ヤマハ・FZR750
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ヤマハ・FZR750(エフゼットアールななひゃくごじゅう)は、
- ヤマハ発動機が、日本国内向けに製造販売していた4ストローク749ccのオートバイ。本項にて解説。また本項では、派生モデルのFZR750Rも取り扱う。
- ヤマハ発動機が、1985年の全日本ロードレース選手権TT-F1クラスおよび鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するために、FZ750を規定の範囲内で改造して製作したレース専用オートバイ。
FZR750
エンジンは、FZ750の転用であるが、車体その他はFZR1000(2GH1)と共用である。当時の大型車販売750cc規制のため、欧州仕様のFZR1000 (2GH1) を日本仕様に仕立て直した車種である。
- 型式:2LM1
- 発売:1987年
- 定員:2名
- 仕向地:日本
FZR750R
当時の4サイクルロードレースTT-F1用ワークスマシン「YZF750」とほぼ同じ車体構成で登場したスーパーバイク世界選手権参戦用のホモロゲーション車種。国内販売は500台限定[1]。 日本国外へは1992年まで販売された。国内仕様と輸出仕様では最高出力が77PS/121PSの他に、フロントカウルのライト周りのデザイン、フェンダー、グラフィック等が異なる。オールFRPカウル、オーリンズリアサスペンション、チタンコンロッド、EXUPを標準装備し、保安部品を外せばすぐレース参戦できるポテンシャルを有していた。 車体マッチングと市販車へ初めて採用されたオーリンスサスペンションの最終テストはドイツ、ニューブルックリンクサーキットの旧コースで行われた。テンプレート:要出典
「OW01[2]」(オーダブルゼロイチ[3])と言う名称は開発時の社内呼称である。レース用バイク開発の社内呼称と同じ開発時の呼称を用いた最初の市販車ということでOW01とした。それからもヤマハの意気込みが感じられる。国内販売価格は200万円で当時としては異例の金額だったが予約抽選で完売した。抽選に外れた者にはヤマハからこの車両のスケルトンモデルのテレホンカードが配られた。
- 型式:3FV1
- 発売:1989年3月 [4]
- 定員:1名
- 国内限定500台(輸出仕様は含まず)