RPG-7のソースを表示

{{独自研究|date=2012年2月}}
{{銃器
|画像= [[画像:Rpg-7.jpg|300px]]
|説明= 弾頭装填状態のRPG-7
|名称= RPG-7
|種類= [[グレネードランチャー#対戦車擲弾発射器|対戦車ロケット擲弾発射器]]
|製造国= {{SSR}}<br />{{RUS}}<br />{{CHN}}（[[69式ロケットランチャー|69式]]）<br />{{IRN}}<br />{{EGY}}<br />{{ROM}}<br />{{BGR}}<br />など
|設計・製造 = [[:en:Bazalt|Bazalt社]]（ロシア）<br/>[[Arsenal|アーセナル社]]（ブルガリア）<br/>[[:en:Defense Industries Organization|防衛産業機構]]（イラン）<br/>[[:en:Airtronic USA|Airtronic USA社]]（アメリカ合衆国）<br/>など
|年代= 
|設計年= 
|製造期間= [[1961年]]-現在
|配備期間= 1961年-現在
|配備先= 
|戦争= [[ベトナム戦争]]<br />[[第四次中東戦争]]<br />[[アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)|ソ連のアフガニスタン侵攻]]<br />[[モガディシュの戦闘]]<br />[[チェチェン紛争]]<br />[[アフガニスタン紛争 (2001年-)|アメリカのアフガニスタン侵攻]]<br />[[イラク戦争]]<br />[[レバノン侵攻 (2006年)|レバノン侵攻]]<br />その他多くの戦争・紛争
|種別= [[無反動砲#クルップ式|クルップ式無反動砲]]
|口径= 40mm
|銃身長= 
|ライフリング= 
|使用弾薬= [[#弾頭|弾頭]]を参照
|装弾数= 1発
|銃口初速= 115[[メートル毎秒]]
|有効射程= 弾頭に依存
|重量= 7kg（光学[[照準器]]付き）
|全長= 950mm
|バリエーション= [[#派生形|派生形]]を参照
|製造数= 
}}
'''RPG-7'''（{{lang-ru|РПГ-7}}）は、[[ソビエト連邦|ソ連]]の開発した携帯[[グレネードランチャー#対戦車擲弾発射器|対戦車擲弾発射器]]。安価、簡便かつ効果的であるため[[開発途上国|途上国]]の[[軍隊]]や[[ゲリラ]]、[[民兵]]が好んで使用し、[[ベトナム戦争]]以降から現代に至るまで世界各地の武力[[紛争]]において広く用いられている。

== 概要 ==
'''RPG-7'''の名称は、[[ロシア語]]で「携帯式[[グレネードランチャー#対戦車擲弾発射器|対戦車擲弾発射器]]」を意味する「{{lang|ru|РПГ-7：'''Р'''учной '''П'''ротивотанковый '''Г'''ранатомёт}}（<small>ルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート</small>）」の英字綴りである「'''R'''uchnoj '''P'''rotivotankovyj '''G'''ranatomjot」の頭文字をとった略称から作られた。[[英語]]の訳表記では「'''R'''ocket-'''P'''ropelled '''G'''renade（ロケット推進擲弾）」と綴られるが、これは[[バクロニム]]であり、厳密には誤りである。

RPG-7から発射される弾の多くにはロケットが備えられており[[対戦車ロケット弾]]発射機と称されることが多いが、厳密に言えば「装薬によって[[銃砲身|砲身]]から射出すると共に後方にも装薬の燃焼で発生したガスを噴射することによって反動を相殺し、発射後に弾体の[[固体ロケット]]に点火して飛翔させる」機構である。すなわち、[[無反動砲]]から[[ロケット弾]]を発射する機構になっている。

[[画像:RPG-7 detached.jpg|thumb|250px|left|RPG-7発射器とPG-7L弾頭]]
RPG-7は、構造単純、取扱簡便、低製造単価、[[M72 LAW]]や[[AT4 (携行対戦車弾)|AT4]]などの使い捨ての物を除き[[対戦車兵器]]では（発射器と[[弾頭]]で10kgあるが）比較的軽量、しかもそのわりに高い威力を発揮するため、[[アサルトライフル]]・[[AK-47]]と同じく発展途上国の[[軍隊]]や[[ゲリラ]]などにより幅広く使用されている。少なくとも40ヶ国が正規に採用しており、様々なモデルが9ヶ国以上で生産されている。特にこの兵器によって[[ゲリラ]]や[[テロリズム|テロリスト]]が容易に[[戦車]]をも破壊しうる[[火力 (軍事)|火力]]を持つ様になった事が、いわゆる[[低強度紛争]]（LIC）の活性化の要因の一つとなっている。

