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'''GGA'''(Generalized gradient approximation)は、電子状態計算で用いられる[[局所密度近似]]を越える試みの一つ。一般化された密度勾配近似などと訳される。 [[密度汎関数法]]では電子間の相互作用である交換相関項は[[電荷密度]]で表現されるが、その電荷密度は一様な[[電子ガス]]として解かれた表式を利用するのが局所密度近似である。現実の電荷密度の分布は一様でないので、この一様とする近似を超えて電荷密度の[[勾配]]の効果を導入することにより局所密度近似の精度を上げようという試みは古くからあった[1,2]。 [[1985年]]、Perdew等による改良[3]により精度が向上し、実際の[[バンド計算]]にも利用されるようになった。このPerdew等による改良版とそれ以降の派生版がGGAと呼ばれている。GGAにより、系の凝集エネルギーなどの精度が改善される。 GGAには、PW91[4]、PBE[5]、B3LYPなど幾つかの派生版が存在する。B3LYP(BはBecke、3はパラメータが3つあること、LYPはLee-Yang-Parrの略である)はパラメータの決定が経験的に行われるので、厳密にはこれによる計算結果は[[第一原理]]的に求められていないが、実験結果と良く合う。 == 参考文献 == *[1] D. C. Langreth and J. P. Perdew, Phys. Rev. B'''21''' (1980) 5469. *[2] D. C. Langreth and M. J. Mehl, Phys. Rev. B'''28''' (1983) 1809. *[3] J. P. Perdew, Phys. Rev. Lett., '''55''' (1985) 1665. *[4] J. P. Perdew, et al., Phys. Rev. B., '''46''' (1992) 6671. *[5] J. P. Perdew, K. Burke and M. Ernzerhof, Phys. Rev. Lett., '''77''' (1996) 3865 : '''78''' (1997) 1396. == 関連項目 == *[[LDAを越える試み]] {{DEFAULTSORT:GGA}} [[Category:バンド計算]]
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