久留米ラーメン
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テンプレート:独自研究 久留米ラーメン(くるめラーメン)は、福岡県久留米市を中心に作られる、豚骨スープとストレートの細麺をベースにしたラーメンである。 豚骨ラーメンの元祖ともいわれているラーメンで、多くの九州ラーメンだけでなく、テンプレート:要出典範囲。
発祥
- 1937年(昭和12年)に福岡県久留米市の西鉄久留米駅前に屋台「南京千両」が開店。創業者の宮本時男が、横浜市の南京町(現在の横浜中華街)や東京で中華そばを研究し、出身地長崎県のちゃんぽんのスープをヒントに「豚骨スープ」を考案する。ただしこの豚骨スープは清湯(透き通ったスープ)であった。
- その10年後の1947年(昭和22年)に同じく久留米に開業した「三九」の杉野勝見が、外出した際にうっかりスープを長時間強い火力で沸騰させてしまい、現在の久留米ラーメンの主流の「白濁豚骨スープ」が偶然生まれる。またラーメンに海苔を乗せるスタイルを発案。
- 1958年(昭和33年)、国道3号線沿いに「丸星ラーメン」が開業。広い駐車場を備え、年中無休・24時間営業をおこない、長距離ドライバーの評判を呼ぶ。またこの丸星ラーメンは、マルタイがインスタントラーメン「屋台ラーメン」を開発するにあたってのヒントともなった。
特徴
- 麺はストレートな細めん(博多ラーメンほどは細くない)。
- ラーメンに海苔を載せることが多い。
- 他の地域のラーメンに比べ値段が安い。500円以下でも標準的で、安い店では300円台のところも珍しくない。しかし久留米以外の地域や、新興の久留米ラーメン店では値段が高くなる傾向にある。
歴史
影響
- 北九州市には「久留米ラーメン」の名前を冠するラーメン店が散見される(「魁龍」「東洋軒」等)。「三九」を開業した杉野が1951年(昭和26年)に小倉市(現在の小倉北区)で屋号を「来々軒」と改めて開業している。
- 佐賀県のラーメンは、「海苔を乗せる傾向が強い」、「古い店では替え玉のシステムがほとんど見られない」など違いがあり、両者の実質的な区分は極めて曖昧である。
参考文献
- 原達郎 『久留米ラーメン物語』 九州ラーメン研究会、1999年。
- 原達郎 『九州ラーメン物語』 九州ラーメン研究会、1998年。
- 奥山忠政 『文化麺類学・ラーメン篇』 明石書店、2003年、ISBN 4-7503-1792-6。テンプレート:Food-stub