名画座
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名画座(めいがざ)は、主に旧作映画を主体に上映する映画館の総称である。
名画座の概要
名画座の番組編成は、単に作品を寄せ集めたものから、テーマ別に作品をそろえて上映しているもの、また、比較的最近に公開された映画を中心とするものや、公開年次に限らず上映するものまで、形態はさまざまである。かつて封切られて1年以内の作品を上映する映画館は「二番館」「三番館」と呼ばれていたが、現在ではその種の映画館も名画座に含まれている。
興行形態は2本ないし3本立てで上映することが多く、入場料金は1,000円前後。また、作品ごとの入替制がなく途中入館が可能である。
レンタルビデオやケーブルテレビ、DVDの普及により需要が少なくなり、全国的に館数は減少傾向にある。
日本の名画座
以下は、「名画専門館」と「名画を中心に上映する館」のリストであり、「ミニシアターだが、時々名画に属する映画を上映する館」は含んでいない。
かつて日本に存在していた名画座
- 東京都
- 神田東洋キネマ(千代田区)
- 南明座(千代田区神保町)
- 銀座並木座(中央区)
- 銀座シネパトス(中央区)*ローテーションで3館のうち1館を名画座として稼動。(2013年3月31日閉館)
- 飯田橋佳作座(新宿区神楽坂)
- 高田馬場パール座(新宿区)
- 後楽園シネマ(文京区)
- 大塚名画座(文京区)
- 鈴本キネマ(文京区)
- 浅草中映(台東区)(2012年10月21日閉館)
- 浅草名画座(台東区)[18](2012年10月21日閉館)
- 浅草新劇場(台東区)[19](2012年10月21日閉館)
- 三軒茶屋中央劇場(世田谷区)(2013年2月14日閉館)
- 三軒茶屋シネマ(世田谷区)(2014年7月20日閉館)
- 三鷹オスカー(三鷹市)
- 神奈川県
- かもめ座(横浜市)
- 横浜日劇(横浜市)
- 京都府
- 大阪府
- 大毎地下劇場(大阪市北区、1993年3月31日閉館)
- OS名画座(大阪市北区、2007年9月30日閉館)
- 梅田コマゴールド・シルバー(大阪市北区、1992年9月30日閉館)
- 天六ユウラク座(大阪市北区、2012年3月31日閉館)
- 戎橋劇場(大阪市中央区、1986年3月31日閉館)
- 大劇名画座(大阪市中央区、1991年閉館)
- 新世界東宝敷島(大阪市浪速区、1984年閉館)
- シネマ温劇(大阪市浪速区、1990年閉館)
- 新世界公楽劇場(大阪市浪速区、2006年3月31日閉館)
- 天王寺ステーションシネマ(大阪市天王寺区、2001年3月31日閉館)
- タナベキネマ(大阪市東住吉区、2012年3月31日閉館)
- リオン小劇場(東大阪市)
- 小阪国際劇場(東大阪市、2010年3月31日閉館)
- 堺国際劇場(堺市堺区、1988年1月31日閉館)
- 兵庫県
備考
「いつから旧作となるか」の具体的な定義は存在しないが、一つのタイミングとして、「DVDの一般発売」がある。この時点で、個々の映画の「フィルム貸し料」が大幅に値下がりし、映画館でも上映しやすくなるからである(反面、DVDが発売されたことで、映画館での上映に対する需要も減少しているわけだが)。
外部リンク
- こちらは名画座です。 - 「港町キネマ通り」サイト内