。
- 1972年(昭和47年)9月20日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 無人駅化。
- 2001年(平成13年)1月30日 - キヨスク閉鎖。
- 2001年(平成13年)5月 - 2代目駅舎が竣工。
隣の駅
※特急「ふじかわ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。