「京都貨物駅」の版間の差分

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2014年6月9日 (月) 11:05時点における最新版

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京都貨物駅(きょうとかもつえき)は、京都府京都市下京区梅小路頭町にある、日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線貨物駅である。旅客線(JR京都線)に並走する貨物線にあり、山陰本線丹波口駅へ向かう貨物支線の分岐点となっている。2011年(平成23年)3月に、梅小路駅(うめこうじえき)から改称された[1]

この項目では、京都貨物駅に隣接する位置に存在した山陰本線嵯峨野線)の臨時駅緑化フェア梅小路駅(りょっかフェアうめこうじえき)についても記述する。

駅構造

地上駅。東海道本線(南側)と同線の貨物支線(北・西側)、山陰本線(東側)で形成されたデルタ線の内側に構内が広がる。

着発線荷役方式(E&S方式)を採用するコンテナホーム(島式)1面2線がある。ホームの北側に接する着発荷役線は上り列車(京都方面行)、南側に接する着発荷役線は下り列車(大阪方面行)が主に使用する。なお、着発線が上り線側に1本、下り線側に3本敷設されている。この他、有蓋車用の貨物ホーム1面1線、仕分線、留置線などの側線が存在する。

なお上り列車は、複々線の本線から西大路駅付近の渡り線を使用し着発線に進入、京都駅手前の渡り線を使用し再び本線に合流する。しかし下り列車は複雑で、京都駅から本線の南側に敷設された単線の貨物線を通り、本線の下を潜り抜け着発線に進入する。発車の際は、本線の北側に敷設された単線の貨物線を通り、その後本線を跨ぎ、向日町駅構内で本線に合流している。この着発線から向日町駅までのルートは、京都駅30番台ホームを使用する特急はるか」なども使用している。

駅構内には営業窓口のJR貨物京都営業支店が入る駅舎のほか、日本アクセスが使用する物流施設「エフ・プラザ京都貨物」が設置されている。また、西日本旅客鉄道(JR西日本)梅小路運転区があり、旅客電車が構内に留置されていることもある。

取り扱う貨物の種類

貨物列車

東海道本線を走行する列車のほか、北陸本線湖西線から直通する列車も停車する。

高速貨物列車
吹田信号場へ向かう下り列車は1日8本停車する。そのうち1本が当駅始発となっている。行き先は福岡貨物ターミナル駅が2本で最多。
東海道本線を米原操車場南福井駅方面へかう上り列車は1日10本停車する。そのうち1本が当駅終着となっている。行き先は仙台貨物ターミナル駅が2本と最多で、名古屋貨物ターミナル駅東京貨物ターミナル駅札幌貨物ターミナル駅などがある。
専用貨物列車
運転系統が切り替わる中継駅となっている。当駅以西では安治川口駅との間に定期列車が1日1往復設定されているが、当駅以東では臨時列車稲沢駅との間に設定されているのみである。なお、稲沢駅方面の列車も2007年3月の改正までは定期列車であった。

歴史

1876年明治9年)9月5日から1877年(明治10年)2月6日京都駅が開業するまでの間、当駅の付近に暫定的に大宮通仮停車場(おおみやどおり かりていしゃじょう)が設けられ、大阪駅からの鉄道の終着駅だった。

駅周辺

隣の駅

西日本旅客鉄道
東海道本線
京都駅 - 京都貨物駅 - (西大路駅) - (桂川駅) - 向日町駅
  • 書類上における大阪方の隣の駅である西大路駅は旅客線にしか施設がなく、当駅から直接入線することもできない。桂川駅も内側線にしかホームがなく、運転取扱上では存在しない扱いとなるため、大阪方の実質的な隣の施設は向日町駅となる(#駅構造も参照)。
東海道本線支線(山陰連絡線)
京都貨物駅 - 丹波口駅

緑化フェア梅小路駅

テンプレート:駅情報

1994年梅小路公園で開催された「第11回全国都市緑化フェア」会場の最寄駅として、山陰本線京都駅 - 丹波口駅間に9月23日から11月20日の約2ヶ月間のみ開設されていた。

2005年から2006年頃に地元Jリーグチーム「京都パープルサンガ」(当時)のためのサッカー専用スタジアム建設が議論された際、候補地の一つとなった梅小路公園は、この駅の存在を理由として「大量輸送でのアクセス性が至便」と評された。なおスタジアム建設は、西京極運動公園の改修で決着した。

駅構造

単式ホーム1面1線があった。また線路の北側、梅小路公園敷地の外周歩道南東端から梅小路蒸気機関車館の現在の展示運転線上に掛けて仮設ホームが設けられていた。

当駅の駅名標は嵯峨野線仕様(下部が紫色)ではなく、JR西日本標準仕様(下部が青色)であり、「緑化フェア梅小路」と書かれていた(駅名標には原則として駅の文字は付かない)。緑化フェア梅小路駅の開設中は、両隣の京都駅・丹波口駅の駅名標にシールを貼り、当駅が案内されていた。

隣の駅

西日本旅客鉄道
嵯峨野線(山陰本線)
京都駅 - 緑化フェア梅小路駅 - 丹波口駅

脚注

  1. 1.0 1.1 「MONTHLYかもつ」2011年3月号 VOL.61(鉄道貨物協会)19ページ

関連項目

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