日本賞
日本賞(にっぽんしょう、Japan Prize)は、教育番組・教養番組作品を世界各地の放送機関から募集し、その作品の内容や教育性を重視して審査する国際番組コンテストである。主催者は日本放送協会(NHK)。「NHK教育フェア」についても併せて紹介する。
1965年にアジア太平洋放送連合第2回総会開会式と同時に第1回授賞式が旧NHKホールで行われ、当初は2~3年に1回のペースの開催だったが、現在は毎年10月~11月に東京で開かれる。コンテストは大きく3つの部門に分かれており、各部門の優秀作品を決定。更にその中から最優秀作品「日本賞グランプリ」が決定される。賞牌は奈良・薬師寺の水煙をイメージして制作された。
- 番組部門 これは更に子供番組、青少年番組、一般教養番組、教育ジャーナル番組の4つのカテゴリーに細分化され、各カテゴリーの入選作品を決定する。
- ウェブ部門 インターネット(パソコン・携帯電話通信)と番組の連動性を重視している。
- 番組企画部門 予算や機材などの条件が不十分なため教育番組の制作が困難な国・地域のために、すぐれたテレビ番組企画の実現を賞金で支援する。
2007年からは経済産業省による総合エンタテイメントイベント、JAPAN国際コンテンツフェスティバルの一環として開催されることになっている。
NHK教育フェア
2000年度の放送開始75周年記念事業の一環として日本賞の開催期間中を利用した公開参加型イベント「NHK教育フェア」が東京都渋谷区のNHK放送センター、NHKスタジオパーク、みんなの広場ふれあいホールを会場に開いている。フェアでは一般視聴者に教育番組の未来像を肌で体験してもらうコーナーや教育番組をこれからの子供たちにどのように見せていくかについてのパネル展示やステージイベント(NHKホール、スタジオパーク、みんなの広場ふれあいホール、及び放送センター屋外特設会場も使用)で展開していく。
またこの期間中はNHK教育テレビジョンを中心に教育番組のあり方を問うたり、新しい形の教育番組のスタイルを試験的に披露する番組などの特別番組編成を主にゴールデン、プライムタイム枠を中心にしながら実施する。
このイベントは2010年の放送85周年をきっかけにグレードアップし「NHK文化祭」として継続開催されている。