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'''RoHS'''(ローズ、ロハス、ロース、ロス)は、[[電子]]・[[電気]]機器における特定有害物質の使用制限についての[[欧州連合]](EU)による[[指令 (EU)|指令]]である。[[2003年]][[2月]]に[[WEEE指令]]と共に[[公布]]、[[2006年]][[7月]]に[[施行]]された。 原文は、"DIRECTIVE 2002/95/EC OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 27 January 2003 on the restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment"<ref>[http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CELEX:32002L0095:EN:NOT EUR-Lex - 32002L0095]</ref>であり、'''''R'''estriction '''o'''f '''H'''azardous '''S'''ubstances''(危険物質に関する制限)の頭文字から'''RoHS'''と呼ばれる。 日本語に訳すと、"電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会及び理事会指令"{{PDFlink|[http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admin_info/committee/h/04/h04_ap03_3.pdf]}}となるが、一般には、'''RoHS指令'''と呼ばれることが多い。日本では「ローズ」、「ローハス」、「ロハス」、「ロース」、「ロス」とも読まれる。 これに関連して2006年12月13日、新たにEUにて2万種以上の化学物質の安全性の評価を義務付ける[[REACH|新化学品規制]](通称[[REACH]])が可決され、2007年6月1日から施行された。 == 内容 == '''RoHS指令'''に基づき、[[2006年]][[7月1日]]以降は、EU加盟国内において、以下の物質が指定値を超えて含まれた電子・電気機器(electrical and electronic equipment, '''''EEE'''''と略す)を上市することはできなくなる。なお、EEEの範囲については [[WEEE指令]] を参照のこと。 # [[鉛]] :1,000ppm以下 # [[水銀]] :1,000ppm以下 # [[カドミウム]] :100ppm以下 # [[六価クロム]] :1,000ppm以下 # [[ポリ臭化ビフェニル]] (PBB) :1,000ppm以下 # [[ポリ臭化ジフェニルエーテル]] (PBDE) :1,000ppm以下 対象製品は、全ての構成部材で上記物質の含有率を指定の数値以下にする必要がある。 なお、適切な代替手段がない場合などには、一定の範囲で適用が免除されることも規定されており、例えば以下のような使用方法が適用免除となっている。 * 指定の範囲の[[蛍光ランプ]]中の水銀 * [[ブラウン管]]などの[[ガラス]]中の鉛 * 指定の含有率以下の鉛を含む[[合金]] * 高温溶接タイプの鉛[[はんだ]] * [[医療器具]] == 代替材 == 禁止された各物質の代替については指令の中で言及されていないため、製品メーカーや素材メーカーに任された形になっている。提案されている代替材として、以下にいくつかの例を示す。 === 金属材料 === ; 快削黄銅・鍛造用黄銅のカドミウム低減材 : 快削[[黄銅]] C3604等、[[鍛造]]用黄銅 C3771等の代替材。[[リサイクル]]材(黄銅[[スクラップ#スクラップの形状|ダライ粉]]、再生[[亜鉛]])の使用量を制限して製造する。 ; 鉛フリー快削アルミニウム合金 : 快削[[アルミニウム]]合金 A2011等の代替材。 ; 低鉛快削りん青銅 C5341 : 快削[[りん青銅]] C5441等の代替材。 ; 鉛フリーはんだ : 鉛[[はんだ]]の代替材。銀、銅、亜鉛、ビスマス、インジウムなどを鉛の代用として含む。{{Main|鉛フリーはんだ}} == 賛否 == RoHS指令は[[環境]]汚染物質の拡散に対する有効な対応策であるとの評価がある一方で、有効性への疑問や施行に対する問題点が挙げられているのも事実である。 *[[鉛フリーはんだ]]は[[ビスマス]]や[[インジウム]]などの合金が用いられているものがあるが、インジウムについては有害性の評価は十分でなく、鉛より有害との報告もある<ref>{{Cite journal|和書|author=田中昭代 |title=インジウム化合物およびインジウム・スズ酸化物の生体影響 |date=2005 |publisher=日本エアロゾル学会 |journal=エアロゾル研究 |volume=20 |number=3 |naid=130000125445 |pages=213-218 |ref=harv}} 九州大学大学院 医学研究院 環境医学分野(インジウム化合物の経口毒性は低い一方で、吸入毒性は比較的高いことが示されている)</ref><ref>http://www.nies.go.jp/kanko/news/22/22-3/22-3-03.html 国立環境研究所 次世代技術利用金属の土壌環境中における影響の解明 村田 智吉(鉛・アンチモン・インジウムは同様に土壌微生物への有毒性を示すことを報告している)</ref>。 *[[中西準子]]は、小児血液中の鉛含有量のデータを元に、「鉛のリスクは小さい・RoHS規制は愚かである」と主張している。鉛のような多量元素を規制することが[[レアメタル]]過剰依存になると指摘している<ref>[http://www.youtube.com/watch?v=kmnro76vWSw 中西準子 部門長退任および文化功労者顕彰記念講演(YouTube)]</ref>。 *RoHS指令自体が、環境政策に名を借りた[[非関税障壁]]とする考えもある。(このような考えは[[ISO 9000]]/[[ISO 14000]]シリーズについても存在する){{誰|date=2011年1月}} *RoHS指令が、21世紀に入ってからの、銀塩[[カメラ]]の急激な衰退の遠因となっているとの指摘がなされている。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == *[[電子情報製品生産汚染防止管理弁法|中国版RoHS]]指令 *[[REACH]] *[[EuP]]指令 *[[ELV (自動車)|ELV]]指令 - 自動車の廃棄等に関する欧州指令 *[[PFOS指令]] == 外部リンク == * [http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/index_en.htm Waste Electrical and Electronic Equipment] 欧州委員会(英語) ** [http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CELEX:32011L0065:EN:NOT RoHS指令原文] (英語ほか) ** {{PDFlink|[http://ec.europa.eu/environment/waste/rohs_eee/pdf/faq.pdf 欧州委員会によるFAQ集(英語)]}} * [http://www.green-components.com/eiparts_p/Login JEITA-Green 共同公開システム] {{DEFAULTSORT:RoHS}} [[Category:環境マネジメント]] [[Category:電気機器]] [[Category:欧州連合の指令]] [[Category:2003年の法]] [[Category:鉛]] [[Category:水銀]] [[Category:カドミウム]] [[Category:クロム]] [[Category:廃棄物削減]] [[Category:廃棄物関連条約]]
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