H&K G3のソースを表示

{{銃器|
|画像= [[ファイル:DCB_Shooting_G3_pictures.jpg|250px]]
|説明= H&K G3A4（上段、伸縮銃床型）及びG3A3（下段、固定銃床型）
|名称= H&K G3
|種類= 軍用[[小銃]]
|製造国= [[ファイル:Flag of Germany.svg|20px]][[西ドイツ]]
|設計・製造= [[ヘッケラー&コッホ]]
|年代= [[1964年]]
|設計年=
|製造期間= 1964年-現代
|配備期間= 1964年-現代
|配備先= [[西側諸国]]、[[第三世界]]
|戦争=
|種別= [[自動小銃]]
|口径= 7.62mm
|銃身長= 450mm
|ライフリング=
|使用弾薬= [[7.62x51mm NATO弾]]
|装弾数= 20発（[[弾倉#バリエーション|箱形弾倉]]）</br>30発、43発（箱形弾倉）</br>50発（[[弾倉#バリエーション|ドラム形弾倉]]）
|作動方式= ローラー・ロッキング<br/>ディレイド・ブローバック
|発射速度= 600発/分
|銃口初速= 790m/秒
|有効射程= 500m
|重量= 4,410g
|全長= 1,026mm
|バリエーション=
|製造数=
}}
'''H&K G3'''は、[[ドイツ]]の銃器メーカー、[[ヘッケラー&コッホ|H&K]]社によって開発され、[[1964年]]から[[1996年]]まで[[ドイツ連邦軍]]に制式採用されていた[[自動小銃]]。[[バトルライフル]]あるいは[[アサルトライフル]]に分類される。標準モデルの使用弾は[[7.62x51mm NATO弾]]、装弾数は20発。性能や実績への評価は高く、傑作ライフルと評される<ref name="hero's-gun">{{Cite book|title=ヒーローたちのGUN図鑑|author=白石光|publisher=[[学習研究社]]|date=2009-07-28|pages=pp.122-123|isbn=978-4-05-404231-5}}</ref>ほか、世代の近い[[AK-47]]・[[M16自動小銃|M16]]・[[FN FAL|FAL]]と合わせて、四大[[アサルトライフル]]と呼ばれることもある。なお、G3とは独語で「Gewehr 3（drei）」、"3号[[小銃]]"の意。

ドイツの他、[[ポルトガル]]、[[ギリシャ]]、[[デンマーク]]、[[ノルウェー]]、[[トルコ]]や[[中東]]・[[アフリカ]]諸国など40ヶ国以上で採用されている。また、[[ミャンマー]]や[[イラン]]では[[ライセンス生産]]が行なわれ、とくにミャンマーは「BAシリーズ」として国産化が成された。

== 開発背景 ==
[[ファイル:Cetme b.jpeg|250px|サムネイル|右|セトメ モデルC]]
G3の原型は、[[第二次世界大戦]]末期に[[モーゼル]]社で開発されていた[[StG45|StG.45(M)]]（Sturmgewehr 45 Mauser、モーゼル45年式突撃銃）である。[[ドイツ]]はこの銃の完成を待たずして敗れたが、モーゼルの開発陣は[[スペイン]]政府の兵器研究機関[[セトメ]]（CETME）に渡り、{{仮リンク|ルートヴィヒ・フォルグリムラー|en|Ludwig Vorgrimler}}らが中心になり7.92x40mm弾を使用するライフル、[[セトメ・ライフル|セトメモデロA1]]を開発した。

しかし、独自の短小弾というコンセプトが受け入れられず、後に[[7.62x51mm NATO弾]]の減薬弾を使用するセトメモデロA2を開発した。このライフルに目をつけたのが、当時設立されたばかりだった[[ドイツ連邦軍]]で、当時G1として配備されていた[[FN FAL]]の代わりにならないかと考えた。そこで[[連邦政府 (ドイツ)|ドイツ連邦政府]]は、スペイン政府からライフルの開発・製造権を買い上げ、ハンドガードが無いなど実用面に課題があるセトメモデロAの発展型の開発を要求し、これに応えたのが[[ヘッケラー&コッホ|H&K]]社だった。

開発されたプロトタイプHK31は数々のテストに合格し、「G3」と命名され、制式採用された。このG3と[[H&K MP5]]などのバリエーションの成功により、弱小メーカーであったH&K社は[[銃火器]]メーカーとして躍進を遂げることとなった（ドイツの[[ラインメタル]]社もG3の試作品を作っていた）。

