済州市
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済州市(チェジュし)は、大韓民国済州特別自治道北部の市。済州特別自治道道庁所在地である。
国際自由都市を標榜し、年間400万人の観光客を迎える観光都市でもある。また、韓国内で唯一の「鉄道、高速道路のない道庁所在地」である。
地理
韓国本土の西南海上に浮かぶ済州島北部、漢拏山北麓中央に位置する。南は西帰浦市と接し、北は済州海峡に面する。 市街地は古くから発展した旧済州と、新しく発展した新済州に分かれている。
歴史
古代の耽羅国中心地であった。耽羅は498年百済に服属し、660年百済が滅亡すると一時、日本に朝貢したりしたが、結局新羅に属した。高麗が成立すると高麗に朝貢したが、この頃までは間接統治を受けていただけで、島内は耽羅星主が統治していた。1105年耽羅郡が設置され直接支配地域となった。その後、高麗から離れて元朝の直接支配下に置かれたこともあった。島の風土が馬牧に適していたからである。
- 1416年 - 済州牧(地方長官所在地)設置。
- 1895年 - 済州郡に改称し、済州府の管轄となる(二十三府制)。
- 1896年 - 済州牧に復し、全羅南道の管轄となる(十三道制)。
- 1909年 - 済州郡中面を設置。
- 1914年4月1日 - 済州郡済州面に改称。
- 1931年4月1日 - 済州面が済州邑に昇格。
- 1955年9月1日 - 北済州郡済州邑が市制施行し、済州市となる。
- 2006年7月1日 - 済州市・北済州郡が合併し、行政市の済州市が発足(4邑3面)。
行政
警察
経済
国際自由都市としてカジノが公認されており、日本、中国、台湾からのリゾート客も多い。