[[イスラエル]]の[[メルカバ (戦車)|メルカバ Mk.4]]や[[イギリス]]の[[チャレンジャー2]]など、対[[成形炸薬弾]][[防御]]に特化した戦車以外がRPG-7の成形炸薬弾を側面から受けると行動不能になる程の威力がある。ただし、発射時の後方噴射（バックブラスト）が激しく、射手の位置が判明しやすいため、別名「スーサイドウェポン（suicide weapon、自殺兵器）」と呼ばれる（大抵の[[歩兵]]が携行する対戦車兵器は発射時にほぼ位置を暴露してしまう）。これにより射手は反撃を避けるため発射後速やかに移動することが必要である。

[[日本]]においては、[[九州南西海域工作船事件]]において[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]][[不審船|工作船]]乗組員がこれを使用したため有名になった。また、[[防衛省]]でも少数を研究用に購入し、[[自衛隊]]の装備品に対する各種試験に使用している。

== 開発 ==
[[歩兵]]用の携行[[対戦車兵器]]としては、[[アメリカ軍]]の[[バズーカ]]に代表される[[ロケット砲|ロケットランチャー]]と、[[ドイツ国防軍|ドイツ軍]]の[[パンツァーファウスト]]に代表される擲弾発射器とがある。

RPG-7は、[[第二次世界大戦]]末期にドイツ国防軍が開発したパンツァーファウスト250を発展させたものである。当初量産された[[RPG-2]]は外装式擲弾を発射する[[無反動砲]]であった。これを発展させたRPG-7では、[[砲弾]]にロケット推進機能を追加して射程の延長と命中率の向上を実現した。

== 運用 ==
{{Multiple image
|direction=vertical
|width=250
|image1=ISF member armed with RPG-7.jpg
|caption1=RPG-7を担いだ[[イラク治安部隊]]の隊員
|image2=武器.jpg
|caption2=九州南西海域工作船事件で、沈没した[[不審船|北朝鮮の工作船]]付近の海底から回収されたRPG-7発射器（上の2挺）
|image3=Misccaparms.jpg
|caption3=[[イラク]]の[[ファルージャ]]で[[アメリカ海兵隊]]が押収した武器。RPG-7（右の2挺）と[[AK-47]]（左から1挺目と3挺目）の組み合わせは、[[アフリカ]]や[[中東]]などの紛争地域ではおなじみのコンビである。
|image4=Afghan National Police officer fires an RPG round at a special mission conducted by US Army.jpg
||caption4=発射時の後方噴射（バックブラスト）
}}
[[1961年]]以降、[[ソビエト連邦軍|ソ連軍]]に[[小隊]]向けの[[対戦車兵器]]として大量に配備された。[[ロシア空挺軍|空挺部隊]]には[[パラシュート]]降下時の邪魔にならないように[[銃砲身|砲身]]を前後に分離可能な'''RPG-7D'''が配備されたほか、[[1970年]]以降改良型の[[RPG-16]]が配備されている。

[[東側諸国]]や共産[[ゲリラ]]組織にも大量供与され、[[ベトナム戦争]]において[[ベトナム人民軍|北ベトナム軍]]や[[南ベトナム解放民族戦線|ベトコン]]はRPG-7を[[アメリカ軍]]や[[ベトナム共和国軍|南ベトナム軍]]の[[戦車]]や[[装甲車]]、[[ヘリコプター]]、陣地などの攻撃に使用したが、ベトナム戦争はゲリラ戦主体で戦車に活躍の余地があまりなかったため、対戦車兵器として注目を集める機会には乏しかった。

[[1973年]]の[[第四次中東戦争]]においては、[[エジプト軍]]がRPG-7を[[9M14 (ミサイル)|9M14 マリュートカ（AT-3 サガー）]][[対戦車ミサイル]]とともに有効に活用して[[イスラエル国防軍|イスラエル軍]]の戦車を多数撃破した。このため[[西側諸国]]にも[[対戦車兵器]]としての威力が広く認められ、損害を受けた側であるイスラエル軍でも使用された。