== 特徴 ==
[[ファイル:G3A3 disassembled.jpg|thumb|left|220px|G3A3構成部品]]
[[ファイル:DCB_Shooting_G3_Roller_system3.JPG|thumb|rghit|220px|G3 機関部カットモデル 中央に見える銀色の円筒がロッキングローラー]]
{{Seealso|H&K HK21#機構|H&K MP5#操作性}}

作動メカニズムには、[[ブローバック#ローラー遅延式|ローラーロッキングによるディレードブローバック方式]]を採用している。この機構は反動が少なく、連射による射撃でも高い命中精度を保つことができる。また、人間工学的にも優れたデザインのため、[[照準器]]のデザインの優秀さと相まって、練度の低い[[兵士]]でも短期間の訓練で目標に当てることができる。

操作上の難点として、[[弾倉]]交換の手間の多さがある。G41、MP5/10、MP5/40を除いてホールドオープン機構は持たない。そのため、これ以外のモデルでは左手でボルトハンドルを引いてレール後端上部の溝に入れて[[遊底]]を後退させ、弾倉を交換し、ボルトハンドルを叩き落として遊底を前進させるという手順を踏まなくてはならない。さらに、この手間を省くために薬室内に弾を残したまま弾倉交換（タクティカルリロード）すると、前進している遊底やその付近に負担が掛かり損傷する恐れがあるため勧められていない。そのため、G3系列を撃つときには、弾切れ時に素早くボルトハンドルを引けるよう、ボルトハンドルに左手親指を乗せて構えるという射撃姿勢が取られる<ref>{{Cite book|title=[[アームズマガジン|月刊アームズマガジン]] 2012年9月号 総力特集 HECKLER&KOCH H&K MP5 CQB KING|author=SHIN|publisher=[[ホビージャパン]]|date=2012-07-27|pages=pp.22-33}}</ref>。

アッパーレシーバーに特殊なブッシングを溶接し、それによって[[銃砲身|銃身]]を固定しているという構造上、銃身交換には専用の設備を要する。[[機関銃]]である[[H&K HK21|HK21]]と[[H&K HK21#HK21E|HK23]]は[[グロスフスMG42機関銃|MG42]]に近い銃身交換機構を持つ。薬室には[[薬莢]]の張り付きを防ぐための溝が刻まれているが、射撃により大量のカーボンがここに付着してしまうため、清掃する必要がある。このカーボンは弾倉にも付着するのだが、全体的に見ればガスピストンがない分[[ガス圧作動方式]]より清掃箇所は少ないといえる。

== 後継小銃での作動方式転換 ==
[[ドイツ連邦軍]]では、G3の後継として[[H&K G36|G36]]が採用されているが、こちらの作動機構は[[AK-47]]などと同じ標準的なガスピストン方式となっている。これはローラーロッキングという特殊な閉鎖機構の関係上、ガスピストン式に比べて重量が嵩み、5.56mm弾のような[[口径|小口径]]高速弾とは相性が悪い上、高品質な材料を必要とすることが上げられる。

特殊な閉鎖機構によってボルトハンドルを引く力が大きく、操作性に難があるとされることがあるが、ボルトハンドルを引く際にはボルトキャリアが直接引かれるため、ローラーの負荷がかかることは無い。
{{Main|ブローバック#ローラー遅延式}}

== バリエーション ==
G3で採用したローラーロッキング機構は、用途、[[口径]]によって多くのバリエーションを持つ。これらは、3つのウェポンシステムグループに分けられる。
* グループ1 [[7.62x51mm NATO弾]]及び、[[9x19mmパラベラム弾]]仕様
* グループ2 [[5.56x45mm NATO弾]]仕様
* グループ3 [[7.62x39mm弾]]仕様

また、G3の機関部の設計をほぼそのまま流用して9x19mmパラベラム仕様として開発された[[短機関銃]]として「[[H&K MP5|MP5]]」シリーズがある。G3譲りの高い命中精度により、短機関銃というカテゴリーの新たな可能性を切り開き、多くの軍隊や法執行機関で使用されている。

