フルネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:出典の明記 テンプレート:未検証 フルネット局(日本において)とは、放送局のネットワークが1本に統一されている放送局のことである。マストバイ局やシングルネット局と表現することもある。
厳密には、マストバイ局は、全国ネット指定の番組をすべてネットする局である。また、フルネット局は狭義では非マストバイ局のみを指すこともあるので、マストバイ局も含めた全てのフルネット局を明示的に指す場合にシングルネット局という呼び方が用いられることもある。
フルネット局になると、自系列のネット番組(全国ネット・ブロックネット・基幹局のみネット等)の内、ネットワークセールス枠をすべてネットする義務があり、ネットワークセールス枠を他系列のネットワークセールス枠への差し替えは制限されている。特にJNNではJNN排他協定(JNN協定)の関係で、JNN全国ニュースは同時ネットすることや他系列への無断配信を禁じているほか、複数のネットワークに属するクロスネットとすることも規制している(ローカルセールス枠は未ネットであっても良い)。
また、フルネットは、1つの番組を全て放送(飛び乗り・飛び降りしない)する意に使われることもある。
各系列局ごとのフルネット放送局数
テレビ局
- JNN(TBS系列) 28局
- NNN・NNS(日本テレビ系列) 28局(秋田放送・山梨放送・北日本放送・福井放送[1]・四国放送・高知放送は非マストバイ局(テレビ大分・テレビ宮崎はいずれもFNN・FNSとのクロスネット局))
- 現在、秋田放送・北日本放送・四国放送はマストバイ局指定のレギュラー番組は全番組ネットスポンサー付で同時ネット放送されている(この3局においても、かつては他系列番組への差し替えを行っていたほか、自系列のネットセールス番組にネットスポンサーが付いていないということがあった)[2]。
- テレビ宮崎はNNS非加盟。
- NNSはフルネット局・クロスネット局の分類の他に、全国ネット指定(ネットワークスポンサー付)の番組を全てネットするマストバイ局(フルネット22局)と全てはネットしなくても良い局(フルネット6局+テレビ大分)に分かれている。
- FNN・FNS(フジテレビ系列) 26局(テレビ大分はNNN・NNS、テレビ宮崎はNNN・ANNとのクロスネット局)
- ANN(テレビ朝日系列) 24局[1](テレビ宮崎はFNN・FNS主体のクロスネット局だが一般番組供給部門には非参加)
- TXN(テレビ東京系列) 6局
ラジオ局
- JRN(TBSラジオ系列) 4局(TBS・CBC・RKB・RBC)
- NRN(文化放送&ニッポン放送系列) 10局(STV・IBS・CRT・QR・LF・SF・KBS・OBC・KBC・ROK)
- JFN(TOKYO FM系列) 38局
- JFL(J-WAVE系列) 5局
- MegaNet(独立) 3局
※中波のラジオ局の大半はJRNとNRNのクロスネットとなっており、単独加盟局は主として大都市圏に多い。
※JFLとMegaNetは企画ネット番組が主で、番組そのものをネットワークすることは少ない。
フルネット局の加盟各局詳細は各項を参照。
脚注
関連項目
テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox
- ↑ 1.0 1.1 厳密にはANN(サブ)とのクロスネット局であるが、元々NNN・NNS単独加盟局であり、NNNが指定するニュース番組を全てネットしていることから、ここではフルネット局扱いとする。なお、ANNの一般番組供給部門には非参加。
- ↑ 3局におけるマストバイ局との違いは、ローカルセールス枠において、他系列番組をスポンサードネットしている番組があることと、週末のマストバイ局が同時ネットする特別番組を全番組同時ネットするか否かである(秋田放送は『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』を非マストバイ局で唯一同時ネットしている。四国放送は2011年4月以降、それらの一部を同時ネットするようになった。編成により未ネットの場合もある)。