メリル・ストリープ
テンプレート:ActorActress メリル・ストリープ(Meryl Streep, 本名: メアリー・ルイーズ・ストリープ、Mary Louise Streep, 1949年6月22日 - )は、アメリカ合衆国の女優。
来歴
生い立ち
ニュージャージー州サミット出身。父親のハリー・ウィリアム・ストリープは製薬会社の役員、母親のメアリー・W・ストリープはコマーシャル・アーティスト。 スイス、ドイツ、アイルランド、イングランドの血を引く[1][2]オランダ系アメリカ人である。 ストリープという名前は、アメリカに移住する当時、彼女の先祖が自らの名前(苗字)に線を引いた(=ストライプを引いた)ことに因む。 オランダ移民であった先祖は、ストライプという発音が訛り、ストリープという響きに変化し、そう名乗るようになった。
ヴァッサー大学在学中に奨学金を得て、イェール大学演劇大学院(クラスメイトにはシガニー・ウィーバーもいた)で学び、卒業時にはキャロル・ダイ演技賞を受賞した。
キャリア
イェールを卒業後すぐ、パブリック・シアターのレパートリー作品に出演。舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、ニューヨーク・シェイクスピア・フェスティバルでの舞台で注目を集める。ブロードウェイ・デビュー作となったテネシー・ウィリアムス作の『綿でいっぱいの27台のワゴン』及びアーサー・ミラー作の『二つの月曜日の記憶』の2作品でトニー賞ならびにドラマ・デスク賞にノミネートされ、シアター・ワールド賞とアウター・クリティック・サークルの演技賞を受賞。1977年に『ジュリア』で映画デビューし、翌年公開の『ディア・ハンター』でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。
1979年公開の『クレイマー、クレイマー』でアカデミー助演女優賞を、1982年公開の『ソフィーの選択』でアカデミー主演女優賞を受賞。さらに、2011年公開の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で、アカデミー主演女優賞を受賞した。
役に成りきるために、事前には徹底したリサーチを行うが、台本はあまり読み込まず数回程度が常である。彼女がオスカーを獲得した『ソフィーの選択』では役作りのためにロシア語訛りのポーランド語、ドイツ語及びポーランド語訛りのある英語を自在に操るなど、作品の背景や役柄に応じてアメリカ各地域のイントネーションを巧みに使い分けている。この特徴は彼女の代名詞ともなっており、そもそもは、彼女が女優を志す以前に、オペラ歌手志望で訓練を受けていたためである。音楽の世界で培われた絶対音感もあるため、ストリープは全米で「訛りの女王」と呼ばれ、その秀でた類まれなる才能は高く評価されている。ロバート・デ・ニーロはストリープのことを自分と最も息の合う女優といっている。
2014年現在、アカデミー賞に18回ノミネートされており、これは俳優としては最多である。また、ゴールデングローブ賞を8回受賞(28回ノミネート)しており、これはジャック・ニコルソンと並び最多である。
私生活
俳優のジョン・カザールと婚約していたが、カザールが癌で死亡したために結婚にいたらなかった。その後1978年に彫刻家ドナルド・ガマー(Don Gummer、ドナルド・ガマー)と結婚。ガマーとの間に4人の子供がいる。また、1993年に北九州市の国際村交流センターの完成に合わせて設置されたガマーの彫刻の除幕式の際に来日しており、式典後に同市で行われるわっしょい百万夏祭りのパレードにも夫婦で参加した。(『ナイトシャッフル』(2012年11月25日放送分)より)
田舎の広大な敷地に引っ越した時に池に浮いている大きな亀を見て、スーツケースが浮かんでいると勘違いした(『クイズダービー』第632回(1988年3月19日放送分)の7問目より)
言動
- マーガレット・サッチャー元首相の死去に際して、サッチャリズムに対しては否定的な評価を下したものの、「私にとって、彼女の信念の強さと気概は畏敬の念を抱かずにはいられないものだった。」と述べた[3]。
- 2014年、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の授賞式において、ウォルト・ディズニーが女性アニメーターにあてた手紙を引用しつつ、「彼は女性差別主義者で反ユダヤ主義者である」と批判した[4]。
主な出演作品
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1977 | ジュリア Julia |
アン・マリー | |
1978 | ディア・ハンター The Deer Hunter |
リンダ | |
1979 | マンハッタン Manhattan |
ジル | |
或る上院議員の私生活 The Seduction of Joe Tynan |
カレン | ||
クレイマー、クレイマー Kramer vs. Kramer |
ジョアンナ・クレイマー | アカデミー助演女優賞受賞 | |
1981 | フランス軍中尉の女 The French Lieutenants Woman |
サラ / アンナ | 英国アカデミー賞 主演女優賞受賞 |
1982 | ソフィーの選択 Sophie's Choice |
ソフィー | アカデミー主演女優賞受賞 ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)受賞 |
殺意の香り Still of th Night |
ブルック・レイノルズ | ||
1983 | シルクウッド Silkwood |
カレン・シルクウッド | |
1984 | 恋におちて Falling In Love |
モリー・ギルモア | |
1985 | 愛と哀しみの果て Out of Africa |
カレン | |