=== 7.62×51mm NATO ===
[[ファイル:G3a3.gif|thumb|rghit|220px|G3A3]]
[[ファイル:G3BW.ZF.JPG|thumb|rghit|220px|G3A3 ZF]]
[[ファイル:Guana Defense Forces.JPEG|thumb|rghit|220px|ガイアナ防衛軍でのG3A3]]
[[ファイル:Latvian Army soldier Diwaniyah 2006.jpg|thumb|rghit|220px|G3Ak4を持つイラクにてパトロール中のラトビア軍兵士]]
[[ファイル:Kenyan soilders marching.jpg|thumb|rghit|220px|G3A3を持つケニア軍兵士]]
; G3
: セトメモデロBに基づくオリジナルモデル
; G3A1
: [[MP40]]や[[AK-47#AKMS|AKMS]]に類似した回転式フォールデング[[銃床|ストック]]モデル
; G3A2
: ドラム式リアサイトモデル
; G3A3
: 固定式ストック、ハンドガードが[[プラスチック]]化したモデル
;; G3A3A1
:: G3A3の両手利きトリガーグループモデル
;; G3A3ZF
:: G3A3に[[照準器|スコープ]]を搭載したもの
; G3A4
: G3A3の伸縮型ストックモデル
;; G3A4A1
:: G3A4の両手利きトリガーグループモデル
;; G3KA4
:: G3A4の[[カービン]]モデル
;;; G3KA4A1
::: G3KA4の両手利きトリガーグループモデル
; G3A5
: G3A3の[[デンマーク]]向けモデル、[[デンマーク軍]]制式Gv m/75
; G3A6
: G3A3の[[イラン]]向けモデル
; G3A7
: G3A3の[[トルコ]]向けモデル
;; G3A7A1
:: G3A4のトルコ向けモデル
; G3P4
: [[パキスタン]]のパキスタン・オーディナンス・ファクトリー（英：Pakistan Ordnance Factories POF）社製の[[二脚]]を付けたG3A4
; G3-TGS
: [[H&K HK79|HK79]][[グレネードランチャー]]搭載モデル[http://www.hkpro.com/hk79.htm]
; Ak4
: G3A3のスウェーデン製作モデル。[[M203 グレネードランチャー]]、光学サイトが装着できる
;; Ak4HV
:: Ak4のサイトを取り外し、着脱式光学機器内臓キャリングハンドルを装備したもの
; BA-63
: G3A3の[[ミャンマー]]での[[ライセンス生産]]モデル。銃床やハンドガードが木製に変更されている
; BA-100
: G3A3ZFのミャンマーでのライセンス生産モデル
; [[H&K G3SG/1]]
: 検品の際に精度の高いものを選別した上で命中精度を向上させる改良を施し、二脚を付けた[[狙撃]]仕様モデル。ただし、厳密な意味では[[狙撃銃]]に分類されない
; [[H&K G8|G8]]
: HK11[[軽機関銃]]をドイツ国内向けにしたもの
; G3 BP
: アメリカのArmament Research社が作った[[ブルパップ方式]]ライフル

==== 再設計モデル ====
; [[H&K PSG-1]]
: G3をベースに再設計された[[狙撃銃]]。
; MSG-3
: G3をベースに再設計された狙撃銃。[[1987年]]に[[ドイツ陸軍 (ドイツ連邦軍)|ドイツ陸軍]]向けに納入されたMSG-90であり、性能や重量などは[[アメリカ軍|米軍]]向けのA1に相当。G3タイプの狙撃銃のなかで一番G3に近い、MSG-90タイプの[[銃床|ストック]]を装備する。
; [[H&K MSG-90]]
: PSG-1を軽量化、低コスト化したモデル。フロントサイトがあるA1もある。
; PSR-90
: パキスタン・オーディナンス・ファクトリー社製が独自に開発したフロントサイトなしのG3SG/1にPSG-1のストックを組み合わせたもの。
; ブルパックG3
: イランの防衛産業機構（DIO）がG3を[[ブルパップ方式|ブルパップ]]化したもの。
; HSG-1
: [[ルクセンブルク]]のLUXDEFTECがPSG-1にオリジナルパーツをつけたもの。
; MSG-90 SDN
: [[メキシコ]]のSEDENA社がMSG-90の銃床の顔当てとハンドガードを木製にしたもの。
; [[PTR91]]
: [[アメリカ合衆国|アメリカ]]のPTR-91 Inc.社が製造するG3である。ハンドガードはPTR-91 Inc.社のオリジナルパーツである。
; MSG 91
: アメリカのPTR-91 Inc.社が製造するG3タイプの狙撃銃である。光学機器搭載のレールがあるためかリアサイトが小さく、ハンドガードはオリジナルで、[[マグプル]]社のPRS2ストックを装備している。
; BA-72
: BA-63を[[銃砲身|短銃身]]化したもの、ハンドガードを縮小したためG3Kとは別物である。

