佐野洋子
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テンプレート:Portal 佐野 洋子(さの ようこ、1938年6月28日 - 2010年11月5日[1])は、日本の作家、エッセイスト、絵本作家。
人物
北京生まれ。7人兄弟だったが、幼少時に病弱だった兄を亡くしている。これが後の作風にも影響を与えている。4歳のときに母親と手を繋ごうとしたら、チッと舌打ちされて手を振り払われて以来、母親に対して確執を抱えた(晩年、母親が痴呆になったのち和解)[2]。
武蔵野美術大学デザイン科卒。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。卒業後、デパートで働くが、すべての工程を自分で決めたいと、デザイン、イラストレーションの仕事を手がけながら、『やぎさんのひっこし』で絵本作家としてデビュー。1990年、谷川俊太郎と結婚し、1996年に離婚。代表作である『100万回生きたねこ』は、人生や愛について読者に深い感動を与える絵本として子供から大人まで親しまれている。海外絵本の訳本もある。
エッセイストとしても知られ、『神も仏もありませぬ』で2004年度の小林秀雄賞を受賞。『役にたたない日々』の中で、がんで余命2年であることを告白していた。2010年11月5日午前9時54分、乳がんのため東京都内の病院で死去した。72歳没[1]。没前後も著書が刊行された。2012年には、晩年を記録した映画『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』が公開された。
後年はメディアなどにも多数出演している。
主な作品
紀伊國屋書店bookwebによると、2009年6月現在、佐野洋子の著作は共著を含めて173ある。
絵本
- すーちゃんとねこ (こぐま社、1973年)
- おじさんのかさ (銀河社、1974年)
- だってだってのおばあさん (フレーベル館、1975年)
- わたしのぼうし (ポプラ社、(1976年)
- おぼえていろよおおきな木 (銀河社、1976年)
- おれはねこだぜ (偕成社、1977年)
- 100万回生きたねこ (講談社、1977年)
- あのひの音だよおばあちゃん (フレーベル館、1982年)
- 空とぶライオン (講談社、1982年)
- ともだちはモモー (リブロポート、1983年)
- ぼくの鳥あげる (フレーベル館、1984年)
- こども (リブロポート、1984年)
- ふつうのくま (文化出版局、1984年)
- まるでてんですみません (長新太絵 童話屋、1985年)
- サンタクロースはおばあさん (フレーベル館、1988年)
挿絵
その他
- わたしが妹だったとき (偕成社、1982年)
- 私の猫たち許してほしい (リブロポート、1982年 のちちくま文庫)
- アカシア・からたち・麦畑 (文化出版局、1983年 のちちくま文庫)
- ほんの豚ですが (白泉社、1983年 のち中公文庫)
- 猫ばっか 佐野洋子の世界 (講談社、1983年 のち文庫)
- 恋愛論序説 (冬樹社、1984年 のち中公文庫)
- 入場料八八〇円ドリンクつき (谷川俊太郎共著 白泉社、1984年 のち集英社文庫)
- 嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話 (講談社、1985年 のち文庫)
- ラブ・イズ・ザ・ベスト (冬芽社、1986年 のち新潮文庫)
- 私はそうは思わない (筑摩書房、1987年 のち文庫)
- あの庭の扉をあけたとき (ケイエス企画、1987年)
- わたしいる (童話屋、1987年 のち講談社文庫)
- あっちの豚こっちの豚 (小峰書店、1988年)
- もぞもぞしてよゴリラ (白泉社、1988年 のち中公文庫)
- 乙女ちゃん 愛と幻想の小さな物語 (大和書房、1988年 のち講談社文庫)
- 友だちは無駄である (筑摩書房(ちくまプリマーブックス)、1988年 のち文庫)
- 右の心臓 (リブロポート、1988年)
- 佐野洋子の単行本 (本の雑誌社、1989年 『がんばりません』と改題、新潮文庫)
- わたしが妹だったとき/こども (福武文庫、1990年(偕成社版にエッセイを加えたもの))
- わたしクリスマスツリー (講談社、1990年)
- ふつうがえらい (マガジンハウス、1991年)
- ぺこぺこ (文化出版局、1993年)
- コッコロから (マガジンハウス、1993年 のち講談社文庫)
- みちこのダラダラ日記 (理論社、1994年)
- ふたつの夏 (谷川俊太郎共著 光文社、1995年)
- 女一匹 (広瀬弦共著 マガジンハウス、1995年)
- Catmania (PARCO出版、1997年)
- あっちの女こっちの猫 佐野洋子画文集 (講談社、1999年)
- あれも嫌いこれも好き (朝日新聞社、2000年 のち文庫)
- ねえとうさん (小学館、2001年)
- 神も仏もありませぬ (筑摩書房、2003年 のち文庫)
- 覚えていない (マガジンハウス、2006年 のち新潮文庫)
- シズコさん (新潮社、2008年4月 のち文庫)
- 役にたたない日々 (エッセイ集 朝日新聞出版、2008年5月)
- 天使のとき (朝日新聞出版、2008年12月)
- 問題があります (筑摩書房、2009年7月)
- クク氏の結婚、キキ夫人の幸福 (朝日新聞出版、2009年10月)
- 佐野洋子対談集 人生のきほん (講談社、2011年2月)
- 死ぬ気まんまん (光文社、2011年6月)
受賞歴
- 『わたしいる』でサンケイ児童出版文化賞
- 『おじさんのかさ』でサンケイ児童出版文化賞
- 『わたしが妹だったとき』で新美南吉文学賞
- 『わたしのぼうし』で講談社出版文化賞絵本賞
- 『ねえ とうさん』で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞
- 『神も仏もありませぬ』(エッセイ集)で2004年度の小林秀雄賞
- 2003年度紫綬褒章受章。
出典
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 佐野洋子さん死去 絵本作家 - 47NEWS(よんななニュース)
- ↑ 『シズコさん』