[[中華人民共和国|中国]]では[[1960年代]]にRPG-7を[[リバースエンジニアリング]]して、[[デッドコピー]]の'''[[69式ロケットランチャー]]'''（{{lang|zh|69式火箭筒}}）を生産している。さらに[[ソビエト連邦|ソ連]]自身も[[ワルシャワ条約機構]]加盟国などに[[ライセンス生産]]を認めたため、[[AK-47]]と同様に世界中に拡散した。この結果、[[ソ連のアフガニスタン侵攻]]や[[チェチェン紛争]]においてソビエト連邦軍・[[ロシア連邦軍]]が（外国製の）RPG-7によって攻撃されるという皮肉な状況をもたらしている。

[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]でも[[朝鮮人民軍]]に広く配備されていると考えられており、[[九州南西海域工作船事件]]では、[[海上保安庁]]の[[巡視船]]に2発のRPG-7が発射されたことが赤外線映像から判明している（ただし、揺れる海上からの射撃であったため、2発とも命中していない）。その後、不審船の沈没地点周辺から「68式7号発射管」と[[ハングル]]で刻印された発射機が引揚げられ、海上保安資料館横浜館で不審船と共に展示されている。

現代でもAK（カラシニコフ突撃銃）とともに世界各地の[[紛争]]で頻繁に使用されている。

現在の[[ロシア]]で生産されているモデルは、[[成形炸薬弾]]・[[成形炸薬弾#タンデム弾頭|タンデム成形炸薬弾]]・破片[[榴弾]]・サーモバリック弾の4種類の[[弾頭]]を発射可能であり、有効射程を550-700mに延伸した'''RPG-7V2'''と、空挺部隊向けに砲身を前後で分割可能な'''RPG-7D3'''である。これらは[[2001年]]から[[ロシア連邦軍]]への配備が始まっている。

[[2009年]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[:en:Airtronic USA|Airtronic USA]]が、[[アメリカ軍]]向けにRPG-7のコピー（ロシアからの製造ライセンス取得の有無は未確認）を製造し、発表した。このアメリカ製RPG-7ともいえる対戦車兵器は、トリガーグリップが[[M16自動小銃|M16]]/[[M4カービン]]のものに変更されているほか、[[ランチャー]]の左右上下に[[ピカティニー・レール]]が装着されている。なお、初期装備であるアイアンサイトやM4カービン用のフォアグリップや[[銃床|ストック]]はピカティニー・レールに装着されている。

== 設計 ==
発射器は、単純に加工された[[鋼鉄]]の[[筒]]であり、直径40mm、全長953mm、重量7kgである。中央部分は[[木材]]もしくは耐熱性[[合成樹脂|プラスチック]]に覆われており、[[兵士]]を発射時の熱から守るようになっている。尾部は[[ラッパ]]状に広がっており、発射の際のバックブラストから操作している兵士を守り、反動を相殺させる役割を持っている。

一般的に光学[[照準器]]（PGO-7、2.7x）が用いられるが、これは開発当時の[[北大西洋条約機構|NATO]]の[[戦車]]の車高を2.7mに仮定して測遠、横方向への移動目標を狙うことができるように照準目盛が設定されており、これに当てはまらない目標に対してはあまり役にたたず、移動目標に対する偏差照準も面倒であるため、本体に固定装備された簡易なアイアンサイトを使って300m以内から射撃することが好まれる。他、受光型赤外線式の[[暗視装置|暗視照準装置]]も提供されている。また、[[中華人民共和国|中国]]製の69式では[[軽機関銃]]のようにバイポッド（[[二脚]]）やキャリングハンドルが追加されて実用性が増しており、本家の[[ロシア]]製でもバイポッドが装備されるようになった。

== 弾頭 ==
[[画像:PG-7V of RPG7 sect.svg|300px|thumb|PG-7Vの断面図、Iは弾頭、IIはロケットブースター、IIIは安定翼と発射薬を示す]]
[[弾薬]]は、[[弾頭]]とロケットブースター、発射器から撃ち出すための装薬、安定翼で構成される。弾頭とロケットブースターは一体化されており、装薬は折り畳まれた安定翼の周囲を取り囲むように配置されている。装薬前端と弾頭後端には[[ねじ]]が切られており、弾頭と装薬は分離して運搬するが、装填前に装薬+安定翼を弾頭にねじ込んで固定する。