==== HKシリーズ ====
; [[H&K G8|HK11]]
: [[弾倉|マガジン装填式]][[軽機関銃]]。
; [[H&K HK21|HK21]]
: [[弾帯|ベルト給弾式]][[汎用機関銃]]。
; HK41
: 民間向けG3。
; HK91
: 民間向けG3、フルオート機構を追加できないようにしたHK41の改良型。
; [[H&K SR9|SR9]]
: サムホール[[銃床|ストック]]を装備したHK91。
; SR9(T)
: SR9に[[H&K PSG-1|PSG-1]]タイプのトリガーとピストルグリップ、[[H&K MSG-90|MSG-90]]タイプのストックを装備したモデル。
; SR9(TC)
: SR9にPSG-1タイプのトリガーとピストルグリップ、ストックを装備したモデル。映画『[[山猫は眠らない]]』で使用されたモデルに最も似ているがこれがベースかは不明。
; XR41
: [[イギリス]]のセイブルディフェンス社が[[ライセンス生産]]したHK41。

==== 社外カスタムガン ====
; HK51
: HK91を[[短機関銃|サブマシンガン]]サイズに切り詰めたモデル。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のガンスミスの作品で、規制に合わせ銃身が突き出ている。
; MC51
: G3をサブマシンガンサイズに切り詰めたモデル。[[イギリス]]のFRオーディナンス製カスタムガン。
; MC51 SD
: MC51に内装式[[サプレッサー]]を装備したモデル。イギリスのFRオーディナンス製カスタムガン。

=== 7.62×39mm ===
; HK32
;; HK32KA3
:: [[カービン]]モデル。
; PK7
: パキスタン・オーディナンス・ファクトリー社製のG3A3ベースのオリジナルカービン。
; SW-32
: [[アメリカ合衆国|アメリカ]]のSpecial Weapons社が製造するモデル。
; PTR32
: アメリカのPTR-91 Inc.社が製造するHK32である。ハンドガードはPTR-91 Inc.社のオリジナルパーツである。

=== 5.56×45mm ===
[[ファイル:HK43.jpg|thumb|rghit|220px|民間向けモデルHK43]]
; [[H&K HK33|HK33]]
;; [[H&K HK33#バリエーション|HK33K]]
:: [[カービン]]モデル
; T223
: [[アメリカ合衆国|アメリカ]]のH&R Firearmsが[[ライセンス生産]]したHK33である
; T43
: HK33A2の[[トルコ]]MKE社でのライセンス生産モデル
; PK8
: パキスタン・オーディナンス・ファクトリー社製のG3A3ベースのオリジナル、G3A3の装填口に新設計部品を付けHK33用[[弾倉|マガジン]]が使えるようにしている
; T50
: トルコのMKE社が独自に開発したもの。独自のハンドガードと半透明マガジンと[[M4カービン]]の伸縮式[[銃床]]、[[ピカティニー・レール]]を装備している。[[H&K G36|G36]]タイプの折りたたみ式銃床を装備したものもある
; [[H&K HK33#バリエーション|HK33SG/1]]
: 命中精度を上げ、[[二脚]]を付けた[[狙撃]]仕様に改造されたモデル。[[H&K G3SG/1|G3SG/1]]同様、厳密な意味での[[狙撃銃]]ではない
; T12
: トルコのMKE社が独自に開発した狙撃仕様のモデル。HK33のバレルを延長し、リアサイトを取り外し、[[H&K PSG-1|PSG-1]]のストックとピカティニー・レールのハンドガードを装備したモデル
; 11式
: [[タイ王国|タイ]]製、HK33を[[ブルパップ方式|ブルパップ]]化したもの。サイトが[[M16自動小銃|M16]]タイプになっており、[[ステアーAUG]]タイプのバーティカル・フォアグリップが付いている
; [[H&K G8|HK13]]
: [[弾倉|マガジン装填式]][[軽機関銃]]
; [[H&K HK21|HK23]]
: [[弾帯|ベルト給弾式]][[汎用機関銃]]。[[アメリカ軍|米軍]]のトライアルにおいて[[M249軽機関銃]]に敗れた
; HK43
: 民間向けHK33
; [[H&K HK53|HK53]]
: [[短機関銃|サブマシンガン]]サイズに切り詰めたモデル
; HK93
: 民間向けHK33。フルオート機構を追加できないようにしたHK43の改良型
; [[H&K G41|G41]]
: M16のマガジンと互換性を持つ、[[北大西洋条約機構|NATO]]トライアル仕様。[[イタリア軍]]トライアルにおいて[[ベレッタAR70/90]]に敗れた
: [[H&K G8|G13]]
: マガジン装填式軽機関銃。M16のマガジンと互換性を持つ、NATOトライアル仕様

