皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:スポーツ大会シリーズ 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会(こうごうはいぜんにほんじょしサッカーせんしゅけんたいかい)は、女子サッカーチームの日本一を決定する大会として1980年から毎年開かれているトーナメントである。かつては全日本女子サッカー選手権大会が正式名称であったが、2012年度大会より皇后杯が下賜されたことに伴って大会名が変更された。

歴史

日本サッカー協会(JFA)に登録した中学生以上の女子選手により編成された、クラブチーム、大学、高校などのチームが参加し、トーナメント方式により優勝をめざすもので、男子の天皇杯全日本サッカー選手権大会に相当する。

第1回大会および第2回大会は当時の女子サッカーの普及レベルから試合に出場するメンバーが揃いにくい事情等もあり8人制で行われ、試合時間は25分ハーフ、使用するボールは4号ボール、ゴールはジュニアゴールを使用し、ピッチの広さは54m×76mで開催された。

第3回大会からは11人制が導入され、第4回大会には試合時間が30分ハーフとなった。第7回大会からは5号ボールが採用され、徐々に男子並みの、一般的なサッカー大会のルールに近づいていくことになった。その後もいくつかの変更があったが、第27回大会では1~3回戦までが40分ハーフ(同点の場合は10分ハーフの延長戦、なお決しない場合はPK戦)、準々決勝と準決勝からは45分ハーフ(同点の場合は15分ハーフの延長戦、なお決しない場合はPK戦)、決勝は45分ハーフ(同点の場合は延長戦を行わずにPK戦)となり、第32回大会から全試合45分ハーフとなった。

1980年代は清水第八が第2回大会から第8回大会にかけて7連覇を達成したが、L・リーグ(当初はJLSL)が発足した1990年代に入ると主力選手が新チームの清水FCレディースに移籍したこともあって、毎年のようにL・リーグ参戦チームが優勝するようになる。

第1回大会から第16回大会までは3月、第17回大会は1~3月、第18回大会から第25回大会までは1月に実施されていたが、「女子の天皇杯」との位置づけを鑑み、また大会への関心を集めることも踏まえて、第26回大会からは12月に開催して決勝戦は天皇杯の前座として翌年元日に国立霞ヶ丘競技場を舞台に開催されていた。

第34回大会からは11月から開始して決勝戦は単独試合として12月下旬(2012年は12月24日にNACK5スタジアム大宮で開催)に行なわれ、同年度からは宮内庁より下賜された皇后杯が優勝チームに授与されることになり[1][2]、大会名も「皇后杯全日本女子サッカー選手権大会」に変更された。

また男子の富士ゼロックス・スーパーカップに相当するなでしこスーパーカップが2005年に新設され、全日本女子サッカー選手権大会の優勝チームが日本女子サッカーリーグチャンピオンと対戦することになっていたが、2008年度に協賛企業撤退等で中止し、以降は開催されていない。

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結果

年度 優勝 結果 準優勝 決勝戦会場
チーム名 出場枠テンプレート:Ref チーム名 出場枠テンプレート:Ref
1 1979年テンプレート:Ref FCジンナン 関東代表 2 - 1 高槻女子FC 関西代表 三菱養和会巣鴨グラウンド
2 1980年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 東海代表 2 - 0 FCジンナン 関東代表
3 1981年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 東海代表 6 - 0 FC PAF 関東代表 国立西が丘サッカー場
4 1982年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 東海代表 6 - 0 FCジンナン 関東代表 国立霞ヶ丘競技場
5 1983年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 前回優勝 2 - 0 高槻女子FC 関西代表
6 1984年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 前回優勝 4 - 0 高槻女子FC 関西代表
7 1985年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 前回優勝 5 - 1 高槻女子FC 関西代表
8 1986年テンプレート:Ref 清水第八スポーツクラブ 前回優勝 1 - 0 読売サッカークラブ女子・ベレーザ 関東代表
9 1987年テンプレート:Ref 読売サッカークラブ女子・ベレーザ 関東代表 2 - 0 清水第八スポーツクラブ 前回優勝
10 1988年テンプレート:Ref 読売サッカークラブ女子・ベレーザ 前回優勝 2 - 0 高槻女子FC 関西代表
11 1989年テンプレート:Ref 高槻女子FC 関西代表 1 - 0 aet 清水FCレディース JLSL 国立西が丘サッカー場
12 1990年テンプレート:Ref 日興證券ドリームレディース 関東代表 3 - 3 aet
(PK 4 - 1)
鈴与清水FCラブリーレディース JLSL
13 1991年テンプレート:Ref 鈴与清水FCラブリーレディース JLSL 0 - 0 aet
(PK 3 - 1)
読売サッカークラブ女子・ベレーザ JLSL
14 1992年テンプレート:Ref 日興證券ドリームレディース JLSL 1 - 0 読売日本サッカークラブ女子ベレーザ JLSL
15 1993年テンプレート:Ref 読売日本サッカークラブ女子ベレーザ JLSL 2 - 0 プリマハムFCくノ一 JLSL
16 1994年テンプレート:Ref プリマハムFCくノ一 L・リーグ 4 - 1 日興證券ドリームレディース L・リーグ
17 1995年テンプレート:Ref フジタサッカークラブ・マーキュリー L・リーグ 3 - 2 読売西友ベレーザ L・リーグ
18 1996年テンプレート:Ref 日興證券ドリームレディース L・リーグ 3 - 0 読売西友ベレーザ L・リーグ 国立霞ヶ丘競技場
19 1997年テンプレート:Ref 読売西友ベレーザ L・リーグ 1 - 0 プリマハムFCくノ一 L・リーグ
20 1998年テンプレート:Ref プリマハムFCくノ一 L・リーグ 1 - 0 日興證券ドリームレディース L・リーグ
21 1999年テンプレート:Ref 田崎ペルーレFC L・リーグ 0 - 0 aet
(PK 4 - 2)
プリマハムFCくノ一 L・リーグ
22 2000年テンプレート:Ref 日テレ・ベレーザ L・リーグ 2 - 1 田崎ペルーレFC L・リーグ
23 2001年テンプレート:Ref 伊賀FCくノ一 L・リーグ 2 - 1 VG 田崎ペルーレFC L・リーグ
24 2002年テンプレート:Ref 田崎ペルーレFC L・リーグ 1 - 0 日テレ・ベレーザ L・リーグ
25 2003年テンプレート:Ref 田崎ペルーレFC L・リーグ 2 - 2 aet
(PK 5 - 3)
日テレ・ベレーザ L・リーグ
26 2004年テンプレート:Ref 日テレ・ベレーザ L・リーグ・1部 3 - 1 さいたまレイナスFC L・リーグ・1部
27 2005年テンプレート:Ref 日テレ・ベレーザ L・リーグ・1部 4 - 1 TASAKIペルーレFC L・リーグ・1部
28 2006年テンプレート:Ref TASAKIペルーレFC なでしこリーグ・1部 2 - 0 岡山湯郷Belle なでしこリーグ・1部
29 2007年テンプレート:Ref 日テレ・ベレーザ なでしこリーグ・1部 2 - 0 TASAKIペルーレFC なでしこリーグ・1部
30 2008年テンプレート:Ref 日テレ・ベレーザ なでしこリーグ・1部 4 - 1 INACレオネッサ なでしこリーグ・1部
31 2009年テンプレート:Ref 日テレ・ベレーザ なでしこリーグ・1部 2 - 0 浦和レッドダイヤモンズ・レディース なでしこリーグ・1部
32 2010年テンプレート:Ref INAC神戸レオネッサ なでしこリーグ 1 - 1
(PK 3 - 2)
浦和レッドダイヤモンズ・レディース なでしこリーグ
33 2011年テンプレート:Ref INAC神戸レオネッサ なでしこリーグ 3 - 0 アルビレックス新潟レディース なでしこリーグ
34 2012年 INAC神戸レオネッサ なでしこリーグ 1 - 0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース なでしこリーグ NACK5スタジアム大宮
35 2013年 INAC神戸レオネッサ なでしこリーグ 2 - 2 aet
(PK 4 - 3)
アルビレックス新潟レディース なでしこリーグ
36 2014年テンプレート:Ref 味の素スタジアム