プレンティ Plenty |
スーザン | ||
1986 | 心みだれて Heartburn |
レイチェル | |
1987 | 黄昏に燃えて Ironweed |
ヘレン・アーチャー | |
1988 | クライ・イン・ザ・ダーク Evil Angels |
リンディ | カンヌ国際映画祭 女優賞受賞 |
1989 | シー・デビル She-Devil |
メアリー・フィッシャー | |
1990 | ハリウッドにくちづけ Postcards from the Edge |
スザンヌ | |
1992 | 永遠に美しく… Death Becomes Her |
マデリン・アシュトン | |
1993 | 愛と精霊の家 The House of Spirits |
クレア | |
1994 | ザ・シンプソンズ The Simpsons |
声の出演 | |
激流 The River Wild |
ゲイル・ハートマン | ||
1995 | マディソン郡の橋 The Bridges of Madison County |
フランチェスカ | |
判決前夜/ビフォア・アンド・アフター Before and After |
キャロリン・ライアン | ||
1996 | マイ・ルーム Marvin's Room |
リー | |
1998 | 母の眠り One True Thing |
ケイト | |
Dancing at Lughnasa | ケイト | ||
1999 | キング・オブ・ザ・ヒル King of the Hill |
声の出演 (A Beer Can Named Desire) | |
ミュージック・オブ・ハート Music of the Heart |
ロベルタ | ||
2001 | A.I. A.I. |
声の出演 | |
2002 | アダプテーション Adaptation. |
スーザン | |
めぐりあう時間たち The Hours |
クラリッサ | ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞 | |
2003 | ふたりにクギづけ Stuck On You |
本人 | |
2004 | エンジェルス・イン・アメリカ Angels In America |
エセル・ローゼンバーグ / ハンナ・ピット | テレビシリーズ |
クライシス・オブ・アメリカ The Manchurian Candidate |
エレノア・ショー | ||
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events |
ジョセフィーンおばさん | ||
2005 | Prime | リサ | |
2006 | 今宵、フィッツジェラルド劇場で A Prairie Home Companion |
ヨランダ | |
プラダを着た悪魔 The Devil Wears Prada |
ミランダ | ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)受賞 | |
アント・ブリー The Ant Bully |
女王 | 声の出演 | |
2007 | 大いなる陰謀 Lions for Lambs |
ジャニーン・ロス | |
いつか眠りにつく前に Evening |
ライラ・ロス | ||
Dark Matter | ジョアンナ | ||
レンディション Rendition |
コリーン | ||
2008 | マンマ・ミーア! Mamma Mia |
ドンナ | |
ダウト〜あるカトリック学校で〜 Doubt |
シスター・アロイシアス | ||
2009 | ジュリー&ジュリア Julie & Julia |
ジュリア | |
恋するベーカリー It's Complicated |
ジェーン・アドラー | ||
ファンタスティック Mr.FOX Fantastic Mr. Fox |
ミセス・フォックス | 声の出演 | |
2011 | マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 The Iron Lady |
マーガレット・サッチャー | アカデミー主演女優賞受賞 英国アカデミー賞 主演女優賞受賞 ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)受賞 |
2012 | 31年目の夫婦げんか Hope Springs |
ケイ・ソームズ | |
2013 | 8月の家族たち August: Osage County |
ヴァイオレット・ウェストン | |
Girl Rising -少女たちの挑戦- Girl Rising |
ナレーションのみ | ||
2014 | The Homesman | アルサ・カーター |
受賞歴
脚注
外部リンク
テンプレート:アカデミー賞主演女優賞 テンプレート:アカデミー賞助演女優賞 1961-1980 テンプレート:カンヌ国際映画祭女優賞 1980-1999 テンプレート:全米映画俳優組合賞主演女優賞 テンプレート:全米映画俳優組合賞女優賞 (テレビ映画・ミニシリーズ)
テンプレート:Normdatenテンプレート:Link GA テンプレート:Link GA
テンプレート:Link GA- ↑ {{cite news|last=|first=|coauthors=|title=Meryl Streep|pages=|publisher=Faces of America|date=2010|url=http://www.pbs.org/wnet/facesofamerica/profiles/meryl-streep/70/%7Caccessdate=2010-02-05}}
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web