==== GRシリーズ ====
[[照準器]]を固定式スコープに置き換え。
; GR2（HK53）
; GR3（HK33）
; GR6（HK13）
; GR9（HK23）

=== MP5シリーズ ===
MP5は、G3をベースとして開発された[[短機関銃]]である。
{{Main|H&K MP5}}

=== ルサ ===
[[ポルトガル]]のINDEP社が開発した[[INDEP ルサ]]は、[[H&K MP5|MP5]]を切り詰めたような[[短機関銃|サブマシンガン]]である。

== 採用国 ==
{{GRC}} 
: G3を[[ライセンス生産]]して使用していたが、[[H&K G36|G36]]に変更した。
{{DEN}} 
: G3A5（[[デンマーク軍]]制式Gv m/75）を主力ライフルとして使用していたが、コルトカナダの[[M16自動小銃|C7]]に変更した。
{{DEU}}
: 現在は選抜射手が長距離射撃ライフルして使用するが、G28の登場で徐々に数を減らしている。
{{THA}}
:
{{TUR}} 
: G3A7を購入、のちに自国のMKE社が[[ライセンス生産]]したものを使用、[[2010年]]からライセンス生産した[[H&K HK416]]に変更する予定だったが、ライセンス権の問題で生産できず、現在もG3およびHK33を主力として使用している。
{{GBR}} 
: L100A1（G3KA4）として[[特殊空挺部隊|SAS]]が使用。
{{PRT}} 
: G3を使用していたが、G36に変更した。
{{NOR}} 
: AG-3を使用していたが、HK416に置き換えが進んでいる。
{{SWE}} 
: Ak 4としてライセンス生産し使用していたが、[[Ak 5]]（[[FN FNC]]）に変更した。
{{MMR}} 
: BAシリーズとしてライセンス生産し使用していたが、EMERK-3（[[IMI ガリル]]）に置き換えが進んでいる。中古のBAは後方部隊や国家警察の装備に回されている。また、ミャンマー国軍と対立する反政府ゲリラや麻薬組織も[[鹵獲]]した物を少数使用。
{{IRN}} 
: G3A6を購入、のちにライセンス生産し使用。
{{PAK}} 
: 自国のPOF社がライセンス生産し使用。
{{FRA}} 
: [[国家憲兵隊治安介入部隊|GIGN]]が使用していた。

== 遊戯銃 ==
[[東京マルイ]]からG3A3（電動は製造終了、現在[[エアソフトガン|エアコッキング]]のみ）、G3A4（現在は製造終了）、HK51（第37回[[静岡ホビーショー]]限定商品。現在は製造終了）、G3SG/1、PSG-1、MC51のほか、架空の極短縮モデルである「G3 SAS」が発売されており、[[ケーエスシー|KSC]]からはHK33K、HK33A2、HK33A3、HK53、HK53A2 SFPDが発売されている。特記事項があるもの以外はすべて[[電動ガン]]であり、KSC製品はエアコッキングガンとしても使用可能。MP5シリーズの遊戯銃については、[[MP5#MP5の遊戯銃|MP5の当該項目]]を参照。

== 登場作品 ==
{{hidden begin|title = H&K G3の登場作品を表示するには右の [表示] をクリックしてください。}}
=== ドラマ ===
* 『[[CSI:マイアミ]]』
: シーズン5の9話でホレイショが[[狙撃]]に[[H&K G3SG/1]]かそれ風のカスタムを使用。
* 『[[GSG-9 対テロ特殊部隊]]』
* 『[[S.A.S. 英国特殊部隊]]』
: シーズン3「エネミー・ライン」で[[特殊空挺部隊|SAS]]隊員が使用。

=== 映画 ===
* 『[[アルゴ (映画)|アルゴ]]』
* 『[[アルティメイタム]]』
* 『[[コマンドー]]』
: メイトリックスが自宅の武器庫からHK91を持ち出す。
* 『[[沈黙の戦場]]』
* 『[[天使と悪魔 (映画)|天使と悪魔]]』
* 『[[ネイビー・シールズ (2012年の映画)|ネイビー・シールズ]]』
* 『[[ブラックホーク・ダウン]]』
: [[民兵]]がG3A3を使用。
* 『[[マイアミ・バイス (映画)|マイアミ・バイス]]』