テンプレート:Refbegin テンプレート:Note JLSLは「日本女子サッカーリーグ」の略式表記。L・リーグは1994年後期から2005年まで使用された日本女子サッカーリーグの略称。なでしこリーグは2004年途中から採用された日本女子サッカーリーグの愛称で、2005年まではL・リーグと併用され、2010年からは日本女子サッカーリーグ1部のみの呼称となった。
テンプレート:Note 翌年3月に開催。
テンプレート:Note 翌年1月から3月にかけて開催。
テンプレート:Note 翌年1月に開催。
テンプレート:Note 決勝戦のみ翌年元日に開催。
テンプレート:Refend

チーム別成績

チーム名 テンプレート:Abbr テンプレート:Abbr 優勝年度 準優勝年度
日テレ・ベレーザ 10 7 1987, 1988, 1993, 1997, 2000, 2004, 2005, 2007, 2008, 2009 1986, 1991, 1992, 1995, 1996, 2002, 2003
清水第八プレアデス 7 1 1980, 1981, 1982, 1983, 1984, 1985, 1986 1987
TASAKIペルーレFC 4 4 1999, 2002, 2003, 2006 2000, 2001, 2002, 2005
INAC神戸レオネッサ 4 1 2010, 2011, 2012, 2013 2008
伊賀FCくノ一 3 3 1994, 1998, 2001 1993, 1997, 1999
日興證券ドリームレディース 3 2 1990, 1992, 1996 1994, 1998
高槻女子フットボールクラブ 1 5 1989 1979, 1983, 1984, 1985, 1988
FCジンナン 1 2 1979 1980, 1982
鈴与清水FCラブリーレディース 1 2 1991 1989, 1990
フジタサッカークラブ・マーキュリー 1 0 1995
浦和レッドダイヤモンズ・レディース 0 3 2004, 2009, 2010
アルビレックス新潟レディース 0 2 2011, 2013
FC PAF 0 1 1981
岡山湯郷Belle 0 1 2006
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 0 1 2012
  • 現存するチームの名称は、現在のチーム名で統一
  • 撤退したチームの名称は、撤退時のチーム名で統一

試合中継

  • 2008年度まで決勝戦をBS日テレで生中継、日本テレビで録画放送を行った。
  • 2009年度は日本サッカー協会の動画配信サイト「JFA TV」で決勝を、2010年度は準決勝・決勝を生中継した。また2010年度の決勝戦は、NHK BS1で大会終了後、録画中継を行った。
  • 2011年度はNHK BS1で準決勝・決勝の生中継を行う。JFA TVでは2回戦から準々決勝まで中継された。
  • 2012年度は準決勝2試合をNHK BS1で、決勝をNHK総合テレビジョンで生中継。
  • 2013年度はNHK BS1で準決勝・決勝を生中継。

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:日本のサッカー テンプレート:Navbox テンプレート:皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

テンプレート:皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 優勝チーム
  1. 日本一に皇后杯授与 サッカー全日本女子選手権,共同通信社,2012年10月24日
  2. 日本サッカー協会に皇后杯、下賜全日本女子サッカー選手権大会の優勝チームに授与 日本サッカー協会公式サイト、2012年10月24日掲載、2012年10月25日閲覧。