先端には[[圧電素子]]を用いた[[信管]]が装着されており、目標に激突した圧力で発電して起爆させる。このため先端部が激突しないと起爆しないという特性があり、金網やスラットアーマーなどに命中するとかなりの確率で不発になることが知られており、対策として用いられている。

弾頭本体直後の周囲にはロケットブースターの噴射口が配置されており、推進薬の燃焼ガスは弾頭の斜め後ろ方向に噴射される。弾頭の周囲後方の大型の安定翼は砲身から射出された直後に風圧で開いて弾頭の直進を助け、さらに後方の小型安定翼は弾頭に飛翔を安定させるためのゆったりした回転を与える。

弾頭本体に誘導装置は無く、飛翔する弾頭が横風を受けると風上へ向かって曲がるため、移動目標に命中させるには熟練を要する。引き金を引くと、[[無反動砲#クルップ式|クルップ式無反動砲]]の原理により撃ち出された弾頭は115m/sの速度に加速、10mの距離で固体ロケットに点火し、500mの距離まで最大295m/sに加速し、その後は慣性によって飛翔する。

確実な命中を求めるためには可能な限り近距離で射撃することが重要である。熟練した[[兵士]]なら150m以上、条件次第では300mの距離で命中させることができる。[[アフガニスタン]]の兵士は80m以内に接近して射撃することで確実に標的を撃破した。ただし、この距離は敵側から見ればどんな武器も最大限に活用でき、また、随伴する[[歩兵]]部隊も存在するため、必中距離から射撃できる事は稀であり、命中精度に関していえば非常に悪い。

最大射程は時限信管により決定され、900-1,100mの間であるが、一般的には920mである。[[ヘリコプター]]のような目標に対して直撃せずとも損傷を与えるために、時限信管を短く設定して発射することもできる。

なお、多くの場合、こうした対空攻撃の際には発射機の後ろが斜め下に向く事から、前述した後方噴射（バックブラスト）が砂塵を巻き上げて敵に発見される危険性が増す。また、地面に当たった熱風や砂利が射手の足に吹きつけ、怪我を負う危険もある。
そのため、射撃の際にはあらかじめ地面に後方噴射を逃がすための穴を掘り、さらにそこへ折り取って来た樹木などを覆せるなどしてこの危険性を低減させる工夫がなされる事もある。

[[画像:40mm RPG-7.JPG|thumb|250px|right|パキスタン開発のRPG-7AP対人弾頭]]
弾頭には2種類用意されており、[[装甲|非装甲]]車両や人員といった軟目標には通常の[[榴弾]]を使用し、装甲車両や[[トーチカ]]には[[成形炸薬弾]]（対戦車榴弾）を使用して破壊する。

また、それ以外にも[[照明弾]]や[[発煙弾|スモーク弾]]、非致死性[[化学兵器|化学弾]]、さらに[[焼夷弾]]といった様々な特殊弾頭が用意されている。[[ロシア]]や旧[[ワルシャワ条約機構]]所属の国家、さらに[[中華人民共和国|中国]]では[[サーモバリック]]（熱圧）弾頭も開発されている。サーモバリック弾頭とは、トンネルや家屋に有効な爆発時の圧力で攻撃する弾頭である。

近年では一般的になった[[爆発反応装甲]]（ERA）を貫通するために成形炸薬弾を前後に2個搭載した[[成形炸薬弾#タンデム弾頭|タンデム弾頭]]も開発されており、中でもロシア製の'''PG-7VR'''弾頭はその威力の高さを実戦で証明している。

[[イラク戦争]]中の[[2003年]][[8月28日]]の[[バグダード]]における戦闘において、[[第1機甲師団 (アメリカ軍)|第1機甲師団]]隷下の第70機甲連隊第2[[大隊]]に所属する[[M1エイブラムス#形式|M1A1エイブラムス戦車]]の車体右側面部のスカートアーマーにPG-7VR弾頭が命中、鉛筆ほどの太さのメタルジェットが[[装甲]]や[[砲塔]]バスケットを貫通して車体左側面部にまで到達し、戦闘不能となるほどの損害を被った。ただし当該車両は誘爆や火災などの致命的損傷を負うには至らなかったため、回収後に修理され、前線に復帰している。[http://www.cheniere.org/misc/M1A1Tank11.pdf]
<gallery widths="180px" heights="130px" style="font-size:90%">
画像:RPG PG 7VL.png|PG-7VL 対戦車榴弾
画像:RPG PG 7R.png|PG-7VR タンデム対戦車榴弾
画像:RPG OG 7VL.png|OG-7V 破片榴弾
画像:RPG TBG 7V.png|TBG-7V サーモバリック弾
</gallery>