=== 漫画・アニメ ===
* 『[[GS美神 極楽大作戦!!]]』
* 『[[うぽって!!]]』
: じーすりが、G3A3を使用（じーすり自身がG3A3の擬人化キャラでもある）。
* 『[[デビル17 放課後の凶戦士]]』
: MC51が登場。
* 『[[ミスタークリス]]』
: 「クリス海洋都市ヴェネツィアへ!!」では繰巣陣が「MEGA CITY PANIC」ではメガシティ警備員が「南国の星に願いを」ではテロリスト集団が所持。
* 『[[ワイルダネス]]』
: [[アメリカ合衆国|アメリカ]][[麻薬取締局]]捜査官のエノラ･コープランドによる、敵の持つ本銃の弱点であるインドアコンバットへの不適格性への対応、本銃を奪った後で行われる大威力を利用した壁越しの射撃などの描写が見どころであると評されている<ref name="hero's-gun" />。

=== ゲーム ===
* 『[[Alliance of Valiant Arms]]』
: 初期支給武器で、永久型で支給される。装弾数は25発。
: カスタムを施す事により[[アサルトライフル]]中最大の威力を発揮するが、装弾数が20発に減少する。至近距離での制圧力は高いが、中距離以降では連射中の反動は凄まじい。さらに射程数値の割には距離による威力減衰が激しく反動が強すぎるため遠距離の戦闘は得意ではないため近距離はともかく、慣れた人でないと中距離以降は使いこなすことは難しい。
* 『[[Battlefield Play4Free]]』
: G3A4がAssaultの初期武器。
* 『[[Far Cry 2]]』
: G3A4が登場。Far Cry 2では武器に耐久度があり、使用し続けるとジャムを起こしたり、暴発したりする。
* 『[[Fallout3|Fall Out 3 ―フォール アウト―]]』
: [[銃床|ウッドストック]]型。核戦争前に、[[アメリカ陸軍|合衆国陸軍]]に配備されていた模様。レイダー、スーパーミュータントなどが使用する。
* 『[[OPERATION7]]』
: G3A3、G3KA4、G3SG/1、MC51が登場。Lv16から購入できる。価格は18,960-29,460G。
* 『[[エターナル・レボリューション MATERIAL3]]』
: G3A3及びBA-63が登場する。大阪共和国の[[兵士]]並びに賊徒などが使用する。ゲーム終盤に、大阪共和国の[[特殊部隊]]が短縮モデルを使用している（判別できず）。
* 『[[カウンターストライク]]』
: 「D3」の名称でG3A3に[[照準器|スコープ]]をつけたモデルが登場。
* 『[[コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア]]』
: G3A4が登場。
* 『[[バトルフィールド (コンピューターゲーム)|バトルフィールドシリーズ]]』
:* 『[[バトルフィールド2]]』
:: G3A3が登場。
:* 『[[バトルフィールド バッド カンパニー2]]』
:: マルチにのみG3A3が登場。
:* 『[[バトルフィールド3]]』
:: G3A3がキャンペーン、マルチに登場、また、マルチの[[ダウンロードコンテンツ|DLC]]にアンロック武器としてHK53が登場。
* 『[[メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム)|メダル・オブ・オナー]]』
: スコープ付きのG3A3が[[狙撃銃]]として登場、セミオートオンリー。
* 『[[メタルギアソリッド4]]』
: ACT2で南米の反乱兵がG3A3を使用している。価格は4,000でドレビンショップから購入が可能。AUTOAIMの有効範囲以外の能力は全て良好だがオプションパーツが付けられない。
* 『[[レインボーシックス]]』
: シリーズによく登場する。

=== その他 ===
* 1960-70年代のビルマ政府発行の[[ビルマ式社会主義]]を宣伝するチラシやパンフレットなど
: G3のビルマにおけるライセンス品であるBAシリーズを装備した国軍兵士が、農民・工場労働者と共にイラストに頻繁に描かれていた。当時、ビルマにおいてはこの三者が国家体制を支える根源と象徴されていた。

{{hidden end}}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[小銃・自動小銃等一覧]]
* [[自動小銃]]
* [[アサルトライフル]]
* [[小銃]]

== 外部リンク ==
{{Commons|Heckler & Koch G3}}
* [http://world.guns.ru/assault/as12-e.htm Modern Firearms]
* [http://www.mkek.gov.tr/english/main.aspx MKEK G3A3紹介サイト]

[[Category:自動小銃]]
[[Category:アサルトライフル]]
[[Category:7.62mm銃]]