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'''TQM'''(Total Quality Management)とは、[[TQC]]で唱えられた、組織全体として統一した[[品質管理]]目標への取り組みを[[経営戦略]]へ適用したものである。日本語では'''総合的品質管理'''(そうごうてきひんしつかんり)と呼ばれるが、一般的にTQMを用いることが多い。 == 概要 == TQMは、[[1980年代]]の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でその考え方が提唱された。当時は、日本の企業、特に[[製造業]]に対しての研究が盛んであった。その研究の中、日本独自の進化を遂げたTQC、[[品質管理|QC]]に対して注目が集まった。両者ともアメリカから日本にもたらされたものである。[[上意下達|トップダウン]]型のTQCは、日本では[[QCサークル]]に代表される[[ボトムアップ手法|ボトムアップ]]型の活動に独自に進化し、'''日本型TQC'''と呼ばれていた。 日本型TQCの特徴であるQCサークルが持つ「[[改善|カイゼン]]し続ける」という特徴を取り入れ、アメリカの企業風土に合うようにトップダウン型の意思決定プロセスによる品質マネジメントを行う手法、TQMが考え出された。また、単に製造業に留まらず、あらゆる業態の企業での適用が考えられたものである。品質の考え方に[[顧客満足度]]を取り入れており、実際[[サービス|サービス業]]などへの適用例も多い。 TQMの特徴は、企業のトップが制定した経営戦略を、ブレイクダウンして品質目標、顧客満足度目標まで落とし込んで全社的に展開することである。 [[1980年代]]後半から[[1990年代]]初頭にかけて、TQMは多くのアメリカの企業で導入され、アメリカ復活の原動力の1つとなったとも言われる。日本では、[[バブル崩壊]]後の不況下で、アメリカの復活の原動力の研究の中で注目されるようになり、[[マネジメント]]という考え方が浸透するにつれてTQCが徐々にTQMへと置き換わっていった。 == 関連項目 == * [[総合的設備管理]] (TPM) * [[ISO 9000]] * [[リエンジニアリング]] * [[シックス・シグマ]] * [[デミング賞]] * [[製造に関する記事一覧]] * [[統計的プロセス制御]] * [[W・エドワーズ・デミング]] <!--== 外部リンク ==--> {{DEFAULTSORT:TQM}} [[Category:品質]] [[Category:ダイアグラム]]
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