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{{ Infobox 航空機 | 名称=富士 KM-2 「こまどり」 | 画像=File:Fuji Heavy Industries KM-2, in Kota Town.jpg | キャプション=KM-2 | 用途=[[練習機]] | 分類= | 設計者= | 製造者=[[富士重工業]] | 運用者=[[海上自衛隊]]ほか | 初飛行年月日=[[1958年]][[12月1日]] | 生産数=62機(KM-2のみ) | 生産開始年月日= | 運用開始年月日=[[1962年]](海上自衛隊) | 退役年月日=[[1998年]][[3月3日]] | 運用状況=全機退役 | ユニットコスト= }} '''KM-2'''は、[[海上自衛隊]]が運用した[[対潜哨戒機]]などの[[パイロット]]を養成するための初等訓練で使用する[[練習機]]。<!--[[レイセオン・エアクラフト・カンパニー|ビーチエアクラフト]]の[[ライセンス生産|ライセンス]]を受け、-->[[日本]]の航空機メーカー・[[富士重工業]]によって製作された。Kは「改造:Kaizoh」、Mはベースとなった[[T-34 (航空機)|T-34]]「メンター:Mentor」の頭文字である。自衛隊での愛称は'''こまどり'''。 == 開発経緯 == 富士重工では、世界の民間機需要が高性能・高出力の双発機へ変化していることに着目し、[[LM-1]]のパワーアップを行って対抗しようと考えた。2機製造された民間向けLM-1のうち、2号機(JA3105)のエンジンを強化し、プロペラを換装した試作機'''XKM'''(JA3119)を製作、[[1958年]]([[昭和]]33)[[12月1日]]に初飛行した。XKMは[[1959年]](昭和34)[[12月9日]]に、[[運輸省]]の重量1750kg以下「C-1C類」高度記録に挑戦し、高度9,917mのFAI公認記録を達成し、その性能の高さを実証した<ref name="nenkan1988">世界航空機年鑑1988 酣燈社 1988年 P104</ref>。量産型'''KM'''は[[1959年]]2月に運輸省の[[航空大学校]]へ練習機として納入された。 === 自衛隊の採用 === KMの主な目標は、LM-1を運用していた[[陸上自衛隊]]での採用であり、陸自仕様機を'''KM-1'''として提案した。しかし、KMは単純にいえば、LM-1のエンジンとプロペラを換装しただけで、性能は向上したが、陸自側の運用能力や目的は広げようも無く、採用されなかった。 一方、発足当初の[[海上自衛隊]]では、米軍から供与された[[T-6 (航空機・初代)|SNJ練習機(T-6 テキサン)]]を使用していたが、戦前の尾輪式機体である上、老朽化が激しく、後継機を早急に必要としていた。しかし、大型機を中心に運用するなど、[[航空自衛隊]]とは事情が違うため、空自の使用するタンデム(縦列)複座の[[T-34 (航空機)|T-34A]]をそのまま採用すると、教育上不都合であった。このため、富士重工はKM-1の搭乗口を反対側(左舷)に付け替え<ref name="nenkan1988"/>、装備品を海自仕様にしたものを'''KM-2'''練習機として提案した。KM-2は[[1962年]](昭和37)[[7月16日]]に制式採用され第51航空隊での試験を経て、第201教育航空隊へ配備された。海自はKM-2を62機導入し、初等訓練に用いた。 かなりの年月が経ってから、陸自も高空性能を希望したため、KM-2を練習・連絡機'''TL-1'''として[[1981年]](昭和56)[[10月29日]]に2機導入した。その後、教育課程の変更により、[[1990年]](平成2)[[10月17日]]付けで海自の第201教育航空隊に引き渡され、名前もKM-2となった。 海自では[[1989年]]([[平成]]元)から同じく富士重工の[[T-5 (練習機)|T-5]]に機種更新され、[[1998年]](平成10)[[3月3日]]に最後の2機(6291・6292)が退役し、用途廃止となった。 == 機体 == [[レシプロエンジン]]単発の小型[[プロペラ機]]で、エンジン・プロペラを機首に搭載し、主翼は低翼配置といった、ごく一般的な機体である。座席は並列配置の複座に加え、補助席のついた4座席となっており、機体自体はLM-1とほぼ同じであるが、エンジンはIGSO-480-BIA過給機付きに転換、プロペラもハーツェル製3枚羽根に交換した。海上自衛隊の機体では、[[キャビン]]の出入り口扉を右側から左側へ、装備品も海自仕様に変更させ、訓練機であるため安全性に重点を置き、飛行計器・航法設備の強化が図られたほか、航法戦術訓練のできる完全複式操縦装置も取り付けられた。 == スペック == * 乗員2名/乗客2名 * 全長 - 7.94m * 全幅 - 10.00m * 全高 - 2.92m * 自重 - 1,212kg * 最大離陸重量 - 1,750kg * エンジン - ライカミング IGSO-480-AIF6×1 * 出力 - 340hp * 最大速度 - 380km/h * 航続距離 - 920km * 離陸滑走距離 - 420m * 着陸滑走距離 - 440m == 配備基地 == ; 海上自衛隊 KM-2 * [[鹿屋航空基地]] * [[小月航空基地]](鹿屋より移転) ; 陸上自衛隊 TL-1 * 航空学校宇都宮分校 == 派生型 == ; XKM : [[LM-1]]から改造された試作機。 ; KM : 量産型の民間機。 ; KM-1 : 陸上自衛隊向けの練習機。採用されず。 ; KM-2 : 海上自衛隊向け練習機<ref name="nenkan1988"/>。 ; TL-1 : 陸上自衛隊向けの練習連絡機<ref name="nenkan1988"/>。 ; KM-2B : 航空自衛隊練習機の応募の為に開発したタンデム複座の試作機。 ; T-3 : KM-2Bの量産機。 {{main|T-3 (練習機)}} ; KM-2D : エンジンを[[ターボプロップエンジン|ターボプロップ]]に転換した試作機。 ; T-5 : KM-2Dの量産機。[[コックピット]]を[[キャノピー]]型に改良。KM-2の後継機。 {{main|T-5 (練習機)}} ; KM-2F : KM-2Dのキャビンを中心に改造した試作機。 ; T-7 : KM-2Fの量産型(仮称T-3改)T-3の後継機。 {{main|T-7 (練習機)}} == 脚注 == {{Reflist}} == 関連項目 == * [[T-34 (航空機)|T-34]] - [[LM-1]] - '''KM-2''' - [[T-3 (練習機)|T-3]] - [[T-5 (練習機)|T-5]] - [[T-7 (練習機)|T-7]] * [[FA-200]] * [[日本製航空機の一覧]] * [[海上自衛隊の装備品一覧]] [[Category:日本の練習機]]
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