== 派生型 ==
[[ファイル:DN-SD-06-16156.JPG|250px|thumb|中国製69式ロケットランチャー。（上のアサルトライフルは中国製の[[56式自動小銃|56-2式自動小銃]]）]]
RPG-7は、[[ソビエト連邦|ソ連]]・[[ロシア]]以外にも[[中華人民共和国|中国]]、[[ベトナム]]、[[パキスタン]]、[[イラン]]、[[エジプト]]、[[ブルガリア]]、[[ルーマニア]]、[[アメリカ合衆国]]で製造されているほか、この他にも製造国が存在する可能性がある。
* ソビエト連邦・ロシア連邦
; RPG-7
: 基本型。
; RPG-7V
: 光増幅・[[暗視装置#パッシブ方式|パッシブ赤外線式暗視装置]]が装着可能な型。
; RPG-7V1
: 中国製69式にならって、[[二脚|バイポッド]]を装着した型。TBG-7サーモバリック弾頭を発射可能。
; RPG-7V2
: 新型の装薬を使用可能にして、有効射程距離を550-700mに延伸した型。弾道特性の変化に伴い、光学[[照準器]]をUP-7Vに変更（PG-7VRを発射する際には、従来型のRPO-7を使用する）。
; RPG-7D
: [[ロシア空挺軍|空挺軍]]仕様で、[[パラシュート]]降下用に[[銃砲身|砲身]]を前後2つに分割可能。
; RPG-7D1
: RPG-7Vの空挺軍仕様。
; RPG-7D2
: RPG-7V1の空挺軍仕様。
; RPG-7D3
: RPG-7V2の空挺軍仕様。
* 中華人民共和国
; [[69式ロケットランチャー]]
: 中国の[[中国北方工業公司|ノリンコ]]社が製造したRPG-7。トリガーグリップ後部の補助グリップを排除し、砲身上部にキャリングハンドルを追加。オリジナルよりも全長を40mmほど短縮して軽量化されている。
;; 69-1式
:: [[暗視装置|暗視照準装置]]を使用可能にした型。

* その他の国
; B41
: ベトナム製RPG-7。
; MA-10
: ミャンマー製RPG-7D。
; [[ヤシン・ロケットランチャー|ヤシン]]（[[:en:Yasin (RPG)|en]]）
: [[ガザ地区]]を実効支配する[[ハマス]]が製造する対戦車[[ロケット砲|ロケットランチャー]]で、外見はRPG-7や[[RPG-2]]に類似している。名称は、[[2004年]]に[[イスラエル]]に[[暗殺]]されたハマスの創設者、[[アフマド・ヤースィーン]]に由来する。
; RPG-7-USA
: アメリカの[[:en:Airtronic USA|Airtronic USA]]社が製造したRPG-7。トリガーグリップが[[M16自動小銃|M16A2]]/[[M4カービン]]のものに変更されているほか、[[ランチャー]]の左右上下に[[ピカティニー・レール]]が装着されており、アイアンサイトのほかにもM4カービン用のフォアグリップや[[銃床|ストック]]も装着されている。

