南小樽駅
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南小樽駅(みなみおたるえき)は、北海道小樽市住吉町10にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。快速「エアポート」の停車駅。駅番号はS14。電報略号はタル。
駅構造
島式1面2線のホームを持つ。掘割の下を線路が走っているためホームだけが低い。駅舎とホームの間に、旧手宮線の名残を見ることができる。駅舎・ホーム間の移動は跨線橋で行なう。
業務委託駅(北海道ジェイ・アール・サービスネット)。みどりの窓口(営業時間5時30分 - 0時30分)、自動券売機、簡易自動改札機、簡易Kitaca改札機、セブン-イレブン(北海道キヨスクが運営、旧ジャストロール→サンクスから転換)設置。
入船通方面からの入口横には北海道旅客鉄道労働組合札幌地方本部小樽支部が置かれている。
1 | ■函館本線(上り) | 小樽・倶知安方面 |
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2 | ■函館本線(下り) | 手稲・札幌・岩見沢・新千歳空港方面 |
駅周辺
古くから栄えた小樽の住宅街。
- 龍徳寺(江戸時代に開山。徒歩14分。小樽市指定歴史的建造物第60号)
- オタルナイ運上屋跡(徒歩5分。メルヘン交差点そば)
- 水天宮(江戸時代に創建。徒歩圏内。小樽駅からもバスや徒歩で行ける。小樽市指定歴史的建造物第50号)
- 住吉神社(小樽市指定歴史的建造物第61号)
- 北海道道697号天神南小樽停車場線
- 小樽警察署若松交番
- 小樽住吉郵便局
- 小樽堺町郵便局
- 小樽信用金庫入船支店
- 北海信用金庫奥沢支店
- 北洋銀行奥沢口支店
- 北海道銀行入船支店
- 北陸銀行小樽支店奥沢出張所
- セブン-イレブン北海道ST南小樽店
- メルヘン交差点
- 北一硝子・小樽オルゴール堂
- 小樽洋菓子舗ルタオ本店
- カレーハウスCoCo壱番屋小樽有幌町店
- すき家小樽有幌店
- 北の誉酒泉館
- ゲオ小樽住吉店
- 北海道龍谷学園 双葉中学校・双葉高等学校
- 市立小樽病院
- 北海道社会事業協会小樽病院
- 南小樽市場(南樽市場)
- 北海道中央バス「南小樽駅前」・「南小樽駅下」停留所
- 北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バス「住吉神社前」停留所
- バス路線に関しては北海道中央バス色内営業所、北海道中央バス真栄営業所、札樽線 (北海道中央バス)、札樽線 (ジェイ・アール北海道バス)を参照
利用状況
2011年度の1日平均の乗車人員は約1,762人である。
歴史
- 1880年(明治13年)
- 1881年(明治14年)
- 5月 - 開運町駅が小樽大火によって焼失。第2住吉隧道を挟んだ反対側(手宮方)、入舟町陸橋(当時)手前の住吉町に駅を移転。
- 5月22日 - 住吉駅(すみよし)に改称。
- 1889年(明治22年)12月11日 - 北海道炭礦鉄道に譲渡。
- 1891年(明治24年) - 現在の駅構内に相当する第2住吉隧道が切通しとなる[1]。
- 1898年(明治31年)下期 - 駅舎増築及び模様替え[2]。
- 1900年(明治33年)6月11日 小樽駅(初代)に改称。
- 時期不詳 - この頃、切通し側にホームを移転。
- 1905年(明治38年)8月1日 - 北海道鉄道(初代)当駅 - 高島(現・小樽)間開業。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 北海道鉄道(初代)国有化。
- 1920年(大正9年)7月15日 - 南小樽駅に改称。
- 旧小樽駅を市街の中心と思って間違える客が後を絶たなかったため、改称した。なお、この際当局は所在地名より「入舟」とする意向だったが、反対派の陳情などもあり、「南小樽」となった[3]。
- 1958年(昭和33年)4月15日 - 駅舎移転改築。(以前は曙町踏切を挟んだ小樽側に位置していた。)
- 1965年(昭和40年)10月1日 - 貨物取扱い廃止。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 荷物取扱い廃止。
- 1985年(昭和60年)11月5日 - 手宮線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1998年(平成10年) - 簡易自動改札機導入。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 駅業務を「日交観北海道」(現・北海道ジェイ・アール・サービスネット)に委託。
- 2008年(平成20年)10月25日 - ICカードKitaca使用開始。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- ■函館本線
かつて存在した路線
脚注
- ↑ 北海道炭礦鉄道会社 第五回営業報告。
- ↑ 北海道炭礦鉄道会社 第十九回営業報告、写真集「小樽」小樽史談会編 国書刊行会 昭和54年出版 P60 No.83及び84、北海道鉄道百年史 上巻 P41手前挿付ページ写真「住吉(現・南小樽)停車場」及びP141写真「住吉停車場」の比較によれば、官営時代の西欧風建屋から北海道炭礦鉄道に特徴のある切妻の建屋に変更されている。なお、北海道鉄道百年史のP41の住吉隧道の横から駅構内を俯瞰している写真(または外部リンクの田本写真帳の写真)と比較すれば、国書刊行会出版写真集No.83の写真中央は住吉停車場で右は水天宮裏隧道ではなく住吉隧道。
- ↑ 『小樽歴史年表』歴史文化研究所2006年
関連項目
外部リンク
- 南小樽駅構内図(JR北海道)
- 田本写真帳より住吉停車場(函館市中央図書館デジタル資料館) 右上写真に住吉駅。官営時代の西欧風出窓を持つ駅舎と1本の副本線を有する小さな構内、その先すぐに入舟町陸橋が写っている。写真奥の低山は水天宮山。(客車に "PORONAI RAILWAY OF HOKKAIDO" と書かれていることから、幌内鉄道時代の写真と認められる。)
- 大正・昭和初期の南小樽駅構内(北海道立図書館北方資料デジタルライブラリー) 中央右手は手宮線用単式ホーム(この時期はまだ手宮線が複線だったので手宮線札幌方面用。)。右端下側に島式ホームへの跨線橋。駅舎は単式ホームより先の小樽駅側に見える切妻に特徴のある平屋の建物で、間を一般道の踏切が横切る一風変わった配置になっており、その部分には屋根まで設置されている。