== 採用国 ==
[[ファイル:RPG 7 world operators.svg|300px|thumb|RPG-7の採用国（赤）]]
* ヨーロッパ
** [[ポーランド]]
** [[ルーマニア]]
** [[ブルガリア]]
** [[ハンガリー]]
** [[チェコ]]
** [[クロアチア]]
** [[アルバニア]]
** [[マルタ]]
** [[キプロス]]
** [[トルコ]]
* ソビエト連邦構成共和国
** [[エストニア]]
** [[ラトビア]]
** [[リトアニア]]
** [[ロシア]]
** [[ベラルーシ]]
** [[アルメニア]]
** [[アゼルバイジャン]]
** [[グルジア]]
** [[カザフスタン]]
* アフリカ
** [[エジプト]]
** [[リビア]]
** [[アルジェリア]]
** [[モロッコ]]
** [[スーダン]]
** [[ケニア]]
** [[タンザニア]]
** [[ベニン]]
** [[ギニアビサウ]]
** [[シエラレオネ]]
** [[リベリア]]
** [[南アフリカ共和国|南アフリカ]]
* 中近東
** [[シリア]]
** [[レバノン]]
** [[イスラエル]]
** [[イラク]]
** [[イラン]]
** [[アフガニスタン]]
** [[パキスタン]]
* 南アジア、東南アジア、東アジア
** [[中華人民共和国|中国]]
** [[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]
** [[モンゴル]]
** [[ベトナム]]
** [[ラオス]]
** [[カンボジア]]
** [[インドネシア]]
** [[ミャンマー]]
** [[スリランカ]]
* 南北アメリカ
** [[メキシコ]]
** [[ニカラグア]]
** [[キューバ]]
** [[ペルー]]

このほかにも[[ヒズボラ]]や[[ハマス]]、[[ターリバーン]]、[[コロンビア革命軍|FARC]]、[[タミル・イーラム解放のトラ|LTTE]]、[[IRA暫定派]]、[[アルスター義勇軍]]（[[:en:Ulster Volunteer Force|Ulster Volunteer Force]]）など、世界中の反政府[[ゲリラ]]や[[テロリズム|テロ]]組織で対戦車・対物[[火器]]の[[デファクト・スタンダード]]と言えるほどに広く使用されている。

== 登場作品 ==
ポピュラーな携帯擲弾発射器として数々の作品に登場する。ただし、実写以外の作品では弾体の最後尾からロケットブースターの燃焼ガスが噴出している様に描かれる事が多いが、間違いである。
実際の燃焼ガス噴射口は弾体の炸薬本体の直ぐ後ろ、弾体の前から1/3程の場所にあり、推進薬の燃焼ガスは[[弾頭]]の斜め後ろ方向に噴射される。
ただし、弾体の最後尾にはトレーサーと呼ばれる曳光材（発光体）が装着されているため発光して見える。
{{main|RPG-7が登場する作品の一覧}}

== 関連項目 ==
* [[対戦車兵器]]
* [[RPG (兵器)|RPG]]
** [[RPG-2]]
** [[RPG-16]]
** [[RPG-18]]（使い捨て型）
** [[RPG-22]]（同上）
** [[RPG-26]]（同上）
** [[RPG-27]]（同上）
** [[RPG-28]]（同上）
** [[RPG-29]]
** [[RPG-30]]（使い捨て型）
** [[RPG-32]]
** [[69式ロケットランチャー]]
* [[パンツァーファウスト]]
* [[パンツァーシュレック]]
* [[パンツァーファウスト44]]
* [[パンツァーファウスト3]]
* [[バズーカ]]
* [[PIAT]]
* [[小型武器]]

== 外部リンク ==
{{commons|RPG-7}}
* [http://www.zid.ru/en/products/military/rpg7v1.html RPG-7V2（V・A・デグチャリョフ記念工場公式サイト）]{{en icon}}
* [http://www.arsenal-bg.com/defense_police/ATGL-L.htm ATGL-L（ブルガリア・アーセナル社公式サイト）]{{en icon}}
* [http://world.guns.ru/grenade/gl02-e.htm Modern Firearms]{{en icon}}
* [http://www.globalsecurity.org/military/world/russia/rpg-7.htm globalsecurity.org]{{en icon}}
* [http://www.defensereview.com/airtronic-usa-rpg-7-amerikansky-rocket-propelled-grenade-launcher/ Airtronic USA社製RPG-7についての解説]{{en icon}}
* [http://handgun.kapyar.ru/page.php?pg=603 http://handgun.kapyar.ru/]{{ru icon}}
* [http://diversant.h1.ru/guns/granatomet/rpg7.html http://diversant.h1.ru/guns/]{{ru icon}}
* [http://www.army.lv/files/133.pdf http://www.army.lv/files/133.pdf]{{ru icon}}
* 画像リンク
** {{YouTube|JqJIuvaPJfw|ロシアのテレビ番組}}{{ru icon}}

{{Template:Russian RPG series}}
{{DEFAULTSORT:RPG07}}
[[Category:無反動砲]]
[[Category:ソビエト連邦の兵器]]
[[Category:ロシア連邦